高原の草花(六合・白根・北軽井沢)
(群馬)

2009.08.18


人形にぴったりの草花を求めて・・・。


 人形撮影の背景にぴったりの草花の条件は、まずは
「小さい」ということ。

 早春ならともかく、この季節に小さない花というと、そ
れは高原でしか見られないはず・・・。 ということで、
今回は夏の六合・白根・北軽井沢(群馬県)に向かうこ
とにしました。このあたりには何年か前まで、スキー&
温泉で何度か行っているのですが、夏場は今回が初
めてです。

 今回のお供はJ-DOLLの Magnificent mile です。
8.17(月) 13:00
 お盆休みもほとんどとれず、唯一なんとか休めるのが
明日からの2日間・・・。ところが連れとの連絡が不十分
で一緒に休みを取ることができるのは明日だけだという
ことが今になって判明します。
 今から出かけていっても、渋滞しているし、到着は夜
になる・・・。慌てて計画を練り直します。
 結論としては明朝できるだけ早く出発。景色のきれい
な野反湖を最初の目的地として、あとは回れるだけ回
って帰ってくるということにします。

 いつもながら直前になって計画は具体化します。
 緻密な旅行計画は苦手です。
 でもこれでいいんだと思ってます。
8.18(火) 4:20
 出発します。
 月が出ています。

 予定では3時間半で野反湖のある六合村に到着しま
す。先を急ぐので全部高速道路を使います。
 土日なら1000円ですが、今日は平日でそうはゆきま
せん。出費が痛いです。

 準備の時間がなかったので6年前の「マップル」を頼り
に出かけます。
8:00
 3時間かかって六合村到着。
 途中国道145号が工事で渋滞し、予定よりちょっと
遅れてます。

 朝食はコンビニで買って車内ですませます、というか
どこもまだ開いてない時間帯ですから。

 スキを見て、かねてより準備していた Magnificent
mile 登場・・・。

 「またですか!?」
 という冷たい視線を横から感じます。



9:00
 野反湖到着。
 国道405の行き着くところにある人造湖です。
ダムの建設によってつくられました。
 湖面は標高1500m以上あり、300種類以上の高原
植物が季節を彩るとか・・・。「マップル」の情報にこころ
惹かれて今回最初の目的地になりました。
 人造湖というと自然を破壊してつくられた感じが残って
いて、痛々しい風景を目の当たりにすることも多いです。
 ここ野反湖もナチュラルでない景観を少し感じますが、
それ以上にたくさんの草花がひろがる魅力にあふれて
います。
 湖畔は散策路が整備されていて、のんびりとした時間
をすごすには良いところです。
 湖畔にはキャンプ場やバンガローもあります。
 きっと夜は星がきれいでしょう。
 但し、散策路の途中「熊に注意」の看板が・・・。
 気に入った場所があれば撮影します。


 撮影した風景を次に掲載します。
 この周辺の草花が見頃になるのは5・6月と9月・10月
だそうです。
 8月は狭間で、実は冬を除けば花の最も少ない時期
のようです。
 もうちょっと早ければ一面がキスゲで黄色く覆われて
いたはずです。
 
   
             
 
 



 せっかくなんで、湖畔におりてみます。
 水源だけあって、きれいな水面です。
 ところが別に持参した人形の撮影をしようと、湖畔に
近づくと・・・。あ、ずぶずぶと左足が沈んでゆく・・・。
「誰か助けてー!」
 ゆうに40cmほど泥にもぐっていました。
 熊以上に油断禁物です。

 着替えもないので、しばらく散歩しながら足を乾かし
ます。
 
 



11:30
 少し国道405を戻って六合村の観光物産センターを
訪れます。
 食事もとれます。そばとうどんがあり、両方とも手打
ちです。個人的にはうどんの方がおすすめかな?
上州うどんの歯ごたえとうまみが味わえます。
 おもやげを買います。
 といっても野菜とか、とうもろこしとか地元でつくられた
もの中心です。すべて朝取りです。
 人形用のわらじ(画面右下\350)もついでに購入。
 六合ハムも名産です。少々お高い(\2000ぐらい)
ですがまじめにつくられた製品です。おいしいです。
 写真は野反湖で記念に買いました。


 このほか、物産センターでは民芸品や「めんぱ」
(弁当箱)などもあり、こころひかれます。
 六合村には道祖神がたくさんあるようです。
 案内板もあります。
 早速1枚撮影・・・。
 道祖神巡りも渋くって良いと思いますが、先を急ぐの
でこのへんにしておきます。
 六合村は渓谷はとってもきれい、ところどころで車を
止めては撮影します。
 生活するには不便なのかもしれないけど、なごむなー
水遊びも楽しそうです。
     

     



12:30
 再び出発。
 温泉に入るつもりもないので、草津温泉は通過。
 実は熱い温泉は苦手なんです。お風呂だって、いつも
40℃以下で入ります。
 そのまま白根山へと走らせます。
13:00
 白根山到着。
 有名な火口湖がいくつかあります。
 画像は「湯釜」とよばれる最大の火口湖に向かう途中
です。駐車場(\410)から登り約15分です。右手は弓湖
とよばれる、やはり火口湖です。

 人がたくさんいます。混んでます。
 人形を出すスキはありません。
 山頂到着。
  「湯釜」は直径300mほど、全面バスクリン色です。
景色はまるで地球上じゃないみたい。すばらしい
景色です。

 きれいな写真がいっぱい撮れました。ただ、人気
スポットなので、この風景を独占したいのなら、早朝
に訪れるべきでしょう。

      


              

            

           



13:30
 今度は万座方面へ。
 以前はスキーで何度か訪れたこともありますが、今回
は通過。
 
 イオウのにおいがあちこちからします。
 崖面から水蒸気が立ちのぼっています。
「殺生河原」ほか、こんなところがあちこちにあって
おもしろいですが、多くは立ち入り禁止です。
 硫化水素ガス中毒になる危険性もあるということな
ので自重しましょう。


 夏の万座は初めてだけど、こんなに荒々しい風景が
雪の下には隠されていたんですね。
 
      

      



 万座から有料道路に入り、軽井沢をめざします。
 ここでちょっとだけ不満が・・・。この有料道路\1020円
も通行料金を徴収するのに、景色が全く良くない!
 スキーシーズンはともかく、夏場は二度と利用しない
ぞ!
14:30
 北軽井沢着、軽井沢のなかでは最も静かな場所。
 観光客も少ないです。
 あまり遅くなって帰宅するのもいやなので、適当に
おみやげを買って帰ることにしました。
 1泊するつもりならこれから美術館や博物館に向かう
のですが・・・。

 ちょっとしたショッピング・エリアが目にとまります。
雑貨屋さん、向かいにはパン屋さん、ハーブガーデン
など。
 ちょっとのぞいてゆきましょう。
 パン屋さんのパンはおいしかったのですが、家に持っ
て帰る途中で1つを残して食べてしまいました。
 ジャムやハーブの類のものはたくさんありました。しか
も北軽井沢ということもあってか、お安いです。
(ハーブ\300〜、ジャム\500〜)
 雑貨店は普通かな?
 気に入った箱(\2100)、キャンドルランタン(\980)を購入
しました。
15:30
 あと1カ所だけ回ろうということになって、近くの古瀧
花木野草苑へ。本業は蕎麦屋さんのようですが、その
庭が良さそうです。(入園料\500)
 入ってみての感想は、
   ・・・これですよ探し求めていたのは!

 できるだけ自然の渓谷美に手を付けないようにして
まとめられています。とてもおちつきます。
 人もほとんどいなくてゆっくりと散歩、撮影ができます。
瀧や川があって、散策路では小鳥が巣を作っていて、
逃げようともしません。
(小鳥が巣をつくるということ自体がすごいと思う!)

 あまり期待して入園したわけではありませんが、自然
のなかの人形写真を撮りたいのなら、かわいい草花を
撮影したいのなら、ここは絶対おすすめです。


 





16:30
 家路につきます。
 帰省渋滞もまだ残っているようで、いったい何時に
到着するでしょう。

 それでもまだ寄り道します。
 妙義山が見えたところで、横川のSAに入ります。
 目的はこれ、「峠の釜飯」です。
 新潟に住んでいた時期があって、信越本線で関東から
往復していたときは、たびたびお世話になっていた駅弁
です。
 旅ではポイントはちゃんと押さえなくてはいけません。

 帰宅して早速あけてみます・・・。
 以前同様、ちゃんとした陶器の釜に、昔ながらの具だく
さんの釜飯が入っています。
 何年ぶりかな?
 涙が出そうです。



おしまい



2009.08
camera: Canon Power Shot A640  &  OLYMPUS E620 + ZUIKO DIGITAL ED14-42 & ED35macro / graphic tool: Ichikawa Daisy Collage 10