撮影アングルのはなし
● 人形はしゃべらない、でも何かを語りかけているよう感じる。
「月曜の朝の公園、砂場には雨に濡れる人形が一人で座っている・・・。いったい誰が忘れていったのかな?」
このシーンをどのように撮影しますか?
おそらくは、ほとんどの人が人形を見下ろす視線で撮影するに違いありません。それはそのほうが人形の弱い立場や寂しそうな表情を強調できると思うからです。私たちは本能的
に、もしくはそれまでの経験から、視線の高さが相手との関係を意識させるようにできているようです。
しゃべることのない人形に、何かを語らせる第一歩は、視線を演出することだと思います。
まだまだ完璧ではありませんが、視線を演出することで、撮影者と人形との関係が感じられるようになり、人形に何かを語らせることができると思います。 その方法についてみな
さんもお考え下さい。 |