レジンキャストドールの制作
How to make a doll?


 unoa 2nd の組み立て過程を紹介しています。ちょっとだけカスタマイズもしています。
 まあ、こういう制作方法もかるのかと、ながめてやってください・・・。


unoa 2nd の制作
 unoa 2nd cream を購入しました。レジンキャストドール・フィギュア
の制作はひさしぶり。そこで私流の制作過程を紹介したいと思います。
 それにしても40,000円というお値段は、ちょっと購入に勇気が要りま
す。
 早速、以前購入した moca とは中身の方も若干変更になっています。
付属のウイッグがボアだけなのはちょっと残念。ちなみにmocaは再生
産の予定がないとのこと、最初に購入しておいて良かったです。
 今回はこの娘をちょっとだけカスタマイズしてあげようかと思ってます。




1 パーティングライン消しと離型剤落とし
 通常、購入したらまずは離型剤落としをするのですが、私の場合にはパーティングライン消しのあとにしています。というのは下地をつくっている間に手の脂分や、その他の汚れが
ついてしまうことが多いからです。
1 まずはパーティングライン消しです。専用ツールも
 ありますが、私はカッターすませます。
2 カッターの場合「刃をたてて作業する」のが、一般的
 ですが、私の場合、刃を折った背の部分を使います。
3 このほうがノミのように力を入れやすいし、工具と 
 しても刃よりずっと耐久性が高いです。


4 切削手順です。シリコンの型のずれがパーティング
 ラインの原因となります。
5 切削することで、最初にこれを消します。断面が平ら
 になってしまいます。
6 なだらかなカーブを描くように、その周囲も切削しま
 す。


7 すべてカッターですませられませんので、耐水ペー
 パーの中目(240番)と細目(400番)を用意します。
8 まずは切削面に対して垂直な方向に中目のペーパ
 ーで磨いてゆきます。角が完全になくなります。
8 次に細目のペーパーで円を描くように磨いてゆきま
 す。切削面だけでなく、全体を磨きます。


10 全面がマットな状態になればOKです。ここまでの
 作業時間は3時間ぐらいでしょうか。
11 離型剤落としにはマルチイオンクリーナーなるもの
 を使用してます。高いですが1本で一生分あります。
12 少量を水に溶き、パーツをつけ込みます。磨く必要
 はありません、簡単です。


13 2時間後、今度は市販の台所洗剤でざっと洗い、
 乾燥させます。




2 ヘッドのメイクとちょっとだけカスタマイズ
 ヘッドは標準のもののほかに、ドーリーフェイスなるものがついています。moca のときにはこれがあまり気に入らず、結局使いませんでした。今回はこちらをちょっとだけ
カスタマイズしてあげようと思います。
1 左目がノーマル。右目の白い部分を加工してゆきま
 す。
2 二重部分を目頭側にのばし、目尻側の開口部を
 大きくします。
3 削れたらためしに眉毛を書き入れ、バランスを見ま
 す。OKならいったん消します。


4 眉毛を塗ります。ヘッドが小さいので安定した持ち方
 をこころがけます。両肘の固定が大切です。
5 Mrカラーの43レッドブラウンを使用します。ここで
 使用するのはすべてアクリルカラーです。
6 リターダーも用意します。これを20%ほど混ぜて乾き
 を遅くし、必要に応じて薄め液も混ぜます。


7 43レッドブラウンを極うすく塗り、眉毛の輪郭を確認
 します。
8 輪郭に問題がなければ、ちょっと濃いめの塗料で、
 1本1本眉毛を描いてゆきます。
9 左目は右利きの人には描きにくいです。持ち替えて
 描きます。


10 ちょっとバランスが悪いかな? 修正します。
 さらに下の眉毛を同色で描きます。
11 49クリアーオレンジと43レッドブラウンレッドブラウン
 を1:1に混ぜて目頭の部分に塗ります。
12 43レッドブラウンレッドブラウンと47クリアーレッドを  1:1に混合、薄めたものを口に流し込みます。


13 116ブラックグレーと47クリアーレッドを1:1に混合、
 上まぶたの下側に塗り、アイラインを強調します。
14 鼻の穴の部分にも、薄めたものを流し込みます。


15 49クリアーオレンジと47クリアーレッドを2:1で混合、
 薄め液で10倍程度に薄めます。
16 これを身体の影の部分と赤みをおびた部分にスプ
 レーしてゆきます。まずは耳から・・・。
17 頬は上あごから目の下に向けて。


18 眉間から上まぶたへ。唇もエアブラシの方がきれい
 に仕上がります。
19 背中
20 胴体の表側


21 バストトップもエアブラシ仕上げです。
22 膝部分は表裏とも、しっかり赤みをつけます。
23 足首周辺を中心に凹凸を強調します。


24 上腕は脇の下を中心に。
25 肘も膝同様に赤みを強調します。
26 指先はしっかりと陰影を強調します。


27 とりあえず基本メイクは終了です。
28 終わったら全体にスーパークリアー(つや消し)を
 全体に3回ほど塗り、表面を保護します。




3 つめ、唇、眉毛とアイの固定
1 タミヤのクリアーとパールホワイト(粉末)を混合し、
 透明パール色をつくります。
2 これを爪と唇に塗ってつやありの部分を表現します。


3 ヘッドの完成画像です 


4 51フレッシュでシャドウを塗ります。
 (うすいのでわかりづらいですが)
5 Gクリアーでアイを固定、あとは説明書にしたがって
 組み立てるだけです。






完成ししました。
付属のボアウイッグをつけてみましたが、あまり上質でなく、ちょっと気に入らないです。
水着は付属の布をちょっとアレンジしてみました。取説の水着よりずっといいと思います。


  

  






 別にこの作品の画像を展示室に up します。