●2007.02.06 天気:晴れ |
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さて思ったように新しい人形の製作がすすみません。原因は明らかで、2
時間作業を行い、その途中途中で進行状況を写真にとり、HPにアップす
る・・・。実はHPの更新にやはり2時間近くかかるのです。その結果、作業
だけを行う場合に比べて進行速度が半分になってしまうのです・・・。すみま
せんがこのほかのページが更新できないのはそういう理由からです。
(できるだけ他のページもがんばって更新しますので怒らないでね。)
今回は人形の内型の部分を製作します。
なお前回のデッサン完成後、股の関節にさらに大きな球を使うことが可能
と判明、右のように書き直しましたのでご了解下さい。
(球が大きいほど可動範囲が拡がります。)
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2-1 内型の心材の製作 |
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球体関節人形は内部にゴムを通す関係上、空洞になっており、人形製作
にあたっては何らかの内型をつくる必要があります。内型はデッサンをもと
にしてつくりますが、あせらず少しずつ作業をすすめましょう。また発泡スチ
ロールを使用しますが、材質の関係できれいには仕上がりません。ちょっと
ぐらいの失敗は最後に調整できるので、あまり神経質になる必要はありま
せん。
発泡スチロールカッターは簡単で便利ですが、最初からぴったりと仕上げ
ようとすると失敗します。大きめに切り、カッターナイフで調整するといいでし
ょう。また発泡スチロールカッターを使わず、カッターナイフだけで作業するこ
ともできますが、小さなカッターナイフの場合、刃の部分を長く出して作業す
ると、突然ぽきっと折れるので要注意です。
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1 デッサンの上に方眼紙をのせ、その輪郭を写してゆ
きます。写すのは胴と頭、足の膝から上の部分です。
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2 写し終えたら輪郭線の内側6mmのところに新たな輪郭線(赤)を引きます。球の輪郭線についても同様に新たな
赤い輪郭線を引きます。但し胸はぐっと小さく、顔は平面的にします。
(本当は足の型紙は1枚ずつでOK! ひっくり返して使えばいいので。)
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3 つくった型紙を赤線で切り取り、用意した発泡スチロ
ールにこの輪郭線を映してゆきます。
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4 すべての型紙(正面図)から輪郭を書き写しました。
この段階で球を囲む輪郭線の記入は不要です。
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5 発泡スチロールカッターで輪郭線にそって切りまし
た。ちょっと大きめに切り、後はカッターで調整します。
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6 側面も同様に工作してゆきます。もう側面は平面で
なくなっているので、影を利用して型紙を写してね。
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7 輪郭線に沿って再び切り落としました。かなりでこ
ぼこですが、気にしなくっていいです。
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8 正面と側面が90°の角度になっていますので、面を
取り人型に近づけます。
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9 図は股関節のできる部分で、まだ平面です。ここに
デッサンをもとに球の中心位置をマークします。
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10 球の半径+6mmの大きさの円を厚紙から切り取り
ます。そして型紙の赤線に合わせ、輪郭線(黒)を書き
写します。
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11 カッターで切り込みを入れ、外形と輪郭線が一致す
るところまで円を差し込みます。
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12 これを目安に関節部分をボール状に加工してゆき
ます。
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13 ときおり型紙をあてて、球面がきちんとできている
か、確認してください。
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14 他の関節も同様に加工します。
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15 80番ぐらいの紙ヤスリで表面を整えます。 |
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16 とりあえず一区切りです。 |
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今回使用したもの:発泡スチロール、方眼入り模造紙、厚紙、物差し、コンパス、ボールペン、
カッターナイフ、はさみ、紙ヤスリ
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今回の作業のために購入したもの:発泡スチロール(45×90×5、¥498)、
紙ヤスリ(80番、¥80)
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累計 1,146円 |
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今回の作業時間=2.0時間 |
累計 6.5時間 |
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●2007.02.12 天気:晴れ |
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多忙とは言いながら、暇を見つけては朝4時前に起きて日帰りドライブの旅なんぞに出かけ
たりもします。目的地は様々ですが、立ち寄るところは緑あふれる場所、城下町、古い町並み
の残るところなどです。テーマパーク系にはまず行きませんね。そこでなにをするかというと、
ぶらぶらと散歩、おなかすいたら食事、気に入ったものがあれば買い物。そのうち創作活動に
ついてのアイディアがうかぶこともあります。
右は群馬県の小幡、いいです本当に。ガイド等にはあまり紹介されていないけど、城下町だ
った時代から昭和初期まで歴史が感じられる、とっても雰囲気のある場所です。上州うどんも
おいしい。やっぱ無計画なぶらり旅って最高にいいです。
今回も人形の内型の部分を製作します。
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2-2 内型の粘土付け |
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内型はちょっと頑丈に(水に強く)つくってあげれば、再使用も可能です。
SDやDD2の服を着せる人形を何体か作りたいのなら、ちょっとぐらい手間が
かかっても頑丈な内型を作りましょう。
今回は日清不動産(株)のマイネッタ(石粉粘土)を使います。薄く伸ばすこ
とができ、高い強度を持ち、水分にも他の粘土に比べると強いという性質が
あります。ゆえに内型には最も適しているのですが、細かな造形に向かな
い一面があります。この粘土のくせを知って工作することが肝心かと思いま
す。
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1 今度は輪郭線の内側3mmに新たな線を引きます。
これが内型の外形をあらわす線になります。
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2 新たに厚紙を円形に切り出します。大きさは使用す
る球の半径+3mmです。
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3 今回はマイネッタを使います。まずは練習を兼ねて
最も小さな腕の肘から下の部分を作りましょう。
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4 3mm厚の角材2本の間に適量の粘土を置き、掃除
機のパイプで粘土を伸ばします。
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5 腕の長さに合わせて切った5mmにこの粘土を巻き付
けます。
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6 重ね合わさった部分を餃子のように指でつまんでゆ
きます。
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7 いらない部分をはさみで切ります。今回の加工は基
本的にはさみだけで行います。
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8 これだけで結構きれいです。太さが足りなければ更
にもう一枚巻きます。
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9 次は修正のやり方です。
赤で囲んだ部分が厚すぎます。
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10 この部分を指でつまみ凸部分を作ります。
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11 この部分をはさみで切れば、薄くなります。これを繰
り返します。
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12 ときおり輪郭線の内側3mmに合っているか確認し
ます。
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13 あわせて球面がきちんとできているかも、確認しま
す。最初に作成した円を当ててみて下さい。
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14 胴、頭、太ももの部分は発砲スチロールで形ができ
ているので、基本的には3mm厚の粘土をかぶせてゆ
くだけです。
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15 赤線の部分が厚み不足です。まずはこの部分を水
で濡らします。
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16 適量の粘土を薄く伸ばし、上から圧力をかけます。
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17 この段階ではきれいにくっついてはくれません。乾
燥したら修正します。
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18 球面の確認も忘れないように。
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完成後は1週間乾燥させてください。最低でも3日はほしいところです。
今回使用したもの:3mm厚角材、マイネッタ、厚紙、物差し、コンパス、ボールペン、はさみ、
紙ヤスリ、掃除機のパイプ
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今回の作業のために購入したもの:マイネッタ(450円×2個) 3mm厚角材(48円×2本)
5mm丸棒(50円)
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累計 2,192円 |
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今回の作業時間=2.5時間 |
累計 9.0時間 |
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●2007.02.19 天気:晴れ |
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暖冬ゆえ2月初旬から花粉が飛び始めているとか。私も花粉症なんですが、症状が軽いの
で医者には行かずに済ませています。そこでお世話になっているのが甜茶やしそ茶。朝、マグ
カップに最低500mlは飲んでいます。
今回は人形の内型を完成させます。
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2-3 内型の塗装 |
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1週間たって乾燥させた内型はどうなっているでしょう? 多くはヒビが入
ったり歪んでいたりします。今回は最初にヒビや歪みを修整し、丈夫な保護
膜をつくることを考えます。
*) 一般に粘土は乾燥すると縮みます。この縮みは計算済みですので、
設計図に一致しないからといってすべて修正する必要はありません。目立
ったところを修正するぐらいのつもりで今回の作業は大丈夫です。
今回の主役はパテと下地材です。
下段のチューブ2つは穴埋めパテです。いつもは上のタミヤパテを使って
いたのですが、たままた品切れだったので、今回は下のMrホワイトパテを
使いました・・・。結論として人形作りにはタミヤパテのほうが使いやすいと
思いました。
上段のビン2本は型の表面に塗る下地材です。これまでは左のMrサーフ
ェーサー(レジンキャスト用)を使っていたのですが、今回は試しにMrサーフ
ェーサー500にしてみました。いずれにせよ水分から粘土を守るために用い
るので、丹念に繰り返し塗る必要があると思います。
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1 内型には乾燥とともにたくさんのヒビが入ります。 |
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2 ヒビにパテを塗り込んでゆきます。 |
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3 乾いたらカッターではみ出した部分をカットします。 |
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4 凹部分は彫刻刀があると便利です。 |
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5 粘土の収縮による凹みを見つけました。 |
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6 パテを塗ります。 |
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7 乾いたら削る。これを繰り返します。 |
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8 気になるところがなくなったら。やすりをかけます。 |
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9 次に表面保護のMrサーフェーサーを塗ります。 |
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10 塗った後で凹み発見、パテで修正します。 |
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11 でこぼこを発見、ヤスリで修正します |
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12 Mrサーフェーサーは3度塗り重ねます。 |
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*)Mrサーフェーサーは1度塗ったら1日乾燥させ、これを最低3回繰り返します(1ビン空になると思います)。
今回使用したもの:Mr.サーフェーサー、Mr.ホワイトパテ、カッター、筆、紙ヤスリ(80番)
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今回の作業のために購入したもの:Mr.サーフェーサー(283円) Mr.ホワイトパテ(214円)
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累計 2,689円 |
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今回の作業時間=4.0時間 |
累計 13.0時間 |
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