ドールショウ vol.38



2013.09.01


 ド−ルショウ vol.38 にディーラーとして参加しました。ドールイベント初出展です。
今回はそのイベントレポートです。いろいろと勉強させていただきました。



09.01
(日)
 
 ドールショウはドルパに次ぐ規模のドールイベント
で年3回、都立産業貿易センター浜松町館で開催さ
れています。
 内容としては、ドール自体の販売より、ドール服な
どの、ドール関連グッズの販売が中心になっていま
す。
 ちなみに自分のような創作人形系のブースはほん
のちょっとだけです。
 
   早めに家を出たら、首都高速は渋滞なし。思いっ
きり早く会場に到着してしまいました。

 暑いです。今年の夏は本当に暑い。
 荷物の搬入を始めたのが、開場2時間半前だった
のですが、もう入場口には列ができていました。ごく
ろうさまです。
 当日は暑さで具合の悪くなった方も出て、開場予
定の20分前に先行入場が始まりました。

           

 ブース設営にかけられる時間は実質1時間半ほど
しかありません。時間的に結構厳しいです。

 なんとか先行入場の10:40までに設営が完了。
デザインフェスタのときよりあっさりとしています。


 

 今回会場に持参したのは1/3ドール6体。
 ドール服はすべてJET RUNNER;D製です。ネット
ショップで最近購入したものから、6年ぐらい前に
ヤフオクでお譲りいただいたものまで、ずらりと。
 ちなみにいちばんのお気に入りは、右画像の青
いデニム生地の作品です。自分にとっては宝物
です。

    

    
           
   こちらは1/6ドール、オリジナルヘッドにオビツSBH
ボディを組み合わせたものです。
 ドール服は上の12体はすべてRubanie様の作品
です。
       
           
 


   
 

       
   人形は目が命ともいいますが、16体を並べて
みて思うことは、ドールアイが違うと全く別の人
形に見えたりするということです。
 一度時間をかけてドールアイに取り組んでみる
必要がありそうです。

      

     
         
   そんなこんなでゲートオープン。途中みけ様においでいただいたり、ちょっとだけ取材を
受けたりして、それなりに充実しておりました。たくさんの方にお褒めの言葉もいただきま
した。結果としてあんまり売れなかったけど、楽しかったです。

   

 さて、接客の合間をぬってブース回りをしました。せっかく来たんだから2倍楽しまなくっ
ちゃね。といっても本当にざっとしか回れなかったけど。

 まずはお隣のC.F.AIR FORCE様。
 とても高い表現力をお持ちの方々で構成されている造形集団です。今回
たまたまお隣にブースを構えさせていただいて、大変光栄に思います。

http://www.geocities.jp/luckydog505/cfairforce.htm



 ダイワハウスとは無関係だとは思いますが、ブース周辺ではその話題
で盛り上がっていました。1/6の世界でこれだけの表現をするなんて、
なかなかできません。

 DOLL単品でなく、情景表現もされています。特に下の作品は今回拝見
した作品のなかでもベストなもののひとつだと思います。

       



   こちらは今回ドール服をお世話になった JET RUNNER;Dの
ブースです。おばけとかきりんのお洋服も可愛いけど、真ん中
のドレスが欲しい。
「人形送りますからつくって下さいね。」

        

 次回以降のイベントでもお願いする予定でが、いつもいつも
期待を裏切ることのない良い仕事をされています。これからも
よろしくお願いします。

 
   



           
   全体を回って思ったことを、ちょっとだけ真面目に整理してみました。

まずはSDに代表される1/3や50cmドール。
 初代SDは自分も2体持ってますが、その出現は画期的なものだったと今も思います。
volksのショップで初めて見た kiraとnanaに衝撃を受けました。値段は59,800円と69,800円
だったかと思いますが、それまで高価で手の出なかった創作ビスクドールの世界を一気に
身近なものにしてくれました。
 可愛くって、自分でカスタマイズできる、壊れにくく取扱にはそれほど慎重にならなくても
良い。後に問題になる黄変の問題を除けば、今でも最高に実用性のあるDOLLだと思いま
す。人形自体を楽しむなら、やっぱりこのサイズかなと思います。
 
   
           
           
           
   一方の1/6サイズは小さいためにメイクやカスタムの自由度はあまりありませんが、
DOLL自体が安い、場所を取らないので複数のDOLLをそろえることができる、といっ
たところがメリットだと思います。
 momokoの登場も画期的でした、おしゃれな洋服がそろっていてまさに大人向けです。

           
       
   素敵だなって思ったDOLLをいくつか。
 下はbaby*latte様 http://babydo.blog53.fc2.com/
(ごめんなさい右画像のサイト分かんなくなっちゃいました)


              
     
           
 
 ドールイベントというと以前は SD中心のイメージがありましたが、最近ではそれ以外の
キャストドール、DDやオビツ系、1/6ではmomoko、1/12ドール、シリコーン製ドールなど、
新しい素材やスケールの人形たちがたくさん生まれてきています。

 そして特に小さなサイズの人形はその勢いを増しているように思います。
 1/12はサイズ的にはドールハウスにぴったりです。ただ難しいのは服、小さすぎて服が
作りにくい。個人的には新素材の生地が必要だと思います、たとえば切りっぱなしでも解れ
ない薄手の生地や、伸縮性のある紙などを開発して接着剤でつなぎ合わせるような。
 
   



こちらはAgartha様
Agartha
 以前から気になっていたDOLLです。3Dプリンター
で制作されています。新しい流れがやってくるかも
しれません。
 精巧で美しい仕上がりです。サイズ的には小型の
1/6サイズです。(見た目で23cmぐらい)。


             

 実は自分も3Dプリンターには興味があって、3Dスキャナーで自分の作品を
データ化し、3Dプリンターで立体化ということを考えたことがあります。最近では
3Dプリンターの価格も下がって10万円以内で購入できるようです。
 ただ1つのパーツは10cm以内の制約があり、しかもプリントアウトまで3時間も
かかる場合があるということなので、とりあえず導入は見送りました。
 でもこうやって実物を見てしまうと、1/3ドールのボディデータを縮小して1/6の
オリジナルドールをつくる日は遠くないように思います。


 


   
  1/6ドール男の子祭り本部様
1/6ドール男の子祭り本部

 こちらのブースも複数の作家様で出展されているよう
です。とってもかわいい。
 

       
       
         
       

   小さいサイズの人形には1/3とは違った遊び方があると思います。
 今回いちばん嬉しかったのは背景や小物を含めた情景展示をして、新しい
遊び方を提案しているブースが多かったことです。1/6は人形の置かれた空間
そのものを楽しむことができるスケールだと思います。
 また大きさも手頃なので、一緒にお散歩したり旅に出たりするのも簡単です。

 最後に情景表現がすごいと思ったブースをランダムにご紹介します。

   


       
           
   でもこういった趣味が許されるって、幸せなことなんだよなーって思う。生活に不安が
あったり、全く余裕がなかったら絶対こんなことできないもの。
 世の中はストレスが多いからこそ、こういった安らぎの空間は大切にしなくっちゃね。




 今年は5月にアート系イベントのデザインフェスタvol37、そして今回のドールショウvol.38
と出展してきましたが、あと1回、12月に規模はそれほど大きくないけれど創作人形系の
イベントに出展しようかと思っています。
 デザインフェスタでは1/3の創作人形を高く評価してくださる方が多かったのですが、
今回はどちらかというと1/6の人形達の方が注目を浴びてました。
 イベントによって評価も違うので、マーケティングのためには違う種類のイベントに出るの
は意味があると思います。すべては勉強です。




2013.09
camera: Canon Power Shot S90 / graphic tool: GIMP 2.6 + Ichikawa Daisy Collage 10