DOLLS PARTY 31



2014.05.05

 自分自身がドール&フィギュアを作り始めたのは今から10数年前のことと思います。
 レジンキャスト技術がひろまったその頃、自分自身の創作物が比較的手軽に複製できるために、
多種多様なガレージキットが生まれ、ワンダーフェスティバルあたりは熱意ある素人作品でいつも
大盛況でした。
 そんな状況のなかでボークスから初代スーパードルフィー(SD)がデビュー、またたくまに世界に
受け入れられることとなりました。またそれに追随して様々な種類の人形が開発され、今では球体
関節人形も本当に身近な存在になりました。
 今あるキャストドールの世界は、SDとその存在をひろめていったドルパによるところが大きいと、
誰もが認めるところではないでしょうか。今回はそのドルパにいよいよ出展です。



5.05(MON)  ここ1年でいろいろなイベントに出展するようになったけど、
ドルパはお客だった時代も含めて本当にひさしぶりです。

 でも今回は、同じ日にドールショウの開催が重なり、出展
者もお客様も2分割されることになってしまいました。
 ドールショウは昨年出たこともあり、違ったイベントを一巡
させるつもりだった自分は迷わずドルパを選択します。
 が、直前になって発表されたディーラーリストを見て唖然、
ドルパのディーラーはほぼSDとDDの洋服関連のみ、創作
系や1/6、1/12はほとんどすべてドールショーに流れてしま
いました。
 やっちまいました、お客さん来ないかも・・・。
 
8:00
 会場に到着、早速準備開始です。
 イベント出展もこれで4回目、そろそろ「慣れ」によるミスが
怖いですが、今回も問題なくレイアウト完了です。


 
 
 
   で、最終的にこんな感じになりました。白をベースにした
シンプルなレイアウト、これ以上展示するとごちゃごちゃし
て訳わかんなくなっちゃうので・・・。

 
   



 ドール紹介です。
 まずは1/3 DOLL、ラドール プレミックスでつくったオリジ
ナルドール達です。
 洋服はすべてJET RUNNER;Dのみけ様につくっていた
だいております。ちなみにみけ様はドールショウに出店さ
れているので、お預かりしている名刺をお渡しするときに
は、「お時間がございましたら浜松町の方に・・・。」と誘導
することになります。
 今回は白をベースに青系のアクセント、シンプル、軽快
といったイメージで制作いただいております。今回もとって
もすてきな作品をありがとうございます。

 なお、大きな画像の準備もございますので資料画像501
からお入り下さい。
 ただ今回の画像は、ばたばたしながら撮影したので、今
ひとつなライティングが決まっていません、反省です。
 
 こちらは1/6。
 オビツボディにオリジナルヘッドを組み合わせたものです。
ヘッドは今回の出展に際して、原型を作り直しています。
 洋服はヤフオクでいつもお世話になっている sjykt887様
の作品です。こちらも白ベースに青系のアクセントで制作
をお願いいたしました。どの人形にもドール服がフィットし
て手足のラインがきれいに出ています。うれし〜。

 こちらも大きな画像の準備がございます。資料画像502
からお入り下さい。

       
 こちらが今回デビューの1/12。
 ピコニーモ素体に合わせて製作したドールヘッドです。
本当はボディ+洋服+靴のフルセットにしたかったので
すが、その数がそろいませんでした。その結果、作例以
外はヘッドのみお譲りするかたちになりました。





9:45
 ラジオ体操・・・。
 知らなかった、ドルパってみんなでラジオ体操するんだ!

10:00
 入場開始です。
 限定品や人気のあるブースには列ができます。ですが、
思ったより混雑していないなーって感じです。やっぱりイベ
ントが重なった影響なのかな?
 入場者は他のドールイベントに比べて男性が多いです。
だいたい半々ぐらいかな。
 もともとvolksがガレージキット制作の流れをくんでいるか
らなのか、SDやDDが男女の区別なく受け入れられている
のかは分かりませんが、個人的には好ましいと思います。

 ところでオープン後1時間、やっぱり自分のブースに立ち
止まっていただける方が少ない。








 



 ここでちょっと周辺を散策。

 こちらご近所の
Lemulia 様。 
 正統派のドールドレスです。ふだはカジュアル系の洋服
ばかり着せているので、たまに見ると新鮮です。というか、
人形にきれいな服を着せて楽しむ、これがドール遊びの
基本なんですよね。
 右側のドレス、美しく存在感があります。



 こちらはDream World様のドールドレス。
 クラシカルで手の込んだドールドレスです。ある意味、
歴史的な重みというか、ビスクドールのような重厚さを感じ
ます。

 
     



 次はお買い物。

 こちらはchilled cherry様。たぶん以前にも作品をお譲り
いただいたことがあります。自分自身は、こういった優しい
パステル系の素材が好きだったりします。
(お値段もお手頃だったりするし)
 こちらでは下のカーディガンのセットをお譲りいただきま
した。

 
 
 こうやってみるとドルパって、ある意味ビスクドールの
流れをくむ正統派の出展が多いんですね。
 
   



 こちらは East egg様 のブース。
 ミニチュアの本がたくさんありました。あとは人形用の
マスクも・・・。ちなみに
今回マスクを扱っているブースが
とても多いような気がしました。ブームにでもなっている
でしょうか?


 

 自分の場合にはマスクの似合うようなクラシカルなドレス
は持っていないので、こちらでは切手の貼り付けてある小
さなノートを買いました。
 とってもすてきなアイディアですね。



 こちらはコロタック工房様
 ミリタリーとドールの組み合わせです。右の戦車は1/6
スケールで全長60cm、自分も持ってますが普段の置き
場所に困るんですよねー。

 今回、こういったミリタリー系の出展も多かったような
気がします。



 
     





 さてさて自分のブースを訪れる方は少ないけど、それなり
に嬉しかったことも。
 前回のイベントは12月のドールワールドリミテッドでしたが、
そこで出品していた1/6ドールをネット上で知り、ぜひそれが
欲しいという方が訪ねてこられました。聞けばそのためだけ
にはるばるやってこられたとのことです。
 画像をお持ちだったので拝見しましたが、その娘は真っ先
に売れてしまった娘だったので、その娘にいちばんイメージ
の近いドールをお譲りしました。満足してただけたか分かり
ませんが、これからもがんばりますのでよろしくお願いいた
します。

 
 
   午後になって、入場者も少しずつまばらになってきました。
 ドルパは開場時間が比較的に長いので、ここでちょっとだ
けレイアウトを変更します。

 1/12ドールについては、その小ささが目を引くのか、質問
をされる方も。
 正直なところ、1/12はドールハウスのスタンダードスケー
ルなのでそれなりの需要はあると思うのですが、ともかく
小さいがゆえに手間がかかる、しかもよほど器用でないと
洋服がうまく作れない、カスタマイズして楽しむにはちょっと
ハードルが高いです。

 今回はヘッドのみでしたが、次回はなんとか洋服と靴を
セットにして出品したいと思います。
 
 

   
 スペースの関係で1/3は持ち込んだ4体のうち3体しか
飾れなかったので、午後は nanami をステージ正面に。

 ところでこの娘達は来場者にどのように映ったのでしょう
か? 創作人形であることに気づき、声をかけて下さった
り、撮影されてゆかれる方もいたのですが、足を止めて下
さる方は今回少なかったです。
(ある程度は予想してましたが)
 自分では自信作なのですが、この会場のスタンダードは
あくまでもSDやDD、だからその存在を主張する何かが
ないと目にとまらないのだと思います。
(張り合おうなんて気持ちはありませんが、このあたりは
きちんと分析する必要があると思います)



 
   
   さて自分がブースから離れている間に、こちらの創作
人形の製作方法について尋ねて来られた方がおられた
ようです。もしこのリポートをお読みになっていたら、遠慮
なくメールでご質問下さい!
 自分自身は人形教室に通ったことはないですが、知っ
ている範囲で何でも答えます。イベントに出展する理由
のひとつは仲間づくり、どうぞご遠慮なく。

   

 volksのイベント自体もたくさんあったようです。
(そんな余裕がなくて参加できませんでしたが)
 新作の発表はもとより、ビンゴやオークション、カスタム
ドールコンテストなどです。
 場内アナウンスで、あるオークションの落札価格が
708,000円だったことを知り、どんな商品だったのか知りた
くなりました。

 
 
 この会場は天井が高く照明自体は暗めです。だからごく
普通にドールを置くと不自然な強い陰ができやすいです。
 顔に光をあてるためには顔自体を上向きに、前髪は横に
流してあげないといけません。
 volksの新作やオークション品を見に行って気づいたこと
なのですが、すべて補助光が使用されていました。きっち
りと瞳にキャッチライト、あたりまえですが人形を美しく演出
するには必要なことですよね。
   
   
  17:00
 ドルパ終了。もっとも遠方の方も多いのか、15:00ぐらい
に撤収するディラーさんも多かったです。

 今回も勉強になりました。ともかくイベント選択と情報
収集は大切ですよね。
 1/6はお客様が少ない割にいくつかは売れて、ちょっと
だけ自信。1/12もちょっとだけ売れたのですが、まだまだ
完成度を高める必要はありそう。


 
   
   
   今年はアイドールとドールワールドリミテッドには普通
に出て、内容を再検討したうえでワンダーフェスティバル
に出展しようと思います。
 こちらは完全に創作人形だけでゆこうかな、なんて思っ
てます。
 


2014.05

camera:Canon Power Shot S100 / graphic tool: Digital Photo Pro. + Ichikawa Daisy Collage 10