misaki B04


1 人形

 こちらの作品は 2008 年に制作したオリジナルの球体関節人形 naomi を原型として型どりした素体をもとに
つくられたオリジナル創作人形です。
 ラドールプレミックスを主な材料として、独自の手法を取り入れて制作しています。
 特徴の一つはマグネットや鉄のピンを多様し、各種のアクセサリーが活用できるようにしたこと。もう一つは
表面にウレタンクリアーによる塗装を繰り返し高い表面強度を保っていることです。ウレタン塗装は自動車の
塗装にも使われるもので、摩耗だけでなく水や油類にも強いです。またコーティングされた層は肌の透明感
を引き出すのにも役立っています。



  


 創作人形ではありますが、市販の1/3スケールの人形サイズを意識して作りあげていますので、衣類や小物に
ついては、ある程度互換性があります。参考までに、代表的なvolks 社の人形とのサイズの比較をしました。
数値が目立って小さいところは赤で、大きいところは緑で表しています。


(cm)  misaki B04    SD  SD13 オビツ50 DDU(M)        
 T 53.2  57.0 57.5 50.0 58.0        
21.8  23.7 23.8 18.2 22.7        
16.4  18.9 18.0 12.9 13.8        
25.0  25.4 26.0 19.8 22..9        
頭周  17.2  24.3 22.2 19.2 21.5        
肩幅   8.9  8.9  8.9 8.8 8.9
       
袖丈  17.0  17.0 18.9 14.5 17.3        
股下  26.0  26.0 27.3 27.0 31.2        
足  6.9  6.3  6.4 6.0 6.3        
                                                    

 misaki B04 の特徴としては、市販の1/3スケールのどの人形よりもヘッドが小さいということです。帽子は
MSDサイズのものが余裕で入ります。
 付属のウイッグは粘着テープでヘッドに貼り付けてあるだけらので交換可能です。MSD用のものが流用で
きます。

 洋服は1/3スケールの市販品の多くが流用できますがサイズ的に最も近いのはDDU(M)です。データには
ありませんが足の長さのことを考えればDDSのほうが、なお近いと思われます。
 また多少大きですがSD用も着用可能です。但しSDの場合、幼児体型に近いイメージでつくられた洋服につ
いては、ウエストと下腹部がふっくらしすぎていて似合いません。

 ドールアイは10mmのグラスアイで交換可能です。

 靴やブーツはSDからDDUまでのものがひろく利用できます。またつま先をほんの少し上げているので、
余裕をもってつくられたものなら、ハイヒールでもSDのものが利用できます。


2 品質

 粘土製ということもあって、たとえば市販のSDなどのレジンキャスト・ドールと比較したとき、表面の平滑さは
やや劣ります。また指先やアイホールといった微細な部分のシャープさにもややかけています。

 関節保護のため、ゴムのテンションは低めにしてあります。そのため裸の状態では自立を保つことは難しい
です。自立させるにはブーツ等を履かせて足首を固定する必要があります。

 肌の質感を出すため、透明度の高いコーティング剤を何度も表面に塗っています。この過程で空気中の埃が
肌の上に固着してしまうことがあります。よく見ないとわかりませんが、除去しきれなかった埃をいくつか確認で
きます。





3 特徴


*)ここから先は、同じ機能を持つ別の人形でご説明いたします。
 下の画像の青い部分、10箇所に釘を仕組んでいます。市販のマグネットピアスや磁石などで装飾すること
ができます。
 但し、金属製品の脱着を頻繁に行うと、金属成分が表面のつや消し塗料に付着し、黒ずんでしまいますの
で、ご注意下さい。できれば直接でなく紙や薄い布を間に入れた方が良いです。


  

 また、首の裏にはネオジム磁石を仕組んでいます。これは人形固定用のものです。
 壁などに金属部分があればスタンドなしに、安定した姿勢で人形を立たせることができます。
鉄製金具を商品に同梱してあります。この金具はねじ、または強力な両面テープで固定します。人形が簡単に脱着で
きて、とっても便利です。