クレマチスの丘



2016.03.20
 今回はとてもきれいな庭のあるというクレマチスの丘(ヴァンジ彫刻庭園美術館)
に行って来ました。

03.20
(日)
 
9:10
 天気の良い三連休ということで、渋滞が心配。
 そこで早めに家を出たら、渋滞など何もなく静岡
県の長泉町に思いっきり早く着いてしまいました。

      
      *)」今回のモデルはオリジナルドールの sayaka です。

 開館時刻まで1時間近くもあるので、周辺を散策
することにしました。

 クレマチスの丘とは富士山麓の丘陵地にあって、
美術館や博物館、それから花や食事を楽しむスポ
ットがたくさんあるところです。
 とりあえず近くにも吊り橋や公園などもあるよう
なので、時間をつぶすには良さそうです。

       
   富士山麓ということで、ちょっと気温が低いのか
な? でも河津桜などは今がちょうど見頃でした。
 
       
     
       
   周辺には豪邸といえるような建物がたくさんあ
ります。東名高速のICから近いこともあって、別
荘として利用している方も多いのかも。
 環境的にうらやましい限りです。
 

      

9:30
 駿河平自然公園にやってきました。
 深い渓谷の上に長さ130mの吊橋がかけられてい
ます。
 吊り橋を降りてみると、そこは清流の流れる静かな
公園になっていました。

       
     

 

             



 近くにはほかにも博物館や美術館、文学館といった
文化施設や、それに併設されたレストランやカフェな
どもあって、ちょっと文化レベル高いです。
 でも思いっきり観光地しているわけではないので、と
ても静か。この地域に移住してくる人が多いのも頷け
ます。




10:00
 ヴァンジ彫刻庭園美術館(クレマチスガーデン)開館
の時間になりました。
 この季節は庭の花がまだあまり咲いていないという
ことで、入館料は通常よりお安い1000円でした。
(通常1200円)
 ここのところ若干天気に恵まれないことが多いので
すが、今日も曇りでちょっと残念。
       
   


             

 こちらヴァンジ彫刻庭園美術館はイタリアを代表す
る現代彫刻家ジュリアーノ・ヴァンジの作品を中心に
展示している美術館です。

             

    さて楽しみにしていた庭園なのですが、やっぱりちょ
っと早かったかな、という感じではあります。
 でもレイアウトがいいな、もうちょっとでとっても綺麗
な風景に変わるんだろうなあ。
  
       
   


      ガーデンのはじっこにある喫茶コーナー。
 切り花で演出された店内の空間がとても素敵です。
    
       
     
       
      この時期は球根類や早咲きの小さな花が少し咲き
始めたばかりという感じではありますが、それなりに
楽しめました。
 メインのクレマチスが楽しめるのは5月中旬~6月
中旬ごろ、きっとものすごく混んでいるんだろうけど、
見る価値はありそうです。
    

      

 館内のカフェで休憩。
 イチゴと桜のカクテル(ノンアルコール)をいただき
ました。とってもおしゃれな春を運んでくれるお飲物
でした。
       
     
       
 ガーデニングショップがあったので、こちらで鉢植
えをお買いあげ。
 クレマチスがちゃんと育ってくれますように。


     



11:20
 さてあとは沼津で昼食にしようと、駿河湾方面へ
南下。

 途中、城山神社という案内標識が目に留まって
訪ねてみます。
 もともと城跡だったところに神社が建てられて、
今ではアスレチックの施設なんかがあったりして
何か訳が分かんなくなっちゃったりしていますが、
あとで調べてみたら、ここは戦国時代に築かれた
長久保城址であったようです。
 今でこそ本丸とその周辺が残っているだけです
が、駿河と伊豆の境界にある戦略上重要な城で
あったようです。豊臣氏の小田原攻めでもその拠
点となっていたとか・・・。
 もうちょっと歴史遺産として整備してくれたらいい
のになあ。








 沼津市内に入ろうとしたら、なぜかやたらに道が
混んでいます。1km進むのにも15分ぐらいかかる
状況なので、予定を変更、東名高速に乗り、岡部
方面に向かうことにしました。


       



13:15
 東名高速を藤枝・岡部ICで降り、朝比奈という昔
からある山間の地区を目指しました。
 こちらはその地区の入り口にある小園の延命地
蔵尊。説明書によれば駿河の国百地蔵の18番札
所だそうです。
       
   



13:20
 朝比奈は現在の藤枝市の北部の山間に位置し、
もともとは今川家の重臣朝比奈氏が本拠としてい
た歴史ある地域です。
       
 清流朝比奈川に沿って集落が続き、吊り橋なん
かもかけられています。
     
   
       
 ところどころにお茶畑が見えます。
 この朝比奈周辺は、京都の宇治、福岡の八女と
並ぶ日本三大玉露産地です。
 製茶施設を備えている大きな農家も多いです。
     
   

     



 あたりをうろうろしながら日本の原風景を楽しんで
いたら、たくさんのハイカーとすれ違います。
       
   朝比奈から更に山深いところに笹川という地区
があるのですが、ここに奇岩を巡ってビク石山に
登るという、人気のハイキングコースがあるよう
です。(一周14km)
 


 今回はその準備もないので、できるだけ車で上流
に向かってみることにしました。
 朝比奈川の支流笹川に沿って古い集落が続きま
す。
   
       
   集落のとぎれるところで舗装はなくなり、これ以上
先に進むのも不安なので、ここで終わりにします。
 すごく山深いのに、集落の一番奥にはなぜか飲み
屋さんがあったりしてちょっと驚き。

 この笹川地区は源平の戦いの後、破れた平家の
人々が住み始めたのがその始まりだという言い伝え
があるそうです。
 何かとてもミステリアスな感じの地域です。

 
 

     



14:20
 こちらは集落から戻る途中に立ち寄った不動の
滝。男滝(下段)と女滝(上段)の上下2段の構造
になっています。
 不動尊が祀られていました。
 ここも何か少し空気が重いような、神秘的な空間
でした。



14:40
 道の駅「玉露の里」に立ち寄りました。
 もちろんこちらで玉露もお買いあげ。玉露の産地
だけあって、茶室なんかもあります。

  
       
   石碑は2年前に亡くなられたハンセン病の俳人
村越化石さんの句が記されたもの。
「望郷の目覚む八十八夜かな」
 
       
   こちらで玉露ソフトいただきました。
 さっぱりとしていて、あたりまえですが玉露の味が
します。
 
 



 静岡県の無形文化財にしていされている朝比奈
の龍勢(打ち上げ花火)の発射台。
 龍勢とは筒に黒色火薬を詰め、竹竿につけたも
ので、よくある流星花火を大きくしたようなもの。こ
ちらでは2年に1回開催されているということです。
 もともとは戦国時代に、今川家とその家臣の間で
用いられていた狼煙がその起源とされています。




 朝比奈川の中流域、河原に菜の花がいっぱい。

     

     

     



 これでひとまず旅は終わり。
 後半は予定変更で駿河の国の古い町を歩くことに
なりましたが、思っていたよりずっと良かったです。
 昔はどこにでもあった風景なのかもしれませんが、
今も時代を経ながら営み続けられるということは、事
実として大切なことのように思います。



追伸
 翌日はとても天気がよいという予報だったので、早
起きして菜の花の咲く河原に出かけました。
     
   

        夜が明けてきました。

     

     

   菜の花と桜、そしてレンゲ。
 いよいよ春って感じになってきましたね。
 
     
     

     



2016.03

camera:Canon Power shot G7X & Canon PowerShotS100 / graphic tool: Digtal Photo Pro. + GIMP 2.8 + Ichikawa Daisy Collage 10