eye4工房番外編

今度はビキニつくってみました。



2016.05.15
 さて次のドールワールドフェスティバルに向けて、小さなお人形用に水着をつくってみることにしました。
 ドールワールドフェスティバルは、定期に開催される創作ドールのイベントととしては唯一といっていいもの
ですが、古風なビスクドールや芸術的なドールの出展も多く、落ち着いた雰囲気のイベントです。
 今まではその雰囲気に合わせてテーマを考えていたのですが、今回は一転、派手め、明るめ、肌の露出
多め、で攻めてみようかと思っている次第です。気分は地中海のビーチサイドです。



 さっそく我が家の nano ちゃんに服を脱いでいただき、構想を練りました。
「うーん・・・。」
 ミシンで縫い上げるには小さすぎなので、布用ボンドで使い仕上げるしかないかなあ。ただボンドだと
ゴムの取り付け部分が強度的に不安です、ここをなんとかしないと・・・。



   1 紙を直接ボディにあてて、切り出す布のサイズを割り出しました。
   

   2 大まかな型紙をつくります。赤の線はゴムひもを通すところ、▲は
    ゴムの肩ひもをとりつける部分です。あと縁に追加したのはのりしろ。
   

   3 型紙にあわせて布を切り出します。
   

    今回、多少なりとも伸縮性のある布の方が良いかと思い、縮緬を使ったのですが、
   実際にはほつれやすくちょっと扱いづらかったです。



4 裁縫用ボンドを買ってきました。知らないうちに
 いろいろと開発されていたのですね。
5 まずはパンツから。基本的には塗って折る、指で
 圧力を加える、それだけです。
6 ゴムを通すところは直径2mmの針金を巻き込んで
 から接着します。

7 ワイヤーの先端を折り曲げ、そこにゴムをひっか
 けて穴を通してゆきます。
8 ちょうどヒップ一周分でゴム切ります。 9 切断したゴムの先端を二つに折り、戻らないよう
 糸で縛り付けます。

10 更にそこに瞬間接着剤を塗って、解けないない
 ようにします。
11 小さなSカンつくりました。長さは5mmぐらいです。 12 このSカンをゴムの両端にひっかけてできあがり
 です。

13 ちょうど手元にあった丸いペーパーウエイトに
 パンツかぶせ、アイロンをかけて仕上げます。

    アイロンをかけることで、球面に馴染み形が整います、また接着の強度も増します。
    ちなみに接着剤は水との相性はあまり良くないようなので、スチームはいりません。



14 今度はブラの方です。肩ひもをつける前段階
 までは同じです。
15 10cmほどに切ったゴムひもを用意し先端5mm
 ほどを折り曲げ、糸で固定します。
16 これを生地の上にのせ、巻き込むようにして
 接着剤で固定します。

    肩ひもの先端処理は抜けにくくする工夫です。今回はゴムを使ったのでこの処理が
  必要だけど、普通のヒモならしっかり縫いつけてもOKなはずです。



17 最後に木の玉を包み込み、その上からアイロン
 をかけて仕上げます。



 とりあえず最初の試作品ができあがりました。あちこち修正しながら次の試作品も仕上げます。
モノが小さいだけに縫わないで仕上げられるというのはありがたいですね。

 

 そしてその修正点はなのですが、まずはゴムをつなぐSカンをCカンに変えて、ゴムから
外せないようにしました。ゴムの伸縮だけで十分に着せることができるので、だったらなく
しそうなSカンよりは良いと思います。




 型紙のラインも微調整。拡大したものを貼り付けておきます。





 ほとんど伸縮性のないパッチワーク用の端切れでもいくつかつくってみました。そこ
そこいい感じに仕上がったように思います。

     

 こちらは次のドールワールドフェスティバルにも持ち込む予定です。
 あと、これまでどおり arisuteduisu0511様に制作いただいたお洋服セットのお人形も
ビーチスタイルでお迎えいたします。

  

 常々ピコニーモのパンツを作っているベトナムのお針子さんは尊敬していたのですが、
(1/12で伸縮性のあるものをミシンで仕上げるのは神業と思う。) これだけ強度があって
扱いやすい接着剤があれば、自分でももっといろんなことができそうな気がしてきました。




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