奥久慈



2016.11.04

 今回は茨城県の北部、奥久慈方面を巡ってきました。こちらも常陸太田と同様、
芸術祭の開催地になっています。あと有名な袋田の滝や竜神大吊橋などは紅葉
の名所にもなっているので
期待は大きいです。

11.04
(金)
8:10
 前回の旅で散策した常陸太田を通り過ぎます。
今回の旅は更に北にある袋田方面を目指します。
まさに秋晴れ、とっても気持ち良いです。



        8:30
         ここは常陸太田をちょっと北に外れたあたりです。伝統的な日本の風景
        ですね。しばしの撮影タイムです。

       

       

       



8:45
 ここは大子町の水府地区、松平町休耕地付近で
す。ここに芸術祭の会場の一つがあります。







 見事な棚田を登り切ったところに架空の動物園が
ありました。
(井上信太「ART ZOO」 サファリパークプロジェクト)

     

        つくりものの動物たちは、この集落のあちこちにいました。景色に溶け込んだ
       アートっていいね。アートを見に行くんじゃなくって、アートの方が生活している
       ところにやってくるって感覚がいいね。

        

        高台から望む景色がとても良いです。また来たくなるところです。

       

       



        9:20
         竜神大吊橋にやってきました。見事な紅葉が見られるはずだったのですが、まだ
        ちょっと早かったようです。例年より2週間は遅いんじゃないでしょうか。今年の夏は
        異様に長かったしね。

       

        この橋は有料(310円)の吊橋で、歩行者のみ通行可能です。長さ375m、湖面から
       の高さは100mあります。

       

        

        ところどころに透明なアクリルを通して真下の見える場所があります。
        何か下の方が騒がしいのでのぞき込んだらバンジージャンプしてました。ちなみに
       高さ100mというのは日本一だそうです。
        しばらくその様子を見てましたが、自分には全くやりたい気持ちが起きませんでした。

       

        この橋の対岸です。ここにはちょっとした展望台があるだけで、道は行き止まりになって
       います。ようするに渓谷の風景を楽しむだけにつくられた橋です。

       

         ここにあった芸術祭の作品です。たくさんのポリ袋でできてます。
        (チェ・ジョンファ「山海魚 LOVE」)

       

       



10:25
 茨城県北部の大子町周辺のことを奥久慈という
そうですが、やっぱりこのあたりでいちばん有名な
のは袋田の滝でしょう。
 平日ですが観光客も多いです。

        滝見学の前にこの滝不動尊にお参り。 詳しい由緒は分かりませんでしたが、
       けっこうな歴史があるように思います。

       

         袋田の滝は長いトンネルの先にありあます。(入場300円)
         トンネル内にもジョン・ヘリョン氏の作品が展示されてました。

       

       

        袋田の滝です。NHKの朝のニュースなどでもよく出てきますね。ここでも紅葉は
       例年になく遅れているようで、感じからするとまだ三分といったところでしょうか。

       

       



 さて滝手前にはたくさんのお土産やさんが並んで
いるのですが、こちら「まるせんや」さんで乾物などを
買いました。
       
     
       
 においに惹かれて、お店の前で焼いていたこんに
ゃくと里芋の田楽いただきました。(300円)
 素朴な味、炭火焼きなのでほっこりしてます。そし
て出していただいたお茶がまたおいしかったです。
 聞けば自家製のお茶だというので、こちらもお土産
に追加です。
 ちなみにお茶とこんにゃくも奥久慈の名物です。
       

        界隈にはいろんなお店があって賑わっています。
        こちらは骨董品やさん。何か分からないけどインパクトあります。

       

 手打ち蕎麦も奥久慈名物。
 3人前600円。観光地って物価が高いイメージが
ありますが、この周辺はいたってリーズナブル。嬉
しい限りです。
       
 平日の朝だというのに、何かすごく長い列ができて
います。
 皆さんアップルパイをお買いあげのようで、なかに
は1パック4個入りを山ほどお持ち帰りになる方も。
 連れは迷うことなくこの列に並んでました。
 りんごも奥久慈の名物です。



12:00
 常陸大子駅までやってきました。
 町は比較的こぢんまりとしてますが、ちょっとおしゃ
れなお店もあったりします。


        駅前に展示されているC12187。1970までこの水郡線を走っていました。
       手入れが行き届いていて、すぐにも走れそうです。

       

       

       



         今回は水郡線で、紅葉で有名な矢祭山まで行ってみたいと思っているので、まずは
        時刻表のチェックします。秋の臨時列車もあるみたいですね。
         とりあえず次の列車の出発まで1時間ぐらいあるみたい。

       

        ということで時間まで駅前商店街を散策です。芸術祭の幟が立っていて、あちこちで
       アートが見られます。

       

        駅前のホールがメイン会場かな? この地区は主に東京芸術大学が中心になって企画を
       とりまとめているようですね。

       

        

        こういったアートも大子の町が背景になっているから引き立つのかな? 絵画は芸大の
       学生とタイやインドネシアの大学生が一緒になって、この町の中で仕上げたんだそうです。

        

        



 町おこし協力隊という芸術祭の会場です。
 ソンニン・アン氏の「大子 ロスト・アンド・ファウンド」
という映像作品を上映してました。
 数十年前の8mmフィルムの貴重な映像を再編集
したものだそうです。
       



         こちらは芸大金工チームの「kindeco プロジェクト」という作品。
         アートと町が融合してるね。

       

        

        

       

 さてざっと40分ほど見学したところで、いったん車
に戻って休憩。朝買ったアップルパイをおやつにい
ただきます。
 人気があるの分かります。



       13:00
        再び大子駅です。郡山に向かう列車はここが始発で、2時間に1本ぐらいの割合
       でダイヤが組まれています。

       

        久慈川に沿って北上します。
        景色とても良いです。夏場の川遊びきっと楽しいです。

       

       



       13:20
        所要時間12分で矢祭山に到着。駅のすぐそばにある矢祭山公園は紅葉で有名な
       ところなのですが、今年はまだぜんぜんダメみたい。
        ちょっとお散歩して、折り返しの列車ですぐに戻ってきてしまいましたが、公園内に
       は滝と渓谷、様々な奇岩などがあって楽しめるようです。こちらはまた次の機会にし
       たいと思います。
        まあ、今回は水郡線に乗ったということで満足しましょう。

        



13:55
 再び大子に戻ってきて昼食にします。先ほどのお
散歩で見つけたdaigo kafeというお店でカレーライス
いただきました。なかなか本格的なお味です。





 奥久慈はしゃもが有名なので、しゃもを使ったお総菜
などを買って帰ろうかと思います。
 看板を見てこちらのお店に立ち寄りました。もうほと
んど売り切れ状態でしたが、幸い1つだけ卵焼きが残
っていました。
       
 駅前のこの建物も芸術祭の会場。立体造形物が
十数点展示されてました。

        この作品が一目で好きになりました。
        (清水理湖「drawing brooch」)

       

        技術的にすごいのはこちら。ホンモノの煮干しとつくられた煮干しが並んでるけど、
       区別がつきません。

       

        カピバラ。無条件にかわいい。

       



 陽が傾きかけているし、那須まで時間もかかりそう
だしということで、今晩のおかずもここで買うことにし
ました。
 ということで駅前のコンビニで豆腐やリンゴなどを買
いました。ちゃんと生鮮食料品も置いてあるし、お値
段もリーズナブル。豆腐もリンゴもさっきの卵焼きも
みんなおいしかったです。

 ここから那須に向かうのですが、コースを選べば
あと2カ所ぐらい芸術祭の会場を回れそうです。



       15:20
        旧初原小学校です。夕日がいい感じだね。

       

        この会場は芸大の彫刻チームが中心となって企画されているようです。

        

        光の加減が絶妙。

       

        

        

        こちらは別棟にある作品で内側からいろいろな映像が映されるものです。
        (渡辺志桜里「404-Not Found」)

       

       

        このバフンウニみたいなものが急に動き出しました。ちょっとびっくり。

       


        教室内の家畜たち。

       

        アートもいいけど、本当の主役はむしろこの校舎かもしれません。
        1年やそこらではつくることのできない時の重さを感じます。

        

       

       



15:50
 本日最後の会場、奥久慈茶の里公園に到着です。
さすがに秋もこの時期になると、もう暗くなってきまし
た。
 こちらでは芸大の漆チームの作品が展示されてま
した。

        

       



 ということで今回の茨城県北部を巡る旅は終了です。
 今回たまたま茨城県の北の方をまわってみたら、芸術祭をやっていたわけだけど、その手法が
とても気に入りました。ふだんアートというものは美術館あたりに行って見るものだけど、こういう
日常の風景や伝統的な風景のなかに取り込まれたり、一体化したものを鑑賞するって、とても楽
しいです。
 それからその空間のなかでは、アートはむしろアクセントとして機能し、主役であるその町や人々
の暮らしそのものを引き立てているように思います。そもそもは町おこしから始まった観光事業の
一つだったのかもしれないけど、地域の魅力を再発見するという意味ではとても良いと思います。
 ふだんから、DOLLもお部屋の中で飾っておくだけのものじゃないと思っている自分からすると、
このコンセプトに通じるものがあって、ちょっと嬉しかったりもします。
 しかしそれにしても今年の紅葉は遅れてますね。次は紅葉を求めての旅になりそうです。



2016.11
camera:Canon PowerShot G7X / graphic tool: SILKYPIX Developer Studio pro 7 + Ichikawa Daisy Collage 10



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