蜷川実花展
静岡県立美術館
2017.02.18
現在、静岡県立美術館で開催されている写真家 蜷川実花展に行ってきました。
彼女は写真だけでなく、映画やファッション、CMの分野などでも活躍しておられますが、その画像から溢れる
光と色には圧倒されます。
02.12(土)
09:30
静岡市街地から東にちょっと外れた山麓に静岡
県立美術館があります。こちらの美術館はロダン
をはじめとする立体造形物が数多く所蔵されてい
ることで有名です。
駐車場から美術館入口まで歩く間、その作品の
いくつかを拝見することができます。
今日の目的はこちらで開催されている写真家 蜷川実花の特別展です。静岡方面で何かおもしろい
ものはないかなと検索していたら、その鮮烈な色合いのPR画面に思わず引き込まれてしまいました。
(入場料1200円、会期2.12〜3.26)
sayaka (オリジナルヘッド+オビツボディ 27cm 2015)
嬉しいことに、今回は会場風景の一部が撮影可ということだったので、ばしばしと写真を撮りまくって
きました。ネット上のPR効果をねらってのことでしょうが、最近は公立の美術館を中心に撮影を許可す
るところが増えてきて本当にありがたいです。
まずは入口に桜の大きな写真が2枚。
いいね、この色。川津桜だと思うけど、ここまでビビッドに表現できるのが何かすごい。
入場者多いです。蜷川実花の人気と実力はすごいんだと再認識しました。地方都市で開催される
展覧会で、ここまでたくさんの人が集まることって、そんなに多くないと思います。
2つめのコーナーがこの桜の部屋。だいたい10m四方です。
いろんな種類、いろんなサイズに拡大された桜でできた部屋です。
いいですね、しばらくここに住んでみたいです。本当にこんな柄の壁紙をオーダーして貼り付けて
いったら、いったいいくらかかるんだろう? みたいなことを考えてしまいます。
このあとは撮影禁止の展示スペースなので画像紹介はできませんが、有名人のポートレートや
ご自身の日常生活、自然その他、蜷川実花の魅力を堪能できる展示がたくさんありました。
さてこの静岡県立美術館の常設展がこちらロダン
館となります。
(入場料は蜷川実花展に含まれる)
入ってすぐ、正面に見ることができるのが「地獄の門」、高さ5mほどの作品ですが、造りが
とても細かい。このなかに200もの人物像が刻まれています。ダンテの「神曲」をテーマにした
ロダンの代表作。
「カレーの市民」を背景に記念撮影。
普通に立っているだけというロダンの作品は少なくて、モデルは何かしらポーズをとっていたり、感情をあらわ
にしていることが多いです。そしてそれがごく自然に見えてしまうのがすごい。今にも動き出しそうな臨場感を感
じます。
ついさっきまで派手な作品を見ていたからなのか、このブロンズ像に色を塗ったらどうなるか? 色は本当に
不必要なのかという疑問がわいてきた。
キャスト製のフィギュアでは現実にそれを行っているわけだけど、それはミニチュアだから作品として成立して
いるのであって、もし等身大でそれを行ったら、リアルに仕上げれば仕上げるほど、それは「動かないヒト」に近
づいてゆくはず。
蝋人形やマネキンがアートではないと決めつけることはできないけれど、ここにある作品に色を塗りたいと考え
る人は少ないでしょう。単色で仕上げるというのもアートとしての選択の一つ、逆に派手な色遣いにするのも選択
の一つ、もちろんミニチュアやおもちゃはその小ささに価値がある・・・。
なんてことをこの像の前で考えていました。
もちろんこちらは教科書にも載っている代表作「考える人」。
ということで、本日の見学は終了。
ミュージアムショップには蜷川実花さんのデザインした生地をつかったバッグやアクセサリーなんかもありました。
(我が家では、ちょっとお値段的に手が届きませんでした)
で、今回の話には続きがあります。
翌朝、夜が明けるちょっと前にお散歩に出かけました。すると土手に川津桜が咲き始めていました。
昨日見た画像を思い出します・・・。
上の画像はちょっとビビッドな感じに調整してあります。ややコントラストを落として彩度を上げてやると、
似たような感じにはなりますね。でも色と光のコントロールはまだまだ不十分、きっと色ごとにレイヤーに
分割して処理してゆくんだろうと思います。
そんなことしているうちに夜が明けてきました。河原の散歩道は黄金色です。
ちょっとだけ春を感じる朝でした。
2017.02
camera:Canon PowerShot G7X / graphic tool: SILKYPIX Developer Studio pro 7 + Ichikawa Daisy Collage 10
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