ミュシャ展

国立新美術館



2017.04.02

 ミュシャってけっこう以前から好きで、画集を持っていたり、その作風に影響されてイラストなんかを描いたことも
ありました。そして今そのミュシャの展覧会が国立新美術館で開催されているというので行ってみることにしました。
(最近、お花の記事優先で更新していたので、このページもちょっと古くなってしまいました。スミマセン。)


04.02(日)
10:00
 千代田線乃木坂駅から国立新美術館に向かいます。人の流れについていったら、それはそのまま入場券を購入
する列の最後尾でした。入場券(1600円)を購入すると、今度は入場者待ちの列です。
 この日は入場制限もかけられて、結局自分たちが入場できたのは開館30分後でした。オープンからもう1ケ月が
過ぎているのにさすがミュシャ、すごい人気です。





 今回のミュシャ展の最大の見どころは「スラヴ叙事詩」という、ミュシャ晩年の一連の巨大な油彩画です。
未完成の作品を含めもの全部で20点が展示されています。そして嬉しいことにこのうち5点は撮影可となっ
ています。ネット上での情報拡散を意識してのことだとは思いますが、最近はこういう展覧会が多いのでカ
メラは必需品だね。


 イヴァンチツェの兄弟学校 (1914 610×810cm) 






 ロシアの農奴制廃止 (1914 610×810cm)






 スラヴ菩提樹の下でおこなわれるオムラジナ会の誓い (1926・未完成 390×590cm) 








 聖アトス山 (1926 405×480cm)






 スラヴ民族賛歌 (1926 480×405cm) 



 この一連の作品の迫力には圧倒されます。大きいものだとその長辺が8m以上もあります。
 ミュシャは現在のチェコ共和国に生まれ、27歳でフランスに渡り、流麗な女性像を描く画家として成功を
おさめます。(どちらかというと、彼の描いたポスターや挿絵の方が一般的には有名かな?)
 その後、50歳で祖国に戻り、スラヴ民族の苦難の歴史と独立をテーマにしたこの「スラヴ叙事詩」を描く
ことになります。

 この「スラヴ叙事詩」が会場の最初にあって、そのあとには小さな絵画や有名なポスター、切手、雑誌な
どの作品が100点近く展示されています。こちらは良く知られているフランス時代の作品のほかに、プラハ
から持ち込まれた貴重な作品も多く含まれています・・・。


nano (オリジナルヘッド+オビツボディ 27cm 2014) 



 館内には1時間ほど滞在しましたが、もう人がたくさんいて
疲れてしまいました。
 ただミュシャの作品をこれだけたくさん見ることができるこ
とは、おそらく二度とないので、足を運ぶ価値はあったと思
います。ミュシャ展はこのあと6.5(月)まで開催の予定です。





撮影について
 撮影可能な美術展が増えているというのは嬉しい限りとお話ししましたが、これらの作品をきちんと撮影するのは
かなり難しいことだと思います。
 下の画像はオートで普通に撮影したもの、右はRAWで撮影して現像しGIMPで加工したものです。画像の鮮明度
がぜんぜん違います。

 

 基本、作品保護のために照明は低く落とされ、紫外線を出さない暖色系の電球を使うのが国際的に標準のようなので
すが、これだと全く本来の色彩とは違ったものを鑑賞することになります。ちなみにミュージアムショップで今回の図録
を購入しましたが、こちらの画像も今ひとつ鮮明でないです。(低UVのLEDを早く使用するようになってほしいです)
 今回の画像はRAWで撮影し、色温度を3200Kぐらいで現像、更にはGIMPのレイヤーをオーバーレイで重ねて・・・みた
いな補正をしています。こうしたことを行わないと、きれいな絵は得られないです。
 またガラス越しに撮影することもあるので、PLフィルターも持参した方が良いでしょう。





少しだけ旅のコーナーです

11:40
 国立新美術館を出たら、とても良いお天気。このままメトロで帰るのも少しもったいないので、新宿まで歩くことにしました。
青山霊園でも桜が見頃を迎えつつありました。





 千駄ヶ谷にある鳩森八幡神社です。富士塚(人工的につくった富士山のミニチュア)があったので登ってみました。

 


 頂上からの風景



12:30
 東京厨房という洋食やさんでオムライスをいただきました。和洋折衷、ふんわり卵がおいしい。





 代々木駅のちょっと手前。山手線と中央線が交差するあたり。3本の線路が同時に視界に入ります。
もしかしたら3種類の電車が同時に撮影できるポイントかも。



 しばらくそのチャンスをうかがったけど、残念ながらその機会には恵まれませんでした。でもここって
ちょっと良い撮影ポイントだね。

 



 明治神宮は現在改修中。それにしてもここは都心とは思えないほど静かで緑が深い。
 



13:55
 さて新宿駅はもう目の前。せっかくここまでやってきた
ので新宿御苑に寄ってみます。(入場料200円)
 お天気の良い週末ということで、花見をしにきた家族連
れでいっぱいです。







 何か地方のお花見とはぜんぜん違うね。東那須野公園だと桜300本に対して人が数名なんだけど、こちらは
その関係が全く逆になる。ちなみにこちらにはガラス張りの大温室なんかもあるのですが、こちらの方はもっと
混雑してました。(写真をとる気もおきなかった・・・。)



 じゃ、今回のレポートはこれでおしまい。
 またおもしろそうなイベントがあったらレポートするからね。



2017.05
camera:Panasonic LUMIX GX8 + OLYMPUS M..ZUIKO DIGITAL12-50mm / graphic tool: SILKYPIX Developer Studio pro 7 + GIMP 2.8 + Ichikawa Daisy Collage 10



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