巣鴨



2018.09.28
 巣鴨には「さかつう」というジオラマや鉄道模型の素材をたくさん扱っているお店があって、ネットショッピングなどではときどきお世話
になっていました。今回も今制作中のジオラマにちょうど良さそうなものを扱っているのを見つけたのですが、たまにはお店に直接行って
みるのも良いかなと思って、東京まで出かけてきました。



09.28(土)
10.55
 お店自体はJR巣鴨駅から徒歩5分ぐらいのところにあるのですが、せっかくなら周辺の散策もしてみたいということで、山手線の1つ
手前の大塚で下車します。



 ここから都電荒川線に乗って新庚申塚で下ります。わずか3駅、7分間の短い電車旅でした。
 うーんどれだけ乗っても165円なのだから、もうちょっと乗っていたかったな。(貧乏くさい)





 白山通りです。表通りに関してはこんな感じで下町の風情なし。ただ巣鴨の北側って、裏側通りにはものすごくたくさんの
お寺や墓所があるところ、まずはこのあたりを散策します。



 

 本妙寺です。遠山の金さんや剣豪 千葉周作のお墓があります。



 四谷怪談のお岩様の墓があるという妙行寺、でも怖いので奥までは行きません。
 じゃあ、なんでここまで来たんだよって言われちゃいそうですが、写真を撮って、いやなものが写っても困るし・・・。 



 江戸三大閻魔が祀られている善養寺。このあたりではいちばん古く、824年~833年の創建。







 裏通りに入ると昔懐かしい町並みが続いていたりします。



 朝日中学校の壁には旧河合映画撮影所跡(改組・合併を経て現在は大映)のパネルが埋め込まれています。
 このあたりにあるお寺の多くは、明治時代の終わりに移転してきたものがほとんどです。そしてこういった撮影所がつくられたりしてる
ってことは、それだけここにまだ使われていない土地や開けた土地があったってことでしょうね。
 表通りはともかくとして、数十年前までは本当に鴨が巣をつくるような場所だったんだろうなあ。ちなみに都電荒川線が開通したのも
明治44年てことだから、すべてつじつまが合うわけだ。





 新庚申塚の停留所から庚申塚までは、わずかその距離200m、あっという間に歩けちゃいます。







11:50
 庚申塚停留所の近くにある猿田彦大神庚申塚、昔あった庚申塔はこの堂内に収められています。いわば巣鴨のランドマーク的な
存在です。



 

 銚子の猿田神社から分祀して建てられたのが1502年、とても小さな神社ですが、けっこうたくさんの人が訪れます。









 庚申塚は地蔵通り商店街の北の入り口にあります。このあたりは旧中山道の立場(休憩地点)として栄えた場所のようです。
説明によれば夜遊びスポットとしても有名な観光地だったみたい。



「おばあちゃんの原宿」とか言われることもあるけど、ようするに昔から続く、庶民的でお安いお店がたくさんあるってことだと思います。
 活気があります。

 

 ありがちなお蕎麦屋さんでお昼ご飯です。(でも創業は大正4年だそうです)
 とんかつとお蕎麦のセットはボリュームがあって満足。(1000円ぐらい)





 巣鴨地域文化創造館の前ある大名時計。何でも1時間に1回、大名行列が出てくるのというのですが、それを待つもの・・・。
ちなみに施設内には観光パンフレットなどもあるので、資料収集には良いと思います。



 

 巣鴨のお土産というと、塩大福やアンパンなどの和菓子類がおすすめみたいですが、ここマルジというお店の「赤パンツ」もけっこう
売れてるみたい。昔から赤い肌着は縁起がよいとか、健康に良いといわれているんだそうです。(セール品は500円以下でも買える)
 ちなみにお店のなかは何百枚(何千枚?)もの赤いパンツと赤い靴下が少々で、どこを見ても真っ赤。1分もそこにいると、目がちかちか
しておかしくなりそう。
 でもお店の人に聞いたらぜんぜん大丈夫だそうで、ようするに慣れみたいです。





 とげぬき地蔵尊です。ここが地蔵通りの中心、いちばんの人気スポットです。
 でもこうやって寺社巡りしていると、お賽銭だけで膨大な金額になっちゃうかも。  




sayaka (オリジナルヘッド+TBLeague s26Aボディ 2015 27cm)

 ということで、商店街の南の端までやってきました。確かにおしゃれなお店はあんまりないけれど、若者でも十分に楽しい街です。



12:50
 地蔵通り商店街の入口から100mほど離れたところにある眞性寺。



 江戸六地蔵が有名で、芭蕉の歌碑もあります。





 山手線に沿って続く桜並木、その入口には染井吉野の碑があります。
 ソメイヨシノは江戸時代末期に染井村に住む植木職人が、エドヒガンとオオシマザクラを交配して作り出したんだそうです。
このあたりがソメイヨシノ発祥の地なわけですね。





 徳川慶喜がその晩年を過ごしたという邸宅が、このあたりにあったそうです。





 巣鴨大鳥神社(1687年創建)。小さな神社ですが11月の酉の市は250年以上の歴史があります。







13:25
 ということでやっと「さかつう」着きました。
 これ紹介した以外のところにも立ち止まったので、ここにやってくるまでに結局3時間ぐらいかかっちゃいました。

 

 店内には使えそうな素材やストラクチュアがぎっしり、参考になるジオラマやレイアウトもたくさんあります。
あとお店の方も親切で何でも相談に乗っていただけるような感じでした。
(この日はちょうどドールハウス展もやっていた)





 ここから再びJRの大塚駅まで歩きます。沿線にはひろーいコスモス畑がありました。

 巣鴨って手の込んだジオラマのような街だね。狭くてごちゃごちゃしていて色も派手、でもそれが妙にしっくりとくる。
もし本当にジオラマにしたら手の加え甲斐もありそう。
 そんなところにジオラマ専門店があるっていうのも、またよく似合っていると思いました。 



2018.10
camera:Panasonic Canon Powershot G7X / graphic tool: SILKYPIX Developer Studio pro 7 + GIMP 2.8 + Ichikawa Daisy Collage 10



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