島田

川越遺跡周辺


2019.02.02
 旧東海道の宿場町である島田に行ってきました。島田というところはあちこちに観光スポットがあって、今回訪れた旧市街地のほかにも、
お茶で有名な金谷地区、大井川鉄道の通る川根地区などがあります。今回はその中でも特に国指定史跡になっている川越遺跡周辺を
回ってみることにしました。



2.02(土)
14:20
 「箱根八里は馬でも越すが、越すに越されぬ大井川」とうたわれた江戸時代、その東岸に位置するのが今回訪れた島田市の歴史地区です。
当時、徳川幕府の政策によって橋を架けることは許されず、旅人は川越しの人足のお世話になる必要がありました。



 ここがその渡しが行われていた場所です。このあたりの大井川の川幅は1kmほどもあります。
 旅人は昔、ここを蓮台や人足の肩車などの手助けを受けて対岸に渡っていました。



 この川越の場所を起点として昔の街道筋が再現されています。200mほどの通りには河越しの料金の徴収をしていた川会所、宿屋、
茶屋などが立ち並んでいます。



 こちらはその入口にある案内図です。通りはそのまま昔の島田宿(現在のJR島田駅周辺)に続いていました。




 朝顔の松。浄瑠璃「朝顔日記」に登場する盲目の娘に由来する朝顔の松だそうです。




 八重枠稲荷神社。川越人足の安全祈願と供養のために創建されたという神社です。


 

 大堤の跡。大井川はたびたび氾濫を起こしたので、こういった堤防や堰がいくつかつくられていたみたいです。その向こうに見えるのは川会所。




 川会所というのは、川越の料金を決めたり、料金を徴収したりするところです。
 肩車による川越ですら、料金は現在の価値にして1440円以上(水の少ないとき)ということでけっこうな高額。しかもいったん川止めになると、
1週間ぐらい宿に滞在ということも頻繁にあり、金銭面でも大井川は難所でした。
 江戸時代の旅ってお金に余裕がないとできないね。


nano (オリジナルヘッド+オビツSBHボディ 28cm 2018 )



 

 そのうちの何軒かは中を見学することもできます。 上は人足が休憩、待機していた宿です。このあたりにはこのほかにも芭蕉の句碑とか、
桜並木、雰囲気のあるお稲荷さんとかがあって、それらしく江戸の集落が再現されています。ちょっとした映画撮影などもできそうな感じです。
(一帯は島田宿大井川川越遺跡として国指定史跡になっている)


 

 こちらはその通り沿いにある島田市博物館の分館です。(本館との共通券500円)
 こちらでは地元静岡県出身の海野光弘氏の作品を多数見ることができます。日本の原風景を描写した緻密な版画は大好きです。




 いつもじゃないみたいだけど、昔の服装で歩いている人がいて昔の状況を解説していました。何かちょっとしたテーマパークみたい。


 

 博物館分館の裏には小さな民族資料館がありました。外見は昭和の時代の建物そのまんま。

 

 中身の方も、ちょっと前までどの家にもあった懐かしいものでいっぱい。おかげで、ちょっとだけ長居してしまいました。





 

 我々は通りの真ん中にある茶屋で休憩、気さくなご主人でいろいろと近隣の情報収集などができます。
 おしゃれなカップだなあと思ったら、裏には信楽焼きの工房もあるみたいです。





 

 こちらは島田市立博物館の本館です。
 常設展は島田宿と川越の歴史解説、あとは3年に1度開催される日本三大奇祭「帯祭」に関係する展示、そして特別展は地元の
刀鍛冶にまつわる展示でした。
 あまり島田鍛冶のことは聞いたことはなかったけど、この地域では戦国時代の初めから盛んに刀剣類がつくられていたようで、
今川、武田、徳川の三領主から手厚い庇護を得ていたようです。
 でもその鍛冶集団のことが一般にはあまり知られていなかったのは、銘のあるものは極めて少なく、実戦に用いられる実用的な
刀剣類だったからということみたいです。



16:15
 次にやってきたのは蓬莱橋。大井川を少し下流に下ったところにあります。



 橋脚自体はコンクリートになっているけど、1kmも続く木製の橋はなかなかに見事。こちらの橋はよく時代劇にも出てくるね。
明治以降は徳川幕府の規制もなくなり、大井川にも橋が架けられるようになりました。



 世界で最も長い木の橋としてギネス認定されています。



 で、そのたもとなぜか西郷隆盛の象がある・・・、なんでこんなところに?
 明治維新になって職を失った武士たちは、西郷の誘いに従ってこの大井川西岸の高台を開墾することにしました。また大井川を自由に往来することが
できるようになって職を失った川渡しの人足もそれに加わって、今あるような広大な茶畑がつくられたんだそうです。
 そしてこの蓬莱橋は作業のため対岸に渡るための手段として整備されたもの・・・。なるほど説明文を読んで納得です。
 西郷隆盛って明治政府に対する反逆者、だから歴史上もっと冷遇されていてもおかしくないのに、これだけの評価を得ているのは、こういったところにも
その理由があるんだろうね。今更だけど大した人物です。



 売店で買ったお茶の羊羹とキューピーのストラップ、かわいい。





2.03(日)
6:50
 翌朝はちょっと早起きして、旧宿場町にある大井神社へ。創建不祥ということですが、一説には865年とも伝えられている古い神社です。

 

 江戸時代、大名や旅人はここを訪れ、旅の安全を祈願したんだそうです。
 また今では安産祈願の守護神としても厚く信仰されてます。



 なんか適当に歩いたわりには、ちゃんと話としてつながったね。よかった。



2019.02
camera:Panasonic Canon Powershot G7X / graphic tool: SILKYPIX Developer Studio pro 7 + GIMP 2.8 + Ichikawa Daisy Collage 10



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