MINIATURE LIFE 展
2019.04.28
ミニチュア写真家・見立て作家である田中達也氏の個展が開催されていることを知り行ってみることにしました。ゴールデンウイーク中と
いうこともあって、家族連れも多く、けっこう混雑してました。でもジオラマやミニチュアをつくる人間としてはとっても勉強になる作品展でした。
2018.04.28 SUN 天気:晴れ
10:30
会場は静岡市清水文化会館マリナート、JR清水駅の東口を出てすぐのところです。もう目の前は駿河湾です。
(会期 4/27~5/12 入場料1000円)

会場内は基本的に撮影OK、ネット上への画像のUPもOKということなので、撮影してきた画像の一部をご紹介します。


メロンの網目をグーグルマップの道に見立てた作品。ということで氏は自らを「見立て作家」と名乗っています。

ブラシが牧草になっちゃう。


制作されている作品は、こういった日常的なものを別なものに見立ててフィギュアを配置したものです。フィギュアはおそらく
Preiserの1/87(HO)と1/150(N)、もちろんその多くには手を加えているものと思います。
見立てるというアイディアと、それを見せる作品に仕上げる技術がすごいな。


田中達也氏は2011年ごろから「MINIATURE CALENDAR」と題した作品を毎日のようにネット上にUPし、高い評価を得ているということですが、
自分が氏のことを知ったのは、NHK朝の連ドラ「ひよっこ」のタイトルバックに作品が登場したときからです。こんなふうに今回の個展でもこれに
近いイメージの作品があります。


ちなみに会場内の作品はどれも透明な板でカバーされているので、撮影するとどうしても会場内が写り込んでしまいます。だからPLフィルターを
つけられるちゃんとしたカメラを持ってゆくことをおすすめします。

内容的にはこジオラマ等の実物展示が30点ほど、そしてあとは100点ほどの画像プリントです。
上の画像もプリントアウトしたもの、さすがに生のレタスじゃ展示できないしね。

パーマネントなものに仕上げるためには、食品の類はあらためて造形しなおさなくちゃいけないんだけど、それがたとえばチャーハンだとこんな感じになっちゃう。
食品サンプルがベースなんだろうけど、それにしてもすごい表現力。

茶柱がウキ。



さっきのチャーハンもすごいけど、実に食品を再現するのがお上手です。おいしそう。


お花見。

なんておいしそうなアワ。


自由の女神の後方にある高層建築(に見える)はホチキスの針そのものです。
発想力だね。

だんだんお腹空いてきた。

なんでこんな発想できるかな?



小スケールのミニチュアだから、スペースを生かす発想が可能になります。その典型的な例かな。

NゲージやHOゲージのストラクチュアが大活躍です。

犬がスフィンクスになっちゃった。

そしてこれが今回いちばん自分の気に入った作品です。2帖ほどのスペースにHOサイズのフィギュアが1組のみ。ライティングも最高。


展示室最後の作品はお茶摘み。会場が静岡県だからつくったのかな?

会場は大盛況。
監視係の人に「すごいですね、この企画大当たりですね。」って言ったら、「もう私なんかも大感激です!」ってことでした。
ジオラマをつくっている自分からしても、目からうろこの作品展でした。自分はどちらかというとリアルな情景表現を目指しているのですが、
こういうシンプルで比喩的な表現もありだなって、あらためて思います。(たまにはこういうのもやってみますか・・・。)

こちら清水マリナートという会場は清水駅前かつ清水港の前ということで、近くに海産物の直売所や新鮮なお魚を安く食べられるところが
たくさんあります。あと湾内を横断して三保の松原(富士の世界遺産の一部)に向かう水上バスも出ています。
あとは石垣イチゴのシーズンだったり、東照宮があったり、ちびまる子ちゃんランドもあったりで、周辺は見どころいっぱい。けっこう1日2日
ぐらいは楽しめちゃうところなのですが、当然のことながらこのシーズンは渋滞が予想されるので、JR+水上バス+レンタサイクルぐらいで
旅の計画を立てると良いと思います。
2019.05
camera: Canon PowerShot G7X / graphic tool: SILKYPIX Developer Studio Pro.7
+ GIMP 2.8 + Ichikawa Daisy Collage 10
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