鹿沼 その２ 2019.07.13 　栃木県の鹿沼市というと宇都宮市のベッドタウンで、園芸なら鹿沼土、あとは木材加工が盛んなところが有名かな。 　街の中心にはまちの駅（観光案内所と物産館）や中央公園（お祭りの屋台展示）、無料駐車場などがあって、近年は 観光にも力を入れているみたいです。 7.13(土) 09:00 　梅雨が小休止したこの日、鹿沼を訪れてみました。鹿沼にやってきたのはこれが多分３回目ぐらいです。 　最初にやってきたのは街の中心にある今宮神社。日光二荒山神社から分祀されたのがその始まりとされています。 毎年10月に行われる鹿沼今宮付け祭りは国指定重要無形民俗文化財になっています。 　 　そのお祭りでは20台ほどの飾り屋台が引き回されるのですが、その屋台のうちの3台が展示されているのが、こちら 「屋台のまち中央公園」です。 　ここには無料駐車場や物産館もあるので、ここをベースに観光するのも良いと思います。あと「掬翠園」という、明治末期 から大正初期にかけて造営され名園がここに復元されています。 　 　もう一つ観光の拠点になりそうなのがこちら「まちの駅新鹿沼宿」です。こちらも無料の駐車場があって、地物のお野菜とか、 おいしいお蕎麦が食べられたりします。 　あとこのすぐそばに仲町屋台公園があって、こちらでも飾り屋台を見ることができます。（無料） 　木彫が実に緻密、完成度が高くてまさに圧巻の仕上がりです。 　蔵の天井に描かれた竜がまたすごい。 　 　名所として知られているわけではないですが、街道沿いには古いお寺や神社がいくつもあります。 　各町内に小さな神社と飾り屋台を納めた蔵が一つずつあるって感じです。もともと鹿沼は日光街道最後の宿場町としての歴史を 持つわけで、それなりに歴史の重みのようなものを感じます。 　 　じゃあ街は活気があるのかって聞かれると、昨今の地方都市同様、近年はちょっとずつ人口は減りつつあり、空き家も目立ちます。 　でもね、自分としてはこういったちょっとレトロな感じは大好きです。 　ここは銀座通りと名付けられた商店街です。日光街道と直交する、おそらくは鹿沼でいちばん古い商店街の一つです。 　これを取り上げる人はほとんどいないと思いますが、ここは個人的な名所です。 　大谷石でできたただの壁なのですが、これだけ美しく歴史を重ねてきた壁は見たことがないです。地図上は薬師堂に向かうと、 そのちょっと手前にあります。 　どうでもいいんだけど、このキャラクターが可愛くて撮影してしまいました。 　 　こちらは清林寺、ここに高さ19mのアウナカ佛があります。もともとスリランカにあった佛像を型どりしてここに立てたんだそうです。 とても大きくて遠くからでもよく見える！ 　この清林寺の手前がちょっとした門前町のようになっていて、以前はおもしろいお店がいくつかあったんだけど、火災があってその 半分ぐらいが焼けてしまったみたいです・・・。 　ちなみにいちばん手前のお店は老舗の和菓子屋さんで、名物はハトムギサブレです。 　 　車で走るとそのまま通り過ぎてしまいそうな通りですが、がんばっているお店も多いです。 　左側の建物がちょっと面白い、1軒の建物を分割して左は床屋、右はちゃんこ屋さん。 11:30 　お腹がすいたのでお昼にします。入ったのは老舗のお蕎麦屋さん。 　この辺りの名物といえば、蕎麦とニラ。これを組み合わせたニラ蕎麦はどこのお店にも置いてあるソールフードです。でもあんまり お腹がすいていたので、写真撮るのを忘れて食べちゃった・・・。 　 　あと名物といえばたまこんにゃく、こちらのお店のこんにゃくをお土産に買いましたが、とってもおいしかったです。 　 　こちらの建物はもとは大谷石の倉庫だったところ。 　今は店舗になっていて、本格的なチョコレートの楽しめる「アカリチョコレート」はけっこう有名です。いろんなチョコレートがあります。 　今宮神社の北側の寂れた路地を入ってゆくとネコヤド商店街なるものがあります。ちょっと怪しい感じがするけど、こちらも隠れた 鹿沼の名所です。 　 　いちばん奥まったところにあるネコ神社。誰がつくったんだろ？ 　ここに日光珈琲という人気のお店があるのですが、なぜか烏骨鶏が放し飼いになってます。 　こちらで食後のデザートいただきます。水出しコーヒーがこの季節はおすすめ。 　鹿沼っておそらく車で通りすぎたら何もないところにしか見えないと思う。歩いてみて初めて気づくみたいな、そういう魅惑的な場所です。 2019.07 camera：Panasonic Canon Powershot G7X / graphic tool: SILKYPIX Developer Studio pro 7 + GIMP 2.8 + Ichikawa Daisy Collage 10 サイトのトップページにとびます