2023



もみじ谷大吊橋



2023.11.18 SAT 天気:晴れのちくもり
8:20
 一月ぶりで那須を訪れました。標高の高いところの紅葉は終わって、見頃の地域は平地に移りつつあります。今回は那須塩原から三依、そして福島県の南会津を巡る紅葉ドライブを
しようと思います。



 最初にやってきたのは那須塩原温泉の入口にある「もみじ谷大吊橋」です。こちらは箒川を堰き止めてつくったダム湖にかかる全長320mの吊り橋で、名前の通り秋の紅葉の時期は特に人気のあるスポットです。

 

 ここで少し失敗、開園8:00と思っていたのですが8:30分でした。ということで、周辺のモミジの撮影などして待つ。



 ちなみにここのトイレはものすごくきれいで落ち着く、とても居心地が良い。

 

 時間になって通行料300円を支払い、橋を渡る。
 少々のスリルと素晴らしい景観。でも今年は夏の暑さで葉を落としてしまった樹が多いようで、色合いの鮮やかさは例年に劣る感じです。



 対岸には展望台があります。
 あとは整備された公園に宮大工で人間国宝の小川三夫氏のつくった祠、そして恋人の聖地の案内表示があったりする。

 

 少し歩くと吊橋、そして落差53mの回顧の滝(みかえりのたき)を望むことができる。  ここは素晴らしい景観を眺めながらのプチハイキングが楽しいところです。







9:40
 三依に行く前に塩原八幡宮に立ち寄った。
 ここちらの見どころは巨大な2本の杉のご神木と美しい湧水です。しばしの休憩です。





10:00
 紅葉を巡るドライブは国道400号線を抜けて会津西街道に出ます。(現国道121号線)
 最初に行ったのは、以前ご紹介したことのある中三依駅前の大銀杏だったのだけど、もうすでに葉は落ちていました。一か月前はまだ黄緑色だったのだけど、一気に季節がすすんでしまった
らしいです。



 このあたりの紅葉はすでに後半戦になっているという感じです。





 中三依には美しい川が何本か流れていて、その谷筋にはこういうきれいなススキの原がひろがっています。
 この景色も大好き、雪が積もるまで楽しめます。




 

11:00
 そのまま会津田島方面に向かいます。
 並行して野岩鉄道・会津鉄道が走っているので、紅葉を背景にときどきこういった写真が撮れたりします。でも写真としてはちょっと失敗で、運転席が送電線の支柱にかかってしまった。
 連写モードにしておけば、何の問題もなく最適なカットをあとで選べるのだけど、慌てて撮ったのでこういうことになってしまいました。時刻表を手にして準備万端で列車を待つほど、自分は
鉄っちゃんではない。ゆきあたりばったりの、偶然性のある旅が好きなだけです。

 ちなみにこの車両は東武特急のリバティで浅草と会津田島を結ぶ。会津田島から先は電化されていないので会津若松に行くなら乗り換えなければいけないのだけど、こういう景色が楽しめる
のだから楽しい。会津若松に行くなら新幹線という選択肢もあるけど、景色を楽しむなら断然こちらでしょう。
 このあたりは紅葉の名所でも何でもないけど、ごくごく普通の農村の風景がひろがり、それがまた美しい。



 最初は快晴に近かったけど、少しずつ紅葉した山に雲がかかり始めた。

 

 このあと会津田島を散策したのだけど(この話はまた別途)、強い寒気が降りてきたことを示す筋雲、そしてその背後にはもくもくと積雲ができはじめた。



 そしてその2時間後には7m/sの強い北西風が吹き始め、更にどんどん雲がひろがって、帰る頃にはこんな状況になってしまった。
 会津田島は雪深いところとして知られる。
 雪が舞い始め、まさに冬の始まりのような天気でした。











14:45
 会津田島からの帰り道、いつものとおりカフェ&ギャラリー「BUZZ」に立ち寄りました。



 

 開催されていた展示会は「つながるアート展 NASU」です。 「つながるひろがるアート展 NASU」は、那須地域に住むハンディキャップを持ったアーティストたちの作品を紹介するイベントです。
近年コロナ禍の影響で開催できなかったり、今もまだ完全に規模的に戻ってきたわけではないのですが、展示の機会が増えてきたことは喜ばしいことです。
 でもだからといって特別なことは考えず、見る側としてはごく普通にアートを鑑賞すればよいのだと思う。



15:15
 ギャラリーバーンではオーナーである清野さんの作品が更に追加されていました。
 

 左はヒットシリーズの「空飛ぶ潜水艦」です。ほとんどが紙でつくられているんだけど、この金属の質感の出し方がすごい。多忙故にご本人は不在でしたが、今度会った時に
ぜひやり方を聞いてみたいと思う。



 潜水艦シリーズから更に一歩進んで飛行機シリーズ、その一つがこれです。これまでの作品のなかでも最もよくできた動くおもちゃシリーズの一つだと思います。
 機械の本質をとらえて再構築する、この構成力とアイディアが秀逸です。







17:00  晩御飯は久しぶりのバー&ギャラリー「殻々工房」です。
 夕暮れ時、寒気が下りてきてものすごい色合いの曽良になっていました。



 このバックバーを見て、まず最初に自分は幸せになれます。


 

 いろいろオーダーしたのだけど、お料理では牛ネックの赤ワイン煮が抜群に美味しかった。お酒の方はアイルランドのクロナキルティというスコッチ、初めて飲んだのだけどとっても
フルーティーで美味しかった。



 やっぱりここはすごい。こちらはお料理もお酒も美味しくてとてもリーズナブル、間違いなく幸せになれます





2023.11.19 SUN 天気:晴れ
6:20
 思いっきり季節風が吹き荒れた日の翌日、風が収まったので夜明け前のお散歩です。



 地面を這うような低い雲が周辺を覆い、その隙間から虹が真上に向かって伸びていた。見たことのない不思議な風景でした。







7:10
 天気は回復傾向ということで、少し寒いけど朝食は近くの烏ヶ森公園でいただくことにしました。



 この公園は高さ30mほどの小さな山を中心としてつくられた公園で、今だったら紅葉した樹々の間から冠雪した那須・日光の山々を望むことができます。



 ご近所のスーパーで買ったお弁当を電子レンジで温め、保温袋に入れて持ってきました。ついでにコンビニでコーヒーを追加する。大したメニューでなくても、こういうところで食べれば
極上の朝食になります。



 ご飯食べたらお散歩です。
 この烏ヶ森公園の真ん中には902年創建の「烏森神社」があります。902年というと醍醐天皇が菅原道真を左遷し、初めて荘園整理令を発令した年なのでかなり古い。那須というと
明治以降に開拓されたイメージが強いけど、歴史的な遺産もそれなりにあったりする。



 ここは源頼朝が那須巻狩の際に指揮所を置いたり、伊藤博文や松方正義等々、明治政府の重鎮が参拝した記録なども残っています。



 でも今の時期はこのイロハモミジかな。
 那須周辺にはイロハモミジがたくさん植えられていて、ここも名所として知られる場所の一つです。那須高原でも35℃を記録した今年、アスファルトやコンクリートに面した場所では色変せずに
落ちてしまったところも目立つけど、こういう林のなかではきれいに紅葉していました。
 そしてこのイロハモミジが落ちるころ、那須は本当に寒い冬を迎えます。



2023.11
camera: Canon powershot G9X Mk.2 & Panasonic DMC-GM1 + 12-32mm / graphic tool: SILKYPIX Developer Studio Pro.7 + GIMP 2.8 + Ichikawa Daisy Collage 10



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