こちらは11年前に制作した粘土製のオリジナル球体関節人形 ayana です。
今回久しぶりに手にした ayana だけど、自分がいちばん熱心に制作を進めていた頃の作品で、今見てもよくできている。制作にもかなり手慣れてきて、全体の
プロポーションについても問題はない。このあとヤフオクやイベントに出るようになるのだけど、悲しいかなドールのブームは去りつつあり、自分の腕が上達する
のに反比例して売れなくなってきたって感じです。この ayana はある意味、自分がまだ夢を見ていた頃の作品です。
以前はこのドールを外に持ち出して撮影などしていたけれど、最近は遊んであげていないな。
まずはフィールドラインの確認です。 顔のパーツで言うと、大きめのアイを選んだ関係で、前回説明したフィールドラインが基本線より上側に発散するようなイメージを持つようになった。
その関係でこれに直交する水平線は上に凸になるように湾曲する。(レベルライン) だからたとえばこの線に対して、眉が平行ならノーマルな状態、外側に上がっていれば吊り上がった
状態ということになります。だから人間はこういうものを無意識に(本能的に)見分けているということになります。
この人形の場合だと右眉(向かって左)がレベルラインに対してやや吊り上がっている感じなので、ここは修正しなくちゃいけない。 自分の見つけた問題点とメイクのポイントは3つです。
A 左目の中心がやや中央によっているので、これを1mmほど外側に移動させる。
B 施すべきメイクは頬の高い位置にチーク、目尻に軽いシャドウを入れるぐらいでそれ以外は不要。
人間だと、基本は目を大きくぱっちりと、何て感じなんだけど、もう十分にこの娘はぱっちりと大きい。
C 右眉が少し吊り上がっっている感じなので、眉を少し太くしてゆくなかでこれを修正します。ここが例のレベルラインと関係するところです。