nao





X











BOY
































GIRL












nao





nao
 オリジナル球体関節人形 47cm 2007 mod.2021 主材料はラドール、その他ウイッグ、グラスアイなど。塗装はリキテックス、Mr.カラーなどで着色した後に
高耐久ラッカー及びウレタンでコーティング。
 サイズ的には volks の MSD などの1/4スケールドールに近いので、同サイズの市販の洋服を着せることができます。
 こちらは自分が14年前に制作した唯一の男の子の人形です。





2021.11
camera: Panasonic LUMIX GX8 + M.ZUIKO DIGITAL 12mm-50mm / graphic tool: S ILKYPIX Developer Studio Pro.7 + GIMP 2.8 + Ichikawa Daisy Collage 10
 さて、先日リメイクの完了したオリジナル球体関節人形の nao くんの完成画像その2です。
 実のところ完成と言いながら、気がついた点があれば、結構い頻繁に微修正を加えています。だからこれまで40体近くドールをつくったけれど、
本当に完成したものはまだないともいえる。そしてきっとこれからも「成長」を続けてゆくことになると思う。

 最初の3枚の画像は自室で撮影テストしたときの画像です。
 自分が見て、これ以上修正する必要はないと思った。



 けど外で撮影してみたら、直射日光の下では鼻筋部分(上の画像のモノクロ部分)が、思った以上に外光を反射して、目立ってしまう結果になった。
このテカリはあまり見栄えの良いものでなく、これを解決する方法としては、
1 美白系でない着色をする(濃い色で塗装する)
2 徹底的につやを消す
 基本的にはこの2つしかないと思う。
 自分の場合には透明層をつくって、最後につや消しウレタンでコーティングしているので、つや消し対策は万全。だから心持濃いめのお化粧して
修正しました。
 このブログをご覧の方には、ドールやフィギュアの撮影をされる方も多いと思いますが、一般的になつや消し対策としては、
1 UVカットのつや消しクリアースプレーを吹き付ける。
2 メラミンスポンジでこする こんな簡便な方法もあります。
特にお散歩のときに連れてゆくならメラミンスポンジは便利、こすって汚れも落ちるし、強力とは言えないまでもある程度つやが消える。

 実はこの nao くん、男の子の造形なんだけど、最後の仕上げは女の子風なので、女の子の服も似合うと思った。
 そこで手持ちの1/4スケールドール用のシャツとスカートに着替えてもらったのが後半の画像です。
(というか最初からこういうことしようと思ってつくっていたんだけど)
 違和感はない、というか似合っていると思う。

 昔はこういうことしてると、どこからか「変なものつくってるね」みたいな言われ方をされたかもしれないけど、実際の社会ではすでに市民権を得ている
というか、普通になりつつあるように思う。もちろんあちこちに抵抗はあるとは思うけど。
 この子はMでもFでもない、いわゆるXです。
 それでも「興味本位でやってんじゃないよ」って言われちゃうかもしれませんが、自分としてはまじめです。男の子、女の子の違いを越えて、可愛いと
思える人形を作ってみたかったわけです。

 実はずっと昔、クラスメートにこういう子がいました。見かけは男の子なんだけど、心は完全に女の子でした。
 ふだんは普通に男の子として生活していたけど、ときおり何かが違う感じがした。あからさまな差別やいじめはなかったように思うけど、接するのを
避ける人は多かったかもしれない。自分もどう接したらよいのかが分からなくて、自ら話しかけることは少なかったと思う。
 今ではそれを少し後悔しています。

 人間の性は遺伝的な要因だけでなく、脳にも性を決定する要素がいくつもあるそうです。完全に男、女と分けられる人も確かにいるんだけど、多くの
場合は男と女の要素がモザイク状に分布しているそうです。でたとえば、赤ちゃんやお人形と遊んでいると女性的な要素が増大するんだと、そうNHK
のドキュメンタリーでは解説していました。つまり脳内の性は後天的な要因でも、どんどん変化してゆくってことなんですね。
 XとかLGBTって、目を背けていたり、こうあるべきだで済ませたりしているけど、実はものすごく身近なことかもしれないと思う。




サイトのトップに飛びます