eye4工房番外編

ドール保存箱



<ドール穂保存するための強度のある箱をつくる>

 これまで制作したたくさんのDOLLを、すべて展示しておくようなスペースは自分の部屋にはないので、ふだんは箱の中に入れて
押し入れにしまっています。
 これまでにDOLLを保存しておく箱として使ってきたのは、1/6スケールだと100均で売っているMDケースやパスタケースで、けっこう
サイズ的にぴったりだったりする。
 ところが1/3スケールだとその選択肢があまりなく、市販のもののなかでは一升瓶やお花を発送するための段ボールあたりがその
選択肢になります。でもやっぱり扱いづらかったり、大きすぎたりでぴったりという訳にはゆきません。
 ヤフオクやメルカリあたりでは、SDやDDの箱だけがたまに売られていたりするけど、結構かさばるし、そのためにお金を使うのも
何かなと思って、今回、DOLLの大きさに合わせて箱を作ってみることにしました。
 ここのところ人形制作も3ヶ月に1つぐらいのペースですすんでいるのですが、だんだん保存スペースもなくなってきたので、これは
いずれやらなきゃいけないなって思っていたことです。




 材料はスタイロフォームとダンボールです。すべてダンボールというのもありだけど、工作精度や積み重ねや移動の際の強度を確保する
という意味もあって、側板はスタイロフォームにしました。


1 側板のスタイロフォームは傷つきやすいので、表面
 にケント紙を張り付けることにしました。
2 それ以外の4面はダンボールになりますが、大きな
 ものが手元にないので2枚を貼り合わせます。
3 折り目になるところは、筆のお尻の方を押し付けて
 窪みをつけると曲げやすくなります。

   4 木工ボンドを使って、ご覧のようにダンボールとスタイロフォームを
    貼り合わせます。
   

 この収納箱の大きさは15×10×66cm、これは市販のドールを含めて、1/3ドールがすべてきっちりと入る大きさです。そして今後は
ぜひともこの大きさに箱を統一したい、それは積み重ねていったときに段差なく収まるからです。

 あと工作時の注意点を上げるなら、ダンボールは厚みがあるので、これを計算してカットしたり折り曲げなくてはなりません。
 スタイロフォームが15×10cmの大きさなら、これを取り囲む一周は50smの計算になりますが、厚さ3mmのダンボールであれば、これ
より少し大きな51.2cmにしておかないと、ぐるりと一周を取り囲むことはできません。


5 箱を積み重ねても何が入っているか分かるように
 ラベルをつけてみました。
6 nao くんの場合には少し身長が低いので、ダンボ
 ールのスペーサーをつくって底上げしました。
7 サテンを120cm×60cmにカットし、その短辺を3つ
 折りにします。そして片側を布用の糊で閉じます。

  ドールは箱に入れる前にまずは白いサテンの布に包む。サテンはまず3つ折りにして、片方の端を「裁縫上手」で接着しておくと包みやすい。
このとき上からアイロンがけすると、さらにしっかりと張り付き剥がれないです。



 収納するときには裸にする、もしくは白っぽいものを着せて保存するのが基本かな。色物を直接肌に触れるようにすると色移りする可能性が
あります。脱がせにくいものなら、間にビニールを挟み込むという手もあります。




 保管箱というのは、大きすぎると中のものが暴れて破損することがある。だからDOLLを収納するときにはできるだけ隙間なく詰めるのが良いです。
nao くんの場合もこんな感じで隙間に衣類など詰め、できるだけ身体が動かないようにしてみました。
 これで全ての作業は完了です。DOLLの収納スペースにお困りの方にも、少しは参考になったかな?



<追伸>
 今回の更新はきれいなお人形の写真がないので、ここでサービスカットです。



 上の画像は先日プチリメイクした ayana というオリジナルの球体関節人形です。この娘のメイクをいじりながら、先週末に朝ドラ「カムカムエヴリバディ」
を見ていたら、世良公則の熱唱が聞こえてきて思わず作業が止まってしまった。
「すごい・・・。」
 これまでも仕事のない日にこの番組を見ていて、手が止まってしまったり、涙が出そうになったことは度々ありますが、この日は本当に衝撃的でした。
もう来週からは毎日録画して正座して見ることにします。この朝ドラはきっと歴史に残るシリーズになると思う。
 あとどうやったら主役の上白石さんは、あのように心に突き刺さるような悲しげな表情をすることができるのでしょうか?
 それを突き止めたら、もう少し自分の人形作りも上達するかもしれません。



2021.12
camera: CASIO EXLIM EX-ZR4100 & Panasonic LUMIX GX8 + M.ZUIKO DIGITAL 12mm-50mm  / graphic tool: GIMP 2.8 + Ichikawa Daisy Collage 10



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