ikumi






桜 2022




<下溝から相武台下>



















<秦野さくら道>






















<大根川>

















ikumi (オリジナルヘッド+TBLeague s26Aボディ 27cm 2018 )



2022.04
camera: Canon Powershot G9X Mk.2 / graphic tool: SILKYPIX Developer Studio pro 7 + GIMP 2.8 + Ichikawa Daisy Collage 10


 今年の春の桜を巡る旅の総集編です。

<下溝から相武台下>
 相模線の「下溝駅」をスタートして、自分の知る限りの春を感じる場所を巡ってみることにしました。
 相模線はその名前の通り、神奈川県の中央部にある相模川に沿って南北をつなぐ路線です。電化はされているものの単線、押しボタン式の
ドア開閉と、都心への通勤圏でありながら何かローカル線みたい。自動開閉しか知らない都会人は、ボタンを押し忘れて駅を通り越してしまうことも
あるようです。



 まず最初に目指すのは新磯地区の桜並木なのだけど、途中いくつか立ち寄ることにします。
 こちらは史跡勝坂遺跡公園です。ここには縄文時代中期に大集落跡があったとされる場所で、竪穴式住居なども復元されています。(国指定史跡)
 でもここのすごいところは芝生を植えたり、遊具を置いたりしないで、ごくごく自然な草原の風景をそのままに残しているところです。端から端まで
歩いて5分ぐらいかかるような広い公園なのですが、足元には春の草がずーっと続いている。
 そして天に届きそうな巨大な広葉樹が何本もところどころにそびえている、そんな清々しい公園です。
 この日は広大な公園に自分たち以外は二人だけでした。



 「下溝駅」から「相武台下駅」までの区間は県道と相模線が並行して通っている。
 撮り鉄にとっては撮影ポイントなんだろうけど、この日は撮影に来た人は見かけませんでした。相模線て人気ないのかな? 画像のように撮影日は
ちょうど満開になったばかりで、こういう写真が簡単に撮影できます。これから数日すると、相模線の車両が通過するたびに桜吹雪が舞うようになる、
これもまたきれい。
 逆に相模線に乗ってこの桜並木を通過すると桜吹雪の中を電車が走っているように見えたりする、これもまた良しです。



 下溝駅から相武台下駅の区間、約1kmにわたって続く桜並木はもちろん素敵な風景なのですが、それ以外にも見ておきたいスポットがあります。
 新磯小学校の少し先(南側)に常福寺というお寺があります。ここにも何本かの立派な桜の樹があるのですが、見どころという意味では、境内の庭の造りがすごい。
すべてが完璧に整えられていて、一切スキがないという感じです。こちらは必見。
 参道の途中にある「しばの木」は神奈川の銘木100選に選ばれています。



 その向かいにあるのが「相模大凧センター」です。
 これまでゴールデンウイークには相模川の河川敷で巨大な凧が毎年あげられてきましたが(この2年は新型コロナの関係で中止)、その大凧が天上からつるされ、
また日本や世界各国の凧なども展示されていて、ちょっとした凧博物館みたいになっている。(入場無料)
 凧あげ祭り自体は江戸時代から続いているそうで、今年は何とか再開してほしいと思います。



 こちらは座間神社です。こちらで有名なのは3月初めの時期に、この参道の階段に上から下までずらりと雛人形が並べられるひな祭りが行われること。
(今年は開催された) あとは裏手には伊奴寝子社と言うペットのための神社があったりします。(ペットの長寿や安産を祈願)
 個人的にはこちらのお守りがちょっと楽しい。ペット守り、ヒマワリ(近くにヒマワリ畑がある)、サッカー(この地区は女子サッカーが有名)、ハローキティ
(これは個人的趣味ですが)等々、個性的なものがけっこうある。



 桜の季節によく訪れる「かや野」という庶民的なお店です。今回もお昼ご飯はこちらを目指してやってきた。
 この時期にぜひいただきたいのは「さくら蕎麦」 ビーフシチュー、お味噌汁、サラダの3品がセットになって680円! 蕎麦だって、ちゃんとしたそば粉に
桜の花が練り込んであるという手打ちそばです。桜の香りがしてとっても美味しい。ちなみに普通のお蕎麦で注文するとセットで500円という、本当に信じ
られないほど良心的なお店です。



 駅の少し東側にはお隣の海老名市に続く農業用水路があります。多分2~3kmほど続いていたと思うのですが、ここにもこんな見事な桜並木がある。
 知名度が低いせいなのか、わざわざここを訪れる人は少ないのですが、見事に咲き誇った様は見応え十分です。
 テレビなんかで桜の名所紹介などしてますが、桜並木の下をたくさんの人がぞろぞろ歩いているみたいな感じのところに自分は行きません。
 100本の桜の下に歩いている人は2~3人みたいな、知られざる自分だけの名所って少なからず存在します。そういうところを探して歩くのって、ちょっとした
驚きがあって楽しい。


<秦野さくら道>
 さて地元の神奈川県でいちばん長い桜並木というのは、6.2kmにわたって続くという「はだの桜みち」と名付けられてた県道です。今回は小田急線の「秦野駅」
からスタートして、この「はだの桜みち」をコンプリートしようと計画しました。



 こちらがその入り口付近です。主要国道の246号線に並行して走り、東名高速の秦野ICも近いので交通量は多いです。
 見るところ並木はみなソメイヨシノのようで樹高は十数mほどもあって見応えがある。またときおり桜の隙間から丹沢の緑の山々が覗いて良い感じのアクセントに
なっています。このときすでに散り始めの状況なので、足元には花びらが積もるほどいっぱいでした。



 ほかにも桜の名所があるというので、ときおり「はだの桜みち」を外れて覗きにゆきます。
 こちらは「今泉名水桜公園」です。住宅地の中につくられた公園なのですが、湧水をここに蓄えて公園にしてしまったということです。清水に映る桜も良いです。
このあたりはあちこちに遊水地があって、点々と公園として整備されています。このほか今泉神社、白笹稲荷神社(関東三大稲荷の一つ)、出雲大社相模分詞など
を巡りながらひたすら歩きます。
 本当に延々と桜並木が続きます。結局最後は小田急線の「渋沢駅」まで歩いたのですが、スマホの歩数計によれば移動距離13kmでした。気温も25℃まで上がり、
さすがにこの日は疲れました。

 

 途中、見かけた「サクララ」という洋菓子店です。濃厚で王道を行く味、けっこう地元では有名なお店です。





<大根川>
 秦野市から平塚市を流れる大根川です。

 

 こちらには120本ほどの思川桜(おもいがわざくら)が植えられ、ソメイヨシノに遅れること10日ほどで満開になりました。
 この桜の特徴は花の密度が高いことです。ここ数日の雨で重くなって、目の前の高さまで枝が降りてきていました。こちらの桜はもともとは小山市の小山修道院で
発見された十月桜の突然変異種だそうです。
 あとこちらはさして大きな川でもないのですが、野鳥の姿が多くみられ、カワセミまでやってくるので有名です。
 そのまま下流に向かって土手道を歩いてゆくと、今度は延々と続くタンポポの道になってました。





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