馬頭
2023.02.24
那須に行く途中、馬頭というところに寄ってみました。
「それっていったいどこにあるの」みたいな人も多いと思いますが、那須高原の南東30kmのところで、那珂川沿いにある小さな町です。2005年に隣接する
小川町と合併して名前も那珂川町に変わったので、更に分かりにくくなったかもしれません。
2023.02.23 SAT 天気:晴れ
08:55
那須に行く途中で久しぶりに那珂川町の馬頭に行って見ることにしました。
その昔、奈良の大仏に貼り付ける金を産出したこともあるというから、歴史としてはかなり古いです。

まずは道の駅「馬頭」で情報収集です。新鮮なお野菜がいっぱいあっておしゃれな雰囲気、いつ来ても賑わっているとこです。

街中に向かう途中で「唐の御所」という国指定の史跡があるというので立ち寄ってみました。
一体には7世紀頃に造られたと考えられる横穴墓群が散在しており、その中でも著名なものが、唐の御所です。また平将門の娘がこの地に逃れ、
この横穴で娘を生んだという伝説が残されている。

9:40
地域でいちばん有名な観光スポットとしては、こちらの「那珂川町馬頭広重美術館」でしょうか。東海道五十三次で有名な歌川広重をはじめとした浮世絵や吉田博など
の近代木版画の充実したコレクションの美術館です。

建物自体の設計は隈研吾氏、街の中心部にあるシンボル的な存在ですね。
以前こちらには訪れたことがあり、また今回の目的は街そのものなので、今回はパスしました。
あと高台にある「馬頭公園」も眺望が良くて有名なところ、これからの季節は桜の名所として訪れる人も多いです。

美術館のすぐ近くにある別雷神社です。創建は1312年というからかなり古い。
手の込んだ木彫がともかくすごい。

こちらは少し山に入ったところにある「乾徳寺」です。室町時代に開基された曹洞宗の寺院で、その昔、この地を治めていた武茂氏の菩提寺です。山門の手前に並ぶ
たくさんの石仏が壮観です。

お寺は豊かな自然に囲まれた場所にあり、心落ち着くところです。

4月初旬に咲く白藤や、秋の色鮮やかな紅葉などが有名だそうで、広い境内の中を流れるせせらぎの音を聞きながら巡る「花観音巡り」も人気があると言います。

こちらの山門はもともと武茂城の大手門だったものを移築したもので、町の指定史跡になっています。
このほか境内には歴代武茂家の墓碑と伝わる鎌倉時代以降の五輪塔や宝篋印塔などが整然と立ち並んでいて、歴史の重みを感じます。

美術館しか知らなかったけど、こんな素敵なところがあったんだなあ・・・。

10:00
美術館の背後の山はもともと武茂氏の居城があったところです。宇都宮氏の分家である武茂泰宗1288〜1299年ごろに築いたのがその始まりとされる。

本丸のすぐ下にある「静神社」は806~809年頃の創建とされ、このあたりでは最も古い歴史を持っている。

10:15
城址から西に少し進んだところにある馬頭院です。

1217年に醍醐寺 第二十七代座主である光宝和尚により開創。最初は「勝軍山 地蔵院 十輪寺」と名乗っていたが、1692年に徳川光圀公が訪れ、
「武茂山 十輪寺 馬頭院」に改めたという。
その際、光圀公は枝垂栗(三度栗)を植えたとされ、現在では県の天然記念物に指定されています。

このお寺は地形に応じて建造物が立体的に構成されていて、見る目に美しい。また眼下を街並みを見下ろす眺望も素晴らしいです。

やっぱり旅は実際に歩いてみないと分からない。ガイドブックに載っていない、知名度もそれほどでない、そういう名所はいっぱいある。

10:30
美術館や歴史的建造物巡りが終わったら、ひととおり街並みを歩いてみる。東西に続く数百mの区間が街の中心街です。
このあたりはもともと常陸の国に抜ける街道沿いの町であり、しかも那珂川沿いにあって、交易や城下町として発展してきたんだろうと思います。
中心部には今も立派なお屋敷が立ち並ぶところがある。
画面右側は建物が国登録有形文化財になっている「飯田邸」です。こちらは今ホテルとして利用されており、他にもこの近辺には昔ながらの風情を感じさせる
建物がいくつかあります。

でもこの日は土曜日だったけど通りを歩く人はまばらで、行き交う車も少ない。
この地域は、現実には毎年少しずつ人口の減っているようなところです。(この60年で約半減) 通りの商店もむしろ閉めてしまったところの方が多いです。

でも頑張っているところはいくつもある。
この酒屋さんから漂うレトロな雰囲気というか、迫力みたいなものはただもんじゃない。

一瞬、これをドールハウスとして完成させてみようかと思って写真を撮り始めた。
でもこの雰囲気まで伝えるためには1/150でなく、1/72スケールにしたいところ。でもそうすると敷地だけで1m四方に及んでしまいそうです。こりゃ無理だ。

こちらは廃業してしまった小さな百貨店のようです。
覗いてみたら雛人形がたくさん飾ってあった。

こういうのってとっても大切です。
自分が地方に行っていつも感じるのは、お祭りとか、こういう催しがあるからこそみんながつながっていられる。個々バラバラの思いだけでやってると力は生まれない。
こどもたちにとっても、故郷での催しはとっても大切な思い出になるし、そこで生まれたことを誇りに思えるようになる、少なくとも自分はそう思います。
だからこういうのを見ると、なぜかとても嬉しくなります。

先ほど紹介した「飯田邸」さんの話に戻ります。
調べたらやや高級な部類のホテルなんだけど、基本は「素泊まり」か「朝食のみ」で、夕食の提供はないようです。
以下、ホテルのHPから引用させていただきます。
本当の日本のライフスタイルを提供
できるだけ住民とふれあい溶け込めるように
宿泊以外の機能は町の中に。
お食事もお買い物も、この町で暮らす人々とともに
宿泊が存在します。
飯塚邸は町とホテルが一体となったホテル。
滞在を存分に楽しんでいただけるよう
町全体で歓迎します。
ちょっと感です。
2023.03
camera: Canon Powershot G9X Mk.2 / graphic tool: SILKYPIX Developer Studio
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