丹沢アートフエスティヴァル2026
秦野市 菩提
2026.05.02
現在、神奈川県の中西部を中心に展開されている「丹沢アートフエスティヴァル2026」に行ってきました。
丹沢アートフエスティヴァルは今年で20回目を迎え、全40会場で展開される地元密着型の芸術祭です。自分たちはそのなかでも、春にふさわしい
棚田屋外彫刻展を見学することにしました。
5.02 SAT 天気:晴れ
8:30
会場は丹沢の麓、菩提というとても歴史のある地区で開催されます。新東名の秦野丹沢スマートICのすぐそばですが、自分たちはハイキングする
つもりで、電車とバスでやってきました。
ご覧の通りの景色でバス停からは25分ほど歩きます。
結構昔懐かしい景色のひろがるところですが、頭上に新東名高速の高架が貫いていて、雰囲気を壊してるなって、正直思います。
道沿いには道祖神や石仏などが立ち並び、集落の奥には定源寺というとても古いお寺があります。
あとは古墳や、縄文時代後期の大型中空土偶の発見された遺跡などもあります。
9:20
途中少々迷いましたが会場に到着しました。今回はその一部をご紹介します。
「安全第一」 かとうかずみ
建設現場のフェンスに大きな耳が取り付けられていて、「かすむ核なき世界」「ゆれる倫理観」「イランに全面降伏迫る」などのコメントが添えられている。
「耳を傾けよ」という意味だと自分は思いました。
「いのちのかたち」 田中太賀志
生命力をテーマにした作品だそうです。金属でできた大きな花、確かに強い生命力を感じる。
「土のこどもの旅」 清水雄一
縄文時代と同様の手法でテラコッタを焼き、それを土のこどもと称して配置して、独特の時と空間を再現している。
この空間の上を飛行機が飛んで、飛行機雲を残す。
時の流れを意識する景色になりました。
「CIRCLE」 三木サチコ
人間は宇宙の一部で、100年ぐらいの短い時間をリレーしながら生きている(要約)というコメントがありました。
この日は快晴で良かったなと思ったけど、曇ったら曇ったなりに、そして雨が降ったら傘の下から眺める姿も又良いかも知れない。屋外の彫刻は、見る条件で
また違う姿に見えるというのが良いのかも知れないと思いました。
ちょっとだけこのイベントについて補足すると、まずは文化芸術の発信を目的としていて、地域の交流を図るのがイベントの大きな目的であるらしい。開催期日は
4.29(水)から5.31(日)までで、秦野市を中心にした神奈川県の中西部で開催されるアートイベントです。
そして基本的にはどこも無料で見学できる。でも40会場それぞれについての内容の詳細が、パンフレットだけでは分かりにくいところもある。加えて開催期日や
時間帯が異なっているので注意が必要です。
「Victory Vanana」 笠原耕二
コロナの時期、すべてが規制され不安な日々が続いていたときに生まれた作品。一見して「おもしろい」と思いました。
丘の上に上がっていったら、結構バナナの質感がちゃんとリアルに再現されていた。独創的で好きだな。
「阿」「吽」 横山徹
阿吽とは仏教において森羅万象の始まりと終わりを表す言葉です。
「空と海そして森、回遊する時空のはざま」 柴田知明
ザトウクジラbの身体の一部を金属で表現したもの。そう、森と空の間を泳いでいる。
「絵画のための見晴らし小屋」 母袋俊也
「あらためて景色を視ることを体験するためのものとして制作された」というコメントがありました。
でもなんで棚田に黒い箱なんだろ? 実は中に入ることができて、辺りの景色を見ることができる。
要するに空間を切り取る装置だったわけです。
「True romance 2025×丹沢」 石川雷太
四角いフレームに透明な板が掲げられた組作品で、そこには1枚1枚コメントが印字されています。
その文字が風景の中に刻み込まれる。
重い言葉が景色に融合される。
田中現代美術研究所が近くにあって、こちらでも2つの展示が行われていました。
村山大明 展
古民家の一室が動物の住む森のようになっていました。イノシシやシカ、狸、そして樹や地面まで含めてとってもリアル。
白地の創作物に刻まれた模様はすべてペンによるものだそうです。
すごい、でもこれは時間かかるだろうな。
10:15
菩提には屋外彫刻展を目的にやってきたのだけど、この菩提という所はとても歴史のある地域なので、周辺の散策も楽しい。
ここは高梨茶園です。丹沢の麓で70年、4代にわたって茶園を経営しているそうです。
玄関には直売所もあって、試飲させていただくこともできます。3種類の温度で煎茶をいただきましたが、それぞれに風味や味が変わってレベルが高い。
あたりには懐かしい景色がひろがる。こちらは子之神社、古くからある地元の鎮守様。
こちらは相原酒店です。
すごい、見た瞬間に心は昭和の時代にタイムスリップしました。
明治時代から続くお店だそうで、素敵なお婆さまが切り盛りされています。
酒店とは言うものの食料品やお菓子もあって、昔の集落には必ず1軒はあったよろず屋さんという感じです。本当にこういう店がまだ残っていただなんて信じられない
ぐらいでした。
芸能人の色紙なども飾られていたけど、この店の前を通りかかったら、誰もが必ず立ち寄ると思います。
いつまでも続けて欲しいお店です。
こんな素敵なお店を放ってはおけません。ジオラマにするのは自分の責務と思い、何枚か写真を撮影させていただいてきました。
集落を流れるのは葛葉川、欄干もない木造の橋があって、ここから見た丹沢の山々が美しかった。
子供の頃の夏休みに、こんな景色を見たことがあるなって、ふと思いました。
2026.05
camera:Panasonic DMC-TZ85 / graphic tool: SILKYPIX Developer Studio pro 7 + GIMP 2.8 + Ichikawa Daisy Collage 10
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