人形のカスタマイズとメンテナンス




 ここでは人形制作やメンテナンスでのこまかな工夫をまとめています。




1 ノーマルとハイヒール兼用の足

 スニーカーでもハイヒールでも、かかとの高さの違う履き物すべてに合う足をつくってみました。
工夫はちょっとだけ足の長さを切り詰め、つま先をちょっとだけ上に上げるだけです。

1 荒削りの終わった足です。
2 これをつま先で斜めカットし、更に5mmほど短く
 切り詰めます。
3 粘土に少量のジェッソを混ぜたものを隙間に詰め
 ます。

4 磨いてしまえばこのとおり。見かけ上、つま先が
 ちょっと上がっているだけで違和感はありません。
5 実際にハイヒールに履かせてみるとこのとおり。
 つま先がちょっと足りないけど、この足のままスニ
 ーカーでもOK。便利です。





2 汚れ落とし

 粘土製の人形のメンテナンスには気を遣います。本当は汚さなければ良いのですが、屋外撮影があるとそうもゆきません。

1 屋外撮影で泥がついてしまいました。
 できるだけ早く固く絞ったタオルでふくのが原則です。
2 それでもだめな場合、ムースタイプのOAクリーナー 
 を使用します。
3 少量を汚れた部分に少量吹き付け、2分ほど待って
 拭き取ります。

4 80%の汚れはこれで取れます。手油などで、薄汚れ
 た感じがしたときも、これできれいになります。
5 それでもだめな場合、こまかなスポンジやすりでこす
 ってゆきます。くれぐれも慎重に・・・。
6 表面のコーティングがとれてしまっている可能性が
 あるので、最後には必ずトップコートを吹き付けます。





3 関節の滑り止め

 volks からもキップス?という名の関節の滑り止めがありますが、少々高価なので自作してしまいます。

1 肘の関節です。すべりどめのうすいシートを自作し
 ます。
2 材料は左側 (分かりにくいけど) のシリコンシートで
 す。ネットで調べたら1mm厚、30cm角が\1000程度
 でした。
3 穴あけパンチでゴムを通すところを開け、あとは関節
 に合わせて切り出します。
 シリコンシートは6枚買ったので、下手すると一生分あります。