撮影カメラは何がいい?(続編・コンパクトカメラの場合)
● 可動式液晶モニターはぜひ使いたい!
やっぱりデジタル一眼にはかなわないかな・・・。
前編2−1「撮影カメラは何がいい?」のまとめから、人形撮影に必要な最低限の条件を抜き出しました。
そして何より購入した動機の第一は非常に安価だったこと、モデルチェンジ直前のため、それまでの販売値の半額に近い2.5万円でした。 (高機能デジカメなので、もともと少々お高い) さてここからが本題です。コンパクトカメラで良い写真が撮影できるのでしょうか。実際にCanon Power Shot A640で撮影してみました。
実際に写真を撮ってみると、ぴしっとした感じでとてもいいのです。よく見ると暗い部分にちょっと偽色が出ていたり、端の部分の光量不足はありますが、それなりに良い画質だと思
います。
次にわざと感度をISO=800にまで上げて撮影します。
ISO感度は暗い場面での撮影で、シャッタースピートが゙低下しないように上げることが多いのですが、このカメラの場合にはISO400以上では使用しない方が良いでしょう。一般に「暗 いところに弱い」「高いISO感度では画質が著しく低下する」といったことはコンパクトカメラではよく言われることです。もし使用しているのがISO自動の機種ならばISOをできるだけ 200以下に固定すべきです。その場合、暗い場所ではシャッタースピードが低下するので、手ぶれ補正、三脚等の活用が必要になります。
可動式液晶モニターはとっても便利
人形の目線で写真を撮るというのが標準であるとするなら、それは1/6なら地上25cm、1/3なら地上50cmの高さから撮るということになります。
それ自体が結構無理な姿勢で、ましてやローアングル写真なんてとても撮れません。少なくともこの機能のおかげで撮影アングルの自由度はかなり増します。
レンズ交換式カメラと通常のデジタルカメラでは値段が2倍も違うのですから、当然性能の差もあります。 ですが自分の持っているカメラの特徴を知れば、もっときれいにミスなく撮影できます。 一般にレンズ交換式カメラに比べると通常のデジタルカメラは「暗いところに弱い」といわれます。従ってカメラ選びにおいては前編2−1「撮影カメラは何がいい?」のまとめ のほかに、次のことがらにも注意したほうが良いでしょう。 @できるだけ明るいレンズ(解放F値2.8以下)を選ぶこと また「高いISO感度では画質が著しく低下する」ことが知られていますから、 AISO感度が自動設定でなく固定できるものを選ぶ(そのうえで実際の撮影ではISO感度をできるだけ低くする) ISO感度を低く設定すると、暗い場所ではどうしてもシャッタースピードが低下するので、 B手ぶれ補正機能があると良い 但し手ぶれ補正機能は万能ではありません。シャッタースピードが1/30秒を超える状況では、やはり三脚を使いましょう。そのうえでぜひ、
C可動式液晶モニター機能のあるもの
を選んでほしいと思います。写真を撮る自由度が増します。
今いちばん売れているカメラは持ち運びに便利な小型・軽量・スリムな機種かと思いますが、実際のところこれは人形撮影には向きません。
もしあなたがレンズ交換式デジタルカメラを購入するのはちょっと・・・というなら、多少は大きくても、可愛くなくても、ぜひ可動式液晶モニターを備えている高機能タイプのデジタル
カメラの購入を考えてほしいと思います。 また私のようにレンズ交換式デジタルカメラを持っている人にとっても2台目としていいと思います。
レンズ交換式デジタルカメラの場合、新機種が出ても旧機種の値段はそれほど下がりませんが、一般的なデジタルカメラは一気に半額近くになります。モデルチェンジの時期は
ねらい目です。但し機能差は覚悟しましょう。Canon Power Shot A640に代わる新機種A650は手ぶれ補正がつき、画像エンジンもアップグレードしました。ただ実売価格は07/09 現在で約5万円だそうです。 |