レフ板
● レフ板(反射板)は光源を補助する。
照明をコントロールするとき、ちょっとした手助けをしてくれるのが一般にレフ板とよばれるものです。下の写真のように白い紙を人形の前にかざすと、その反射光で人形は明るく照
らされます。使い方をマスターすれば、黒つぶれや光量不足から解放されます。
レフ板のつくりかた
まずは持ち運びに便利なレフ板のつくりかたからです。
一般にレフ板には白レフ(白い反射板の意味)、銀レフ、金レフなどがありますが、ここでは一般的な白レフと銀レフ機能を持つレフ板をつくります。解説ではCDケースを使用してい
ますが、本当はもう少し大きい方が使いやすいです。また、めんどくさい人は厚紙の片面にアルミテープを貼るだけでも充分につかえます。
レフ板で影をコントロールする
では早速、レフ板の効果を確認してみましょう。
今回の使用機材:Canon eos kiss Digital X 1/2 CMOS + sigma DC17-70
下の写真Aは日没直前の逆光写真です。また比較のため、右側に室内で撮影した写真を付け加えました。照明は左側から20Wの蛍光灯1本のみです。
左は完全な光量不足で、室内写真の方は強い影で黒つぶれしてます。
写真A
下の写真Bは白レフ(厚紙面)を使用した場合です。
白レフはやわらかい光で全体の光量不足を補い影を弱めるはたらきがあります。通常撮影では最も使用機会の多いレフ板です。
写真B
下の写真Cは銀レフを使用した場合です。
銀レフは直接的な光で被写体を照らします。光量は2倍近くに増しますが、扱いを間違うと不自然さを感じる写真になります。
写真C
下は白レフを使った今回のベストショットです。
saori(石塑粘土 56cm 2007)
2007.10
camera: Canon Eos Kiss Digital X + Sigma DC17-70/ graphic tool: Ichikawa Daisy Collage
レフ板で瞳にチャッチライトする
私自身はあまり銀レフは使いません(使いこなせません)。ただ光源として捨てがたい活用方法があります。
下の写真Dも完全な逆光で銀レフを使って撮影しました。瞳にキャッチライトが入っていますが、これはレフ板の反射光です。キャッチライトが入ることで人形の表情が生きてきます
よね。
写真D
実はこの写真ちょっと工夫してます。それは写真Gのような星形を切り抜いた黒い厚紙を、銀レフの上にのせて撮影してるんです。キャッチライトは銀レフの反射光ですから、理屈
のうえでは瞳に星形のキャッチライトが映るはずだったのですが・・・、10mmのアクリルアイでは小さすぎてその効果が確認できませんでした。
そこでSDのnanaちゃん登場です。星形のキャッチライトに成功しました。
写真E
こんなふうに、レフ板を活用するとおもしろい効果が出ますので、皆さんも工夫してみてね!
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