ドール・カルチャー展



2014.09.23

 ふだん人形と出会える場所というと、やっぱり人形を販売しているお店が中心になります。そこには
新作ドールが置かれていても、昔の製品に出会えることはめったにありません。創作人形系だとそれ
なりに美術館やギャラリーもあるけれど、市販ドールだと、そういった施設はリカちゃんキャッスルぐら
いしか思いつかないです。
 今回、六本木ヒルズで開催された「ドール・カルチャー展」で、ふだんお目にかかれない,貴重なドー
ルや懐かしいドールを拝見してきました。



9.23(THU)  ドール・カルチャー展は、9.13 から 10.19 の期間、東京
六本木ヒルズで開催されています。(入場料1500円、
ちなみに前売券1200円はローソンで買えます)

 出展されているドールはリカちゃん、ジェニーちゃん、
バービー、ブライス、スーパードルフィーの5種類で、それ
ぞれがテーマ別の展示がなされています。
 
10:00
 オープンとほぼ同時に会場に到着しましたが、けっこう
混んでいます。入場者の98%は女性で、男一人の入場
はちょっとだけ抵抗があるかも。
(すぐになくなるけど・・・。)




 今回の会場は、なんと52Fの展望フロアなので、ドール
よりも前にその眺望に目を奪われることになります。

 
 





*)DOLLの着ているバラ柄のワンピースはヤフオクでお世話になりました sjykt887 様の作品です。



 こちらが会場のエントランス、DOLL SQUAREです。
アートディレクター増田セバスチャンの演出する空間に
最新スペシャルバージョンのリカちゃん、ジェニーちゃ
ん、ブライス、バービー、SDがならびます。

 ちなみに嬉しいことに、会場内はすべて撮影可の扱い
になっていて、ほとんどの人がカメラを持参しています。

 
   





   

       
       
 その周辺には、来場者の記念撮影ポイントと、持参した
ドール撮影の撮影ポイントがもうけられています。
 ちなみに会期中にはドールフォトコンテストも行われて
います。

 このイベントは展望フロアで開催されているため、ケー
ス越しに撮影すると、こんなふうに窓が写り込んでしまい
ます。
(こんなに綺麗なのに・・・)
 こうなるとPLフィルターを使ってもだめなので、できる
ならこれから入場される場合には、夜間の時間帯をおす
すめします。

 
     





 こちらは宇山あゆみ、ヤケヤマ・ノリヤ監修の Kawaii
STREET です。
 ほとんど見たことのない1950年代の文化人形から、
最新のDOLLまで、その数200点以上が展示されてい
ます。

 こうやってみると、今回メインで取り扱われている5
種類のDOLLのほかにも、たくさんの種類のDOLLが
誕生し、そして消えていったんですね。
 おはなしマーガレットちゃんとか、あったよなー。







 で、ちょっと思ったのが、紫外線のこと。
 展望フロアは明るくて良いのですが、大切なコレク
ションなので日光の直射は避けた方が良いかも。
それとも何か特別な紫外線対策をしているのかな?





 
       
 90年代から00年代前半までって、DOLLの世界のある
意味全盛期だったような気がする。
 DOLL自体の種類も数もいちばん多かったし、技術的
にも大幅なステップアップを遂げています。


 左はシームレスのジェニーちゃんと、タカラのコンパクト
ドール。この伸縮可能な皮膚素材は画期的だったと思う。
ちなみに自分が最初に買ったドールもこのタイプのジェニ
ーちゃんでした。
(どうでもいいけど)
 後ろにちょこっと写っているコンパクトドールは新しい
技術で、ぜひもう一回出してほしいな。


 次がピンクレディーDOLL、おそらくは本物にあわせて
ヘッドの型をつくったのだと思いますが、これもその分野
の造形師がいてはじめて可能になることです。



 




   
 こちらはMSD。会場内にはいくつか手にとって触れる
ことのできるDOLLが置かれています。

 ただ眺めるだけでなく、写真を撮ったり遊んだりできる
こういうコンセプトっていいですね。






 ここから先はそれぞれのドールギャラリー、希少なコレ
クションなども展示されていました。

 まずはリカちゃん。
 国産DOLLの老舗です、もう60年の歴史があります。
3世代にわたって愛され続けていることがまずはすごい。



 リカちゃんの開発史や発売当初の製品展示もありまし
た。リカちゃんキャッスルの一部が移転してきたみたい。
     
 リカちゃんのすごいところは、かわいいってことや、歴史
があるってことだけでなく、何よりお手頃な値段だってこと
があると思います。
 人形本体も小物類やOFもお安くて、子供のお小遣い
でも買える。それだからみんなが持ち寄って、人形遊び
ができる。それってものすごく大切なことだよね。
 タカラさんの企業努力に拍手です。

       
 貴重なコレクションのなかで、目に留まったのがこちら
の2体・・・、かわいいです。欲しいです。





 次はブライス。
 自分の場合、ふだんはあまり触れる機会もないので
すが、ビジュアルってことでいえば、このDOLLがいち
ばんかもしれないです。
 会場内の存在感も大きいです。


     
 
 こちらはプチブライス。
 なんていうのかな、人形のサイズが小さくなればなる
ほど、フェイスとボディのバランスが良くなるんだよね。
 自分的にはプチがいちばんかな。

 





 次はジェニーちゃんです。
 こちらも各年代ごとのジェニーがならんでいて壮観
です。


 

 
 1986年発売の初代ジェニー(いちばん左)をはじめとし
て、貴重なコレクションがならびます。

 
   
 ジェニーちゃんの特徴は、リカちゃんよりちょっと年代
が上の感じで、ファッション性が高いってことでしょうか。

 こちらはファッションショーのレイアウトで、ファッショナ
ブルなジェニーが年代ごとにならんでいます。
 すごいーなー、ここだけでも100体以上あります。

 

 こちらが初代のDOLLたち、今見ても古くない。
 ジェニーも発売されてから30年経つんですね。

 

       
 右が2000年頃、そして下が最新作ということです。
 思うにジェニーって、日本的な1/6ファッションドールの
スタンダードになっているよね。
 あとそれから、もう30年間も毎月新しいドレスを出し続
けているってことも、すごいかも・・・。
(自分なんかじゃ、すぐにネタが尽きそう)


   





 次はバービーです。
 ここまでがタカラの製品だったので、がらっと雰囲気が
変わります。
(というか日米の違いか?)

 マテル社は世界展開しているので、まずは各国のバー
ビー人形がお出迎えです。

    
 
 次はビンテージバービー。
 左は初代バービー(1957)、左はきゃりーぱみゅぱみゅ
バージョン。

   
   
   



   
   展示のされかたを見ても、基本はドールハウスの世界
ですね。バービーってOFだけでなく、小物類や家具とい
ったアイテムがものすごく充実しています。


   
    
   
   そして再現している世界も子供向けでなく、ちゃんとした
大人の世界。実際に街を歩いている女性の姿を切り取っ
たようなリアリティーが好きです。

   
   


 







 こちらはいかにもアメリカンな明るいスペース。
 ここにあるスタンダードな製品は、アマゾンあたりで
2000円ぐらいじゃなかったかと思います。

    
   
   






 こちらは映画のシーンを切り出した作品。
 ちょっとお高いですが、これらの作品を抜きにバービー
の価値は語れないでしょう。


    
   
 
 右はファラフォーセット、このシーンを再現するために
ボディもヘッドも特別に作り上げたはず。
 OFや小物類も含め、見事にまとめ上げています。
コレクターが多いのも頷けます。
   
       
     






 最後にSD。
 こちらは新作の展示をしてました。いつ見ても美しいで
す。
 ただ歴史のことをいえばいちばん浅いので、旧作品の
展示はありませんでした。
 これからあと20年ぐらいしたら、SDキャッスルみたいな
ものができるんでしょうか? そこまでSDの世界が発展
することを期待したいと思います。

 

 

       





 会場内にはリカちゃんキャッスルの出張販売やミュー
ジアムショップもあります。

 
       
   で、購入したのが1/3スケールのザックとスーツケース
です。とてもリアルな出来なので、DOLL撮影に使えそ
うです。
 





 せっかく六本木に着たので、ぜひおいしいランチをとも
思ったのですが、帰りの電車の時刻のこともあるので、
ラーメン食べて、(でもおいしかった) 持参したDOLLの
撮影をして帰りました。

 
     
     
   自分の場合にはいろいろ考えながら、このドールカル
チャー展を拝見しましたが、別に何も考えずに回っても
面白いと思いますよ。


   









2014.09

camera:Canon Power Shot S100 / graphic tool: Digital Photo Pro. + Ichikawa Daisy Collage 10