きれいに撮影するために 1


 ● プログラムオートと顔認識



 外は何年ぶりかの大雪、まるで北国みたいに吹雪いています。外に
出る気も起きないので、あらためて自分のサイトをながめてみました。
 撮影講座・・・、あらためてこのページを読んでみたのですが、カメラ
初心者の方には、けっこう難しいことを書いてあります。もうちょっとわ
かりやすい方がいいかな?
 そこで今回、「ちょっとした工夫できれいに撮れるよ。」みたいな撮影
基礎講座のページをつくることにしました。

1 まずは顔認識

 最近のカメラでは、コンパクトカメラでもデジタル一眼でも「顔認識」機能がついています。下の画像は、
上下段とも左が<オート+顔認識>、右が<プログラム>です。

 

 

  顔認識機能は、顔を関知すると肌部分を適当な露出(明るさ)に調整してくれる便利なもので、背景が白でも
黒でも影響されません。
 ところが一般的なプログラムモードで撮影すると、全体の明るさを調整するために白背景では肌が暗く、逆に
黒背景では肌が白くなってしまいます。
 簡単にきれいに撮影するなら顔認識機能はONにしておいたほうが良いでしょう。



2 色背景だとちょっとまずいことも

 今度は顔認識ONで色背景を使って撮影してみました。どでも<オート+顔認識>です。

  
  

 顔認識をONにしているのでどれも明るさはちょうど良いです。でも右側2枚は色合いが少し変ですね。
これはオート撮影の場合、特定の色が強すぎると、カメラの方で勝手に「ちょっと全体が青すぎる、青を
減らしてあげよう。」と調整をしてしまうのです。
 特定の色が強い背景には要注意です。また色合いの強いドレスや和服などを着せた場合も同じ影響が
出ます。

<オート+顔認識>は決して万能ではありません。フォトレタッチで修正することもできますが、限界が
あります。ではどうすれば?

 ちょっと手間がかかりますが、間違いのない方法を説明します。
<ホワイトバランス・オート>から<ホワイトバランス・マニュアル>に変更します。そして白いものを用意
して、これが白くなるように調整します・・・。このあたりはメーカーによって違うのですが、使用したCanon
のs90の場合には、白いものを光源の下で撮影するだけです。



 こうして撮影したのが下の画像です。モードがオートではないので露出も調整しています。
<プログラムモード(顔認識なし)+ホワイトバランス・マニュアル+露出補正-2/3>

 

 

 ここまできっちりと撮影できていれば、好きな感じの画像に調整することも簡単でしょう。
 ホワイトバランス調整と露出補正を知っているだけで、正しい明るさと色合いの写真を撮ることができます。
 普段は<オート+顔認識>で良いと思いますが、ちゃんとした写真を撮影しようと思ったら、こういった補正の
術を知っていると良いと思いますよ。