ワンダーフェスティバル 2015 Winter





2015.02.08

 ワンダーフェスティバルに参加してきました。
 ワンダーフェスティバルは冬と夏の年2回、幕張メッセで開催されています。
おそらくガレキ、フィギュアのイベントとしては最大級で、ブース数2,000、入場
者数50,000を誇ります。
 もともとはアマチュアのガレージキット販売が中心のイベントでしたが30年の
歴史の中で少しずつ様変わりしてきています。



2.08
(日)
 
7:30
 会場の幕張メッセに到着。荷物が多いので、こ
ちらのイベントも自家用車利用です。
 日曜日の早朝なので道は空いてました。

 画像は搬入最中の撮影したのですが、もう延々
と列ができています、開場まであと2時間、この日
は途中から雨が降り出し、お客様も大変だったろ
うなとお察しします。
(入場料2000円)

 
   開場は10:00なのでおおむね準備時間は2時間、
ちゃんと準備しておけば余裕があります。

 今回は右の1/6ドールの展示スペースを新たに
制作してみました。地中海風の白壁に蒼いドア、
素敵に仕上がりました。(自画自賛)

 今回持ち込んだのは1/3オリジナル球体関節
人形5体(36,000円〜)、1/6オリジナルドール10体
(7,500円〜)、オリジナルヘッド14個(4,000円)とい
ったところです。
       
 






   
   今回のワンダーフェスティバルは男性の入場者が圧倒的に多いので、
ちょっとハードでセクシーな感じに持ってゆこうと思っていたのですが、思
うようにOFがそろわず、中途半端な感じになってしまいました。
 今回も一部の作品にJET RUNNER;Dのみけ様、sjykt887様のOFを
使用させていただいております。いつもありがとうございます。

これら出展作品の大きな画像がこちらにあります。

  page278 



10:00
 いよいよワンダーフェスティバル2015冬が始
まりました。
 オープン早々、人気ブースにはながーい列が
・・・、でも自分のところは無縁。
「まあ、こんなもんでしょ。」

 
       
 開場後1時間もすると、お目当てのお買い物
をすませたお客様が何か面白いものはないか
と、各ブースを回り始めます。
 ここからが本番・・・といきたいところですが、
自分のブース前で足を留める方は相変わらず
ほとんどいません。
 ガレキ・フィギュア中心、版権ものたくさんと
いうイベントのなかで、創作人形系のブース
はやはり少なくて、ちょっとだけ場違いかもと
不安が過ぎります。

     
   トイレに行ったついでに、あたりをふらふらと。
 外は冷たい雨が降りだし、コスプレーヤーさん
も寒くてたいへん。
 でもコスプレなしにワンフェスは語れません。
   
       
   下はメインステージと海洋道のイベントステー
ジ。たくさんのイベントがあるようだけど、見てい
る暇はないです。
   
       
 


       
   数は少なめですが、ドールのブースもあります。
こちらはアゾンさんのブース、可愛いです。動きの
あるレイアウトも決まっています。

<アゾン>
 



15:00
 この時間になると、さすがに混雑していた会場
内もちょっとだけ余裕が出てきます。
 イベントでは情報収集も大切なので、早足で会
場内を回りました.。
       
 まずは版権もののカテゴリー。
 すーぱーそに子多いです。自分のまわった時間
帯ではほとんどのブースが売り切れ。

<A-TOYS・右>
<硫黄泉・下>

       



 ガールズパンツアーも多いです。
 1/35スケールの場合には、戦車と一緒にレイ
アウトすることができます。

<五菱重工・右>
<とちおとめ・下>


 



 あとは艦コレかな。ものすごい人気という割に
は、ブースは少ないような気がしました。

<A-PULS・下>
 

   ドール服のブースは思ったより多かったです。
こちらも鑑コレ、ついでにコスプレも鑑コレ。

<EOTEC>
 
       
     



 このほかの人だかりのできていたブースです。
 こちらはASUNAというアンドロイド? リアルで顔の
表情が変えられます。びっくるするほど表情がゆたか
です。

<AーLab・右>


 あとはやはり洗練されたガレージキットの販売ブース
が人気かな。
 キャラクターものはあまり詳しくないので説明できま
せんが、画像から雰囲気だけでも感じ取っていただけ
れば幸いです。

<天使の吐息・中左>
<Vispo&CREA MODE・中右>
<グラビアンスキー・下左>
<sakaki workshops・下右>
 
       
     
   
   
 こちらはワンダーショウケースに選出された作品。
ワンダーショウケースは優れたガレージキット造形
作家を育成するプログラムということです。
 なるほど、完成度が他よりいちだんと高いです。

<klondike>

     
   
       
   自分自身、けっこう早い時期からワンダーフェスティ
バルの存在は知っていたのですが、最初の頃に比べ
ると、作品のレベルはものすごく高くなってきたように
思います。

   



     
   あとは個人的な趣味でいくつかご紹介します。

 こちらは等身大ドール、表情がぽーっとしていて、とて
も好き。可愛くてそばに置きたい気もするけど、等身大
なので、どこに置くかが問題。
 手間を考えたら、とてもお安いと思います。

<ゲッターランド>
  
 
 


 
   
   対極的なのはこちら。
 当サイトと相互リンクしている蔓薔薇人形館様です。
極小のビスクドールを制作しています。スケールとし
ては1/20ぐらい。今回は膝を二重関節にしたというこ
とでした。すごい!

<蔓薔薇人形館>
 
     
   
 


   
   カテゴリーとては極めて少数なのですが、ミリタリー系
はどれもレベルが高いです。でもレジンのキットをここま
で仕上げるのはたいへんです。

<2882 MODELING>
 
       
   
 


 
   
   アートという意味では、今回、こちらを自分的にはNo.1
としたいと思います。完成度と芸術性が比類なく高い
です。

<SHOVEL HEAD>

 
 
       
   
 


   
   フィギュアとしては、こちらをNo.1としたいと思います。
見事な仕上げです。
「でもそれなりの腕がないと、このキットをきちんと仕上
げることは難しいですね。」
と思わず作者の方に申し上げてしまいました。

<Munchkin>
          
 
     
   
 


   
   キットを制作する側のレベルが上がると、当然それを
完成させる側の技量も高いものを要求されるようになり
ます。おそらくキット初心者が上のように完成させること
は難しいでしょう。
 こちらのイベントも、最初はアマチュアのガレージキッ
ト中心でしたが、次第に企業や完成品の販売が多くな
ってきた理由も分かります。

 
 


   
   こちらは3Dプリンターによるフィギュアのキット。
 女子高生の日常を切り取った作品が並びます。
こういうの好きです。
 3Dプリンターはまだそのスピードや大きさに制約が
あるのですが、将来は造形の中心になるはずです。

<MK2>
 
 
     
   
       
   ワンダーフェスティバルを支えているのは「既存のキャ
ラクターもの」(版権もの)と言われているようですが、
自分としてはこういったオリジナルの造形が大好きです。
 オリジナルは版権ものより売れないってのが現実かも
しれないけど、オリジナルで自己主張することに意味が
あるように思います。



   
       
   18禁のコーナーからひとつだけご紹介。
 こんなのつくっちゃっていいんですか? という感じ
の少女の裸像がたくさんあります。

<半眼工房>
 
     
   
 
 
   
   でもエロは間違いなくオリジナルキャラに目を向
かせる一つの方法だと思います。表現の制約が少
ないのもメリット。
 昔はこんな18禁ブースがたくさんあったけど、今
は8ホールの片隅だけになってしまいました。

 このほかにも面白いものはたくさんあったに違い
ありませんが、さすがに時間が足りませんでした。
ちゃんと見ようと思ったら、やっぱり丸一日かかり
ますね。
 



17:00
 イベント終了です。
 ワンダーフェスティバルの存在は20年以上も前
から知っていましたが、10数年ぶりに参加した(そ
れも始めてディーラーで)このイベントは、やっぱ
り昔からは変わってきているなってことを感じまし
た。
 一言で言えば大人になったということかな。
 年齢層も上がりました、昔の20代、30代がその
まま年を経た感じです。無論、若い方の姿もあり
ますが、特につくる側は30代後半以上が中心て
感じがします。
 全体の雰囲気も落ち着いています。上質で売
れる商品もたくさんあります。イベントの管理運
営もすばらしいと思います。
 でも自分だけかもしれないけど、昔感じた「よう
やく発散できる自己表現のエネルギーのような
もの」は少なくなってきているように思いました。
売れるものをつくることは大切だけど、つくる側が
新しい提案をし続けることもやはり大切だと思い
ますが、いかがでしょう。
   
   それはさておき自分のブースはというと、オリジ
ナルヘッドがころころと売れてゆきました。でも用
意した名刺は20枚程度しかはけていなくて、これ
は過去最低、イベント出展としては失敗かなと思
います。

 フィギュアとドールって近くて遠い存在かもしれ
ません。
 その一瞬を切り取ったものがフィギュアだとすれ
ば、ドールは所有者がそのシーンをこれから作り
上げてゆくもの、やはり作品から感じ取るものは
違います。
 それから自分の場合、アートでなく、むしろ実用
品をつくっているという意識があり、その辺の違い
も感じました。

 マーケティングのため、参加可能なイベントに
ひととおり出てみようと活動して1年半、これでよ
うやく一順しました。
 課題などを整理して次に臨みたいと思います。
 



2015.02
camera: Canon Power Shot S100 / graphic tool: Digtal Photo Pro. + Ichikawa Daisy Collage 10