5.02 (土) |
5:00 渋滞を避けるため、今日は4時起きで行動開始 です。 幸いごらんのとおりのご覧の通りの良い天気。 ここのところ週末の天気は今ひとつだったけど、 今日からしばらくは大丈夫そう。いい写真がとれ るかな。 |
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自宅のある神奈川から那須高原に向かうつもり なのですが、日程的に余裕があるので、ちょっと遠 回り。関越道の小出ICから会津若松を経由しようか と思っています。 会津若松周辺はガイドブックで紹介されるような スポットがたくさんありますが、今日はまず圓蔵寺 を目指してすすみます。 7:30 交通量は多かったけど、関越自動車道はなんと か渋滞なく通過。 小出ICから国道252号線に入ります。世の中もう ぽかぽか陽気なのに、このあたりはまだまだ雪が 残っています。 |
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8:30 コンビニを探して旧道にはいると、突然に大きな 茅葺きの旧家が目に入ります。 ここは魚沼市の管理する「目黒邸」、寛政9年 (1797年)の建造物だそうです。 入場料500円、(国指定重要文化財) 資料館も合わせて拝見することにしましたが、 家の造りのすごさだけでなく、目黒家がこの地域 で果たした役割の大きさがよく分かるような展示 になっています。 目黒さんてものすごく偉かったようです。 |
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ちなみに4月の後半までは敷地内に1mもの残雪 があったそうで、それがこの1週間ほどの暖かさで 一気に消えてなくなったとか。 やっぱりここは豪雪地帯なんだなあー。 ちなみに雪解けしてまもない地面からは、ふきの とうが芽を出していました。 |
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快適なドライブが続きます。 越後の山々を背景に雪解けしたばかりの平原。 ここで列車が走ってきたら画になるなあと、ここで もしばらく待ちますが、やっぱり来ない。 世の中、そんなに都合良くゆかない。 JRの時刻表を検索して待てばよいのは分かっ てはいるんだけどね・・・。 |
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10:30 早朝行動でもうそろそろお腹が空いてきました。 そんなこともあって道の駅「いりひろせ」で休憩。 ありゃ! どうやらこの先は通行止めのようです。まだまだ 山間は雪深いということですか。 |
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ということでルート変更。 だいぶ遠回り(1時間ぐらい)になりますが、栃尾 を経由して会津若松に向かうことにします。 また道の駅で得た情報では、たまたま栃尾で何 かのイベントをやっている様子、どうせならちょっと だけ立ち寄ってみることにしましょう。 |
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10:30 栃尾に到着です。町の真ん中を西谷川が流れ、 それに沿う街道沿いに町並みができあがっていま す。もともと城下町として発展してきた町で、歴史 ある寺社もたくさん残っています。 ここではゴールデンウイーク中、「雁木あいぼ」 というイベントが開催されていました。 雁木とは雪深い地域で、降雪の影響なく人々が 移動できることを目的に造られた長い軒のような ものです。 |
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イベント自体は町のいたるところが会場になって いて、フリーマーケットがあったり、通りで焼き物 作りをしていたり、お寺が絵画展の会場になって いたりという感じです。 |
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こちらは「栃尾てまり」の展示・販売の会場になっ ているお寺です。 気に入った手鞠を3つほど購入しましたが、デザ イン的にも技術的にもレベルが高く、その手間を考 えたらとてもお安いと思います。 (ちいさいもので500円ぐらいから) |
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栃尾でいちばん有名なのは「あぶらあげ」かな。 一般的な油揚げの3倍ぐらいの厚さがあって、 その分うまみが濃いように思います。 |
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たまたまはいった「よしみや食堂」さんで、この あぶらげをいただきました。ボリュームがあるの はもちろんのこと、みそダレが良く合います。 お昼なのでラーメンもいただきました。こちらも 昔ながらのラーメンでおいしかったです。 |
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栃尾といえば織物も有名、端切れを売っていた ので、こちらも何種類か購入。 |
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こちらは造り酒屋の「越銘醸」さんです。試飲販売 していました。運転手は飲めないので連れが試飲。 純米大吟醸はもちろんおいしいのですが、本醸造 の無濾過生原酒はお値段のことを考えるいちばんの おすすめではないでしょうか。濃いめで力強く、フレ ッシュなので氷を入れていただいても良いです。夏 向きです。 |
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ちなみに古くからの酒屋さんなので、蔵の中を 整理していると、昔のポスターなんかがたくさん 出てくるんだそうです。 このポスター欲しいです。 でも非売品です。 |
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13:00 再び会津若松に向けて出発。 郊外では田植えの準備が始まっています。このあ たりだと、雪が溶けるのと同時にすべての作業が始 まるんだろうなあ。 途中、五泉市で水芭蕉公園の道路案内を見つけ て行ってみることに。 もう花は終わっていましたが、森の中に湿原がひろ がっていてちょっと幻想的な雰囲気でした。 |
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盤越自動車王にちょこっと乗って先を急ぎます。 西会津で降りて県道をすすむと、名前もよく分か らない山間の集落たどり着きました。 別にガイドブックに紹介されているわけでもない けど、とてもきれいな場所でした。 |
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14:30 やっと当初の目的地、圓蔵寺につきました。 着いて早々、そのロケーションのすごさに目を奪わ れます。川を臨む崖上に寺は築かれていて、まるで 難攻不落の城郭のよう。 ガイドブックの扱いはそれほどでもなかいのですが、 こちらは間違いなく一見の価値があります。 |
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下は「人形塚」、全国から送られてきた人形が埋葬 されているということです。もちろん自分もきちんとお 参りしました。 右は高さ1mほどの「赤べこ」。なんでもこのお寺が 赤べこ発祥の地なんだとか。 |
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周辺にはいくつかのお土産やさんもあります。 あわまんじゅうが名物のようです。控えめな甘さと 素朴な味わいがあります。 ほかに重要文化財の奥之院弁天堂もあったのだ けれど、現在改装中ということで、全体を拝見する ことはできませんでした。 |
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15:20 こちらはすぐ近くのJR会津柳津駅。 蒸気機関車C11を展示しています。 |
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もうどう考えてみても今日中に那須まではゆけま せん。 幸い会津若松に宿を取ることができたのですが、 ゴールデンウイーク中だったので、かなりラッキー だったかも。 |
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18:00 会津若松に到着です。 まだまだ明るいのでホテルに自家用車をおいて あたりを散策します。 さすがに歴史の古い町、伝統的な建築物がたく さんあります。 |
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会津の街の特徴をあげるなら、明治期から昭和 初期の西洋風建造物が数多く残っていて、それが 古い町並みや和風建築と融合しているところかな。 そしてそれを現代風にアレンジしている。 古い建物と新しい感覚が結びついて、ひとうひと つがものすごくおしゃれに見えます。 |
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暗くなってきたので、そろそろ夕ご飯。 ここ会津若松には居酒屋の名店「籠太」があり、 今日もこの店に入ろうと、実はこの店にいちばん 近いホテルをとったんです・・・・が、しかし行って みたら籠太は予約のみで満席。 やっちまいました。 それでしばらくうろうろして、選んだのがこちらの 「会津っこ」というお店。 なんとか席は確保したものの、だいぶ混んでい る様子で、おかみさんは「お料理の方、お待たせ するかも」とおっしゃっていました。 |
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たくさん歩いたのでまずはビール。そして混んで いるということもあって、ある程度まとめてオーダー しました。 左はアスパラの和え物、福島のアスパラは今が 旬のようで、甘くておいしい。 下は地鶏のたたき、おいしい。 下右は食べたことのない、かながしらの刺身、 小さい魚だけど、甘みとうまみが強いです。 |
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追加したのが串焼き、塩のみの味付けだけどおい しい、素材の良さを感じます。 下左はつぶ貝と馬刺、上質のつぶ貝の肝がたま んないです。 |
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おかみさんは「おまたせするかも」といって ましたが、ぜんぜんそんなことなかったです。 こちらのお店、感動的においしかったです。 それにものすごーく混んでいたのに盛りつけ がとても綺麗で手抜きなしって感じです。 ぜひまた訪ねてみたいお店が一つ増えまし た。 |
5:00 翌朝、朝食前のお散歩です。 今回宿泊させていただいたのはセンチュリーホテル。 (ダブル・朝食付き二人で9000円) ゴールデンウイークの混雑時に飛び込みで宿泊させ ていただいてありがたいです。 |
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北出丸大通りを鶴賀城に向かって歩きます。 さすがにこの時間に車は走っておらず横断歩道の 真ん中で撮影。 ゴミ一つない大通りには、整然と旧家や大きな蔵 が立ち並んでいます・・・。でもこれって実はすごく ない? この時間帯って誰もまだお掃除してない わけだから、みんなが街を汚さないように気を遣っ てるってことですよね。 なんとなく街自体がきっちりとしていて、神経が 行き届いてるような印象を受けるのは自分だけで しょうか? |
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「ならぬことはなりません」 会津藩校、日新館の「什の掟」の最後を締めくく る言葉として知られています。 よく「駄目なモノはだめ」という意味で使われるこ とが多いようですが、本来の意味はちょっと違うよ うです。 ただこういった教えがあって、現在まで使われて いる、みんなが知っているってことの意味は大きい です。 礼儀正しいとか、我慢強くとか、人を敬うとか、あ る意味ちょっと煙たがれるようなことが、当たり前の こととして伝えられているってことですから。 それが自分には良い意味でのプライドになって 街の雰囲気を造っているような気がします。 うーん、まっとうなことを書いてしまった。 |
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NHKの大河ドラマ「八重の桜」以降、会津若松を 多くの人が訪れたことでしょう。 鶴ヶ城内も案内掲示が整備されたり、八重の銅像 があったりと、以前訪れたときにはなかったものが たくさんありました。大河ドラマの影響って大きいな。 視聴率があまりよくないようだけど、山口県もがん ばってください。 |
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街のなかにも八重の桜に関係した人物の案内が あったりします。こちらは大山捨松の生家跡。 (といっても何も残っていないけど) 写真から察するに、本当に美人だったようです。 お城は今まさに八重の桜が満開。そちらを背景に 撮影させていただきました。 |
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7:30 予定外の一泊でしたが、予定もあるので早めに那須 に向かって出発します。 ルートとしてはここから大内の宿に向かうのが普通か もしれないけど、混んでいるような気もするので、猪苗 代湖に向かう山越えの道を選びました。 ここは峠にさしかかったところ、後方に会津若松の街 が一望できます。 さよなら会津、でもまた来るからね。 |
猪苗代湖の湖畔に向かう途中、農道にたくさんの タンポポの咲いている場所を発見。 |
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まっすぐな農道の行き着く先に猪苗代湖はあり ました。北岸は観光地って感じだけど、こちらでは ありのままの湖が見られます。 |
ということで、今回の内容盛りだくさんの旅はおしまい。 自分も背筋を伸ばして凛とした生き方をしたい、とちょっ とだけ思いました。 |