ドールショウ44



2015.09.06


 ド−ルショウ 44にディーラーとして参加しました。
 今回はそのイベントレポートです。



09.06
(日)
 
8:30
 ちょっと早めに会場に到着しました
 会場は都立産業貿易会館(浜松町館)です。こちらは今
月いっぱいで、老朽化のために閉鎖されることになってい
ます。
 古くはドルパやワンフェスなんかも開催されたこともあり、
ドール&フィギュアの歴史を語る上で欠かすことのできな
い場所です。感慨深い方も多いのではないかと推察しま
す。

 
  9:00
 オープンまで2時間、イベントへの出展はこれで8回目と
なりますが、ちゃんと準備したつもりでも、レイアウトが完
了はいつもぎりぎり。

 今日は会場前の列も長いです。ドールイベントもこの後
は12月まではありません、そんなこともあって、来場され
る方も今回は多くなりそうです。



 まずは自分のブースから。
 今回は1:6のコーナーでレイアウトを工夫。5mm厚のス
チレンボードを市販のデコパージュで装飾してみました。

      

       で、こんな感じにまとまりました。1:3のコーナー壁面には
      時計がありますが、実際に動いています。

      

 まずはオリジナルドールの karen と miu です。
 今回の出展にあわせて顔や膝下、指先などを修正し
ています。
 お洋服は例によって JET RUNNER;製です。こちらも
今回のために、みけ様に製作していただきました。
 上品な感じにまとまりました。

       
   
       
   こちらは1:6のコーナー。今回も Phicen または obitsu
SBH とオリジナルヘッドを組み合わせです。遠目には分か
らないけど完成度はこれまでよりずっと高まってます。
   
    
   
 
   
   あとは1/6ドールヘッドの単品ほか、ドールアイなどを
展示しました。
   
 
   
   今回の出品物の大きな画像はこちらにあります。
  page505

   



  11:00
 始まりました。
 自分のところは無縁ですが、開始早々、人気ブース
にはながーい列ができあがります。けっこうな混雑ぶ
りで、最近のドールイベントではいちばん入場者が多
いのではないでしょうか。
 あと最近の傾向かも知れませんが、女性の入場者
が増えてきていて、今回は明らかに女性の方が多い
ように思います。

 ちなみに自分のブースは4Fの中央、入り口の前で
す。人がひっきりなしに行き交う場所で、ちょっと落ち
着かない感じ。
 



  14:00
 例によって余裕の出てきたところで周囲を巡回しはじ
めます。
 まずはいつも大きな方の人形のOFをお世話になって
いるみけ様のブースです。ハロウイーンしてました。
 12月のイベントでもお世話になる予定です。
<JET RUNNER;D>
http://jetrunner.lolipop.jp/home.html
 
   
 



   あとは自分の趣味で、見て回ったブースをいくつかご
紹介します。



 こちらでは小さな本やドール用の小物を販売していま
す。高さ90cmほどの書棚には本をはじめとして、たくさ
んの制作物が納められています。
<East egg>
http://eastegg.pupu.jp/
 

 ここのところ、ブースのレイアウトがどんどん進化してきて
いるように感じます。
 推測ではありますが、ドール遊びの中心が着せ替えから
ドールハウス的なトータルな遊びに拡大しつつあるようにも
思えます。
 今回も1:6 を中心に家具や小物、アクセサリー、そして
部屋そのものまで販売されるようになってきています。
     
   
       
   

 今いちばん勢いがあるのは1:6のスケールかもしれ
ません。momokoの成功も大きいとは思いますが、ドー
ルハウス的な世界を再現するにはちょうど良いスケー
ルという理由が大きいように思います。
 もう一つは1:6のOFをつくられる方々の技術的な進
歩も大きいかな。このサイズになると高い精度で仕上
げてゆくのも難しいと思うのですが、デザインと緻密な
作業を両立させてしまう作家さんは確実に増えてます。

 右はバレーに関係した衣装などを製作しておられる
作家さんのブースです。
<Romantic>
http://www.geocities.jp/miniromantic/
 

 聞くところによると ピコニーモや figma あたりに代表
される1:12のカテゴリーも活気があるようです。
 もともと1:12はドールハウスのスタンダードスケール
で省スペース、レイアウト製作には有利です。
 自分は小スケール化の流れを確実に感じます。ただ
その流れが本流になるかどうかは、制作者の技量の
問題が大きいかな。
     
 


 
 1:6のブースはどこもかしこもレイアウトが工夫されて
います。お洋服をただ積んであるだけみたいなブースは
ほとんどないです。競い合ってます。
 おしゃれな部屋を再現したもの、もしくはブティックのウ
インドウを再現したようなものがレイアウトの標準になっ
てます。気合いが入ってます。

 秋物が欲しかったので、右画像のまんなかのOF買いま
した。
<Team Yoshida>

   
   こちらはPetworksのブース。
 今回はこちらのレイアウトが、自分の選ぶベストです。
これを見ちゃったら、自分でも何かやってみたくなります
よね。
 30年以上前にタミヤ模型がプラモだけでなく、1:35のフ
ィギュアや情景表現のパーツを販売し、ディオラマという
1つのジャンルができあがっていったのを思い出します。
 模型の世界ではたとえば戦車1台で楽しむということは
なくって、それを情景表現のなかでレイアウトするのが当
たり前になってます。
 それがドールの世界でもふつうになってゆくのではと思
います。近いうちにドールレイアウト写真集とか、ドールレ
イアウト制作方法みたいな本が出てくるんじゃないかな。

<PetWorks>
http://pwstore.ocnk.net/
   
 



   こちらはタカラのブース。
 赤毛のアンをPRしてました。タカラは1:6の展開を増
やしてゆくみたいです。冬に向けてクールガールの新シ
リーズも出てくるようだし、楽しみにしてます。

<タカラトミー>

http://www.takaratomy.co.jp/normal/


 バブルの頃なら、流れに乗って1:6のアメリカ南部の
農家みたいなものも出しちゃっても売れたんじゃないか
な? 価格12万円とかでね。

 



   創作系もあります。
 まずは Kamaty Moon様。
 圧倒的な迫力、存在感、オリジナリティー、会場のなかで
もいちばん目立つ存在でした。
<Kamaty Moon>
http://www16.ocn.ne.jp/^k-moon
 
   
   

   フィギュアの分野でなく、自分のような球体関節人形や創作
人形を扱うブースは、ほんと少なくなりました。

 こちらでは日本人形の技術でドールヘッドをつくっておられる
とのことです。(3500円〜) でもその手間を考えたら、3倍ぐら
いのお値段でも安いです。
<文香>
http://www5f.biglobe.ne.jp/~yumenodoll/
 
   
   



   こちらはドールショウに来たときには、必ず立ち寄る
C.F.AIR FORCE様。
 造形、レイアウトともにトップクラスです。
<C.F.AIR FORCE>
http://www.geocities.jp/luckydog505/cfairforce.html
 
 
    
 
 



 ちなみにこちら C.F.AIR FORCE 様の展示は今回が
最後だそうです。
 いつも楽しみにしていたのに残念です。



16:00
 イベント終了です。
 残念ながら今回はあんまり売れませんでした。売り
上げは過去最低、反応も良くなかったように思います。
なんでだろ?
(理由は現在分析中)
 根本的にSD、DD、momoko中心のイベントに出てゆ
くこと自体が難しいことは分かっているんだけどね。
       
   出展するごとに内容を改善してきているのですが、
結果が出てこない以上、やり方を根本的に変える必要
があるのかもしれません。
 これからイベント会場が民間施設に移り、出展料が
これまでの2倍になると、本当に厳しい。
 でも応援して下さる方がおられる限り、しぶとく続け
るよ!
 



2015.09
camera:Panasonic Lumix G3 + GVARIO 12mm-32mm / graphic tool: SILKYPIX Developer Studio pro 5 + Ichikawa Daisy Collage 10