白河



2015.09.26
 今回は那須町のお隣、白河です。白河の関でも知られるように
古くから東北方面への入り口として、または要衝として発展してき
た街です。

9.26
(土)
 
8:30
 まずは駅で情報収集。
 こちらは大正時代の駅舎、風情があります。

 白河はもともと福島県内では、会津若松に次ぐ、
二番目に大きな城下町。小峰城と古い町並の残る
街として知られています。










 下は駅の脇にある小さな公園。駅前なのですが、
あまりというか、ほとんど人通りがなかったので、
ちょこっと撮影させていただきました。

     

     

     

         *)オリジナルヘッド+オビツSBHボディのオリジナルドール sayaka です。
           
着ているOFはヤフオクでお世話になりました amitari40 様の作品です。


 駅で見つけたのが右の白河散策マップです。街の見ど
ころが4つのモデルコースとともに解説されています。
 このマップの利用価値は高いです。今回の散策は基本
的にモデルコース1に従って移動しています。

 まずは玄仙小路から。
 細かな格子の入った表向きがとてもすごい。こういった
建物を維持するって、とても大変なんだろうと思います。
       
     
       
   



 街の中にはカメラを向けたくなるような被写体にあふれ
ています。
(あとはもうちょっと晴れてくれると、撮影的にはありがた
いのですが・・。)
 街のあちこちに点在する町屋や蔵など、古いものは造ら
れてからおそらく100年以上経つものもあるでしょう。


 休日の朝と言うこともあって街はとても静かです。
 観光客って、自分たちぐらいかな? カメラを持ってうろ
うろしてるのは自分たちだけです。
>       
   



 ふと目に留まったのがこちら。
 βマックス、シャープのハイクッカー(電子レンジ)
・・・。そういえば、そういうのありましたねって感じで
す。
 このお店ができたのは、おおむね30年前ということ
になります。

     



    城下町といえば必ずあるのが老舗のお菓子屋
さん。こちら「清寿」さんでは栗蒸しようかんがお
すすめらしいです。
     
     
     



    こちらはギャラリー和知です。
 とても地味な感じなのですが、地元の作家さん
を中心にたくさんの作品を展示してました。
  



      町中いたるところに歴史的建造物があるのです
が、そういった建物には右のような「歴史的風致
形成建造物」というプレートが張られていて、その
建物の歴史や所以が分かるようになっています。




 下は今井醤油店。蔵がいちだんと大きく立派。
  
    

     

         



    天神町というところに入ると、一面に平らな石が
敷き詰められた「月よみの庭」という公園?があり
ました。
 何か面白そうな一角なので、周辺をうろうろ。
  

     

     

    斜め向かいに「玄豆屋」というコーヒー屋さんがあ
りました。入り口に立派な水だしコーヒーの装置が
あります。
 ちょっと普通でない雰囲気があって入ってみます。
なかで水だしコーヒーの試飲をさせていただいたの
ですが、ものすごく香りが高くて濃厚。
 まずは香りだけで2分は楽しめます。
 おちょこ一杯なめれば十分に満足。
 余韻だけで5分ぐらいまた楽しめます。
けっこう感動的。
     
     
     

 オーナーが向かい倉庫を開けてくれました。
(レコード博物館)
 ただ震災で被害を受け、現在も修復中とか。
 なかはレコードがぎっしり、ピアノがあって、自作の
オーディオシステムもあって、ある意味完璧な空間。
 ちなみに自作スピーカーは、これがまたバックロ
ードホーンとフロントロードホーンを組み合わせたマ
ニアックなもの。
 それから隣接する築100年以上の蔵を改装中との
ことで、こちらのオーナーの目指す世界が早く実現
することを期待しています。
 

     

      

     



 ネコと目が合いました。
 

     



 秋葉神社です。
 小さな丘の上にあって、ここから旧市街を見渡す
ことができます。

     



 白河のお祭りでは、350年の歴史を持つ白河提灯
祭りが有名です。(鹿島神社祭礼)
 ちなみにこちらのお祭りは隔年開催で、次回は来
年の9月の予定です。
 右は金屋町氏子会館に飾られていた御神輿。




 街の南側、谷津田川にそって、大きな寺社がいく
つもあります。
 
       
   



 この谷津田川沿いの「しみずや跡」に、水車小屋が
復元されています。
 以前はこの水車小屋が市内に40以上もあって精米
が盛んに行われていたそうです。

 ただ一方で1998年の豪雨ではこの川が氾濫し、甚
大な被害がもたらされたこともありました。
    
     
     



   こちらは昭和の初期につくられたんじゃないかと推測
される建物です。軽食、お好焼「たまきや」の屋号があ
ります。
 ちょっと調べたのですが、使われなくなった理由や時
期は分かりませんでした。
 こういった建物はこのほかにもたくさんあって、街の活
性化が必要なんだろうな、と思ったりします。
 
       
   



 大通り(旧奥州街道)に出てきました。
 表通りなので、ほとんどが商店なのですが、震災
や水害を乗り越えて営業しているところ、もう何年も
放置されているんじゃないかとおもわれるところ、そ
の状況は様々のようです。

     

     

     



 一方でときどきすごく新しくて、おしゃれな店があっ
たりします。
 ちなみに右側の建物はお蕎麦やさん。白河といえ
ばラーメンみたいなイメージがあったのですが、実
はお蕎麦も名物のようです。



 ・・・白河の街って、何か混沌としている感じです。
和と洋、新と旧、消えてゆくものと、生まれてくるも
の、それが隣り合って存在している感じがします。



 パン屋さん(ヤマダ)です。
 白河市民なら知らない人はいないほどの老舗ら
しいです。
 あんバターパンとコロッケなんかが挟んであるお
総菜系のパンが人気らしいです。シベリアもありま
す。
     
   
       
 翌朝の食事でいただきました。
 うーん懐かしい味かもしれない・・・。もっちり、しっ
とりという感じです。



 こちらは楽蔵というスペース。飲食店やお土産や
さんが入っています。
 またちょっとしたイベントスペースもあって、この日
はコンサートが開かれていました。
       
     
       
   調べたら、楽蔵は白河中心部の活性化を目的に、
市や商工会、地元金融機関などが出資してつくられ
た会社のようです。
 
   



12:30
 おなかが空いたのでおひる!
 白河ラーメンを白十字食堂さんでいただきました。
こちらは操業50年、トンコツとトリガラベースのスー
プで、あくまでもオーソドックスな味。
 食べなかったけど、なんかカツカレーのボリューム
がすごかった・・・。

 
     
     



 こちらは白河ハリストス正教会聖堂。
 1914着工ということですから、築100年! もちろん
こまめに修復などは行っているのでしょうが、現在も
寸分の歪みもありません。日本の木造建築はすご
いです。

     

     



 手作り豆腐の店「あづまや」さん。
 おからドーナッツがイチオシらしいので、いただき
ました。甘み少なく軽い食感です。
     
     



 最後にやってきたのが、白河を代表する小峰城。
 震災で石垣の10ヶ所が崩落、現在もまだ7000個の
石の組み直し行っている最中でした。

     

     

     

        三重の櫓と門は無事。こちらは平成3年と6年に復元されたものです。


     

     

     

     

   近年に洪水と震災の二度の大きな災害があって、
残念ながら、いろんな意味でまだ完全に修復しきれ
ていないのが白河のが現状だと思います。
 活性化って言葉を良く聞くけど、大切なのはそこに
住んでいる人が元気だってこと。
 昔ながらのお祭りを守り続けていますっていうの
が、ときどきニュースになったりもするけれど、それ
って確かに一番大切なことの一つかもしれないと
思います。




2015.09

camera:Canon Power shot S100 / graphic tool: Digtal Photo Pro. + Ichikawa Daisy Collage 10