03.20 (日) |
9:10 天気の良い三連休ということで、渋滞が心配。 そこで早めに家を出たら、渋滞など何もなく静岡 県の長泉町に思いっきり早く着いてしまいました。 |
開館時刻まで1時間近くもあるので、周辺を散策 することにしました。 クレマチスの丘とは富士山麓の丘陵地にあって、 美術館や博物館、それから花や食事を楽しむスポ ットがたくさんあるところです。 とりあえず近くにも吊り橋や公園などもあるよう なので、時間をつぶすには良さそうです。 |
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富士山麓ということで、ちょっと気温が低いのか な? でも河津桜などは今がちょうど見頃でした。 |
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周辺には豪邸といえるような建物がたくさんあ ります。東名高速のICから近いこともあって、別 荘として利用している方も多いのかも。 環境的にうらやましい限りです。 |
9:30 駿河平自然公園にやってきました。 深い渓谷の上に長さ130mの吊橋がかけられてい ます。 吊り橋を降りてみると、そこは清流の流れる静かな 公園になっていました。 |
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近くにはほかにも博物館や美術館、文学館といった 文化施設や、それに併設されたレストランやカフェな どもあって、ちょっと文化レベル高いです。 でも思いっきり観光地しているわけではないので、と ても静か。この地域に移住してくる人が多いのも頷け ます。 |
10:00 ヴァンジ彫刻庭園美術館(クレマチスガーデン)開館 の時間になりました。 この季節は庭の花がまだあまり咲いていないという ことで、入館料は通常よりお安い1000円でした。 (通常1200円) ここのところ若干天気に恵まれないことが多いので すが、今日も曇りでちょっと残念。 |
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こちらヴァンジ彫刻庭園美術館はイタリアを代表す る現代彫刻家ジュリアーノ・ヴァンジの作品を中心に 展示している美術館です。 |
さて楽しみにしていた庭園なのですが、やっぱりちょ っと早かったかな、という感じではあります。 でもレイアウトがいいな、もうちょっとでとっても綺麗 な風景に変わるんだろうなあ。 |
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ガーデンのはじっこにある喫茶コーナー。 切り花で演出された店内の空間がとても素敵です。 |
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この時期は球根類や早咲きの小さな花が少し咲き 始めたばかりという感じではありますが、それなりに 楽しめました。 メインのクレマチスが楽しめるのは5月中旬~6月 中旬ごろ、きっとものすごく混んでいるんだろうけど、 見る価値はありそうです。 |
館内のカフェで休憩。 イチゴと桜のカクテル(ノンアルコール)をいただき ました。とってもおしゃれな春を運んでくれるお飲物 でした。 |
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ガーデニングショップがあったので、こちらで鉢植 えをお買いあげ。 クレマチスがちゃんと育ってくれますように。 |
11:20 さてあとは沼津で昼食にしようと、駿河湾方面へ 南下。 途中、城山神社という案内標識が目に留まって 訪ねてみます。 もともと城跡だったところに神社が建てられて、 今ではアスレチックの施設なんかがあったりして 何か訳が分かんなくなっちゃったりしていますが、 あとで調べてみたら、ここは戦国時代に築かれた 長久保城址であったようです。 今でこそ本丸とその周辺が残っているだけです が、駿河と伊豆の境界にある戦略上重要な城で あったようです。豊臣氏の小田原攻めでもその拠 点となっていたとか・・・。 もうちょっと歴史遺産として整備してくれたらいい のになあ。 沼津市内に入ろうとしたら、なぜかやたらに道が 混んでいます。1km進むのにも15分ぐらいかかる 状況なので、予定を変更、東名高速に乗り、岡部 方面に向かうことにしました。 |
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13:15 東名高速を藤枝・岡部ICで降り、朝比奈という昔 からある山間の地区を目指しました。 こちらはその地区の入り口にある小園の延命地 蔵尊。説明書によれば駿河の国百地蔵の18番札 所だそうです。 |
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13:20 朝比奈は現在の藤枝市の北部の山間に位置し、 もともとは今川家の重臣朝比奈氏が本拠としてい た歴史ある地域です。 |
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清流朝比奈川に沿って集落が続き、吊り橋なん かもかけられています。 |
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ところどころにお茶畑が見えます。 この朝比奈周辺は、京都の宇治、福岡の八女と 並ぶ日本三大玉露産地です。 製茶施設を備えている大きな農家も多いです。 |
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あたりをうろうろしながら日本の原風景を楽しんで いたら、たくさんのハイカーとすれ違います。 |
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朝比奈から更に山深いところに笹川という地区 があるのですが、ここに奇岩を巡ってビク石山に 登るという、人気のハイキングコースがあるよう です。(一周14km) |
今回はその準備もないので、できるだけ車で上流 に向かってみることにしました。 朝比奈川の支流笹川に沿って古い集落が続きま す。 |
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集落のとぎれるところで舗装はなくなり、これ以上 先に進むのも不安なので、ここで終わりにします。 すごく山深いのに、集落の一番奥にはなぜか飲み 屋さんがあったりしてちょっと驚き。 この笹川地区は源平の戦いの後、破れた平家の 人々が住み始めたのがその始まりだという言い伝え があるそうです。 何かとてもミステリアスな感じの地域です。 |
14:20 こちらは集落から戻る途中に立ち寄った不動の 滝。男滝(下段)と女滝(上段)の上下2段の構造 になっています。 不動尊が祀られていました。 ここも何か少し空気が重いような、神秘的な空間 でした。 |
14:40 道の駅「玉露の里」に立ち寄りました。 もちろんこちらで玉露もお買いあげ。玉露の産地 だけあって、茶室なんかもあります。 |
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石碑は2年前に亡くなられたハンセン病の俳人 村越化石さんの句が記されたもの。 「望郷の目覚む八十八夜かな」 |
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こちらで玉露ソフトいただきました。 さっぱりとしていて、あたりまえですが玉露の味が します。 |
静岡県の無形文化財にしていされている朝比奈 の龍勢(打ち上げ花火)の発射台。 龍勢とは筒に黒色火薬を詰め、竹竿につけたも ので、よくある流星花火を大きくしたようなもの。こ ちらでは2年に1回開催されているということです。 もともとは戦国時代に、今川家とその家臣の間で 用いられていた狼煙がその起源とされています。 |
朝比奈川の中流域、河原に菜の花がいっぱい。 |
これでひとまず旅は終わり。 後半は予定変更で駿河の国の古い町を歩くことに なりましたが、思っていたよりずっと良かったです。 昔はどこにでもあった風景なのかもしれませんが、 今も時代を経ながら営み続けられるということは、事 実として大切なことのように思います。 追伸 翌日はとても天気がよいという予報だったので、早 起きして菜の花の咲く河原に出かけました。 |
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菜の花と桜、そしてレンゲ。 いよいよ春って感じになってきましたね。 |
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