ドールスタンドつくりました 3



2016.07.18
 前回は大きな方のお人形スタンドをつくりましたが、今回は小さな方のスタンドをつくります。
 小さなサイズのスタンドはお人形自体に付属していることも多く、あえて購入するまでもない
のですが、今回は「撮影用スタンド」というテーマでより使いやすいものを考えてみました。

 こちら、最近あちこちで目にする自撮り棒です。スマホやコンデジ
を取り付けて撮影する器具ですね。
 今回これをアマゾン価格450円で購入しました。こんなに安くなっ
ちゃったんですね。
     
 自撮り棒にもいろんなタイプがあるようですが、今回は下に1/4
インチのネジ穴が切ってあるものを選びました。
 いわゆるカメラスタンドの「一脚」に近いものです。
     
 これをコンパクトな三脚とセットすれば、セルフタイマーで撮影
できる一般的な三脚に早変わりします。
     
 ちなみにこちらのコンパクトな三脚も今回アマゾンで購入したの
ですが、送料込み265円でした。
 (元取れるんでしょうか?)
 こちらは脚を閉じるとピストル型のグリップになり、さらに自撮り棒
が安定し、扱いやすくなります。
   
 





  1 では早速、小さなお人形用の多目的スタンドをつくってみましょう。
    まずは台座からスマホ固定パーツを外します。
   

 材料はこんなところです。
 まずは模型工作に使われるエポキシパテ、2mmのステンレス線、
それから1/4インチのナット、0.5mm厚のプラ板です。


   2 0.5mmのプラ板を台座のサイズに合わせて2枚切り出し、角を
    丸めます。今回は一片33mmの正方形としました。
   

   3 ネジ穴を開けます。
   

   4 この穴に合わせてナットを瞬間接着剤で貼り付けます。
   

   5 パテをプラ板上に盛ります。厚さはナットの半分ぐらいにしてお
    きます。
   

   6 2mmのステンレス線を50cm切り取り、下の画像のような形状に
    加工しました。
   

   7 これを先ほどのパテの上に置き、押しつけます。
   

   8 パテが固まってしまう前に、ナットと同じ厚さになるまで、更に
    パテを盛りつけます。
   

   9 上にプラ板をのせ、平らな板の上に置いて圧力をかけ、固まる
    のを待ちます(おおむね1日)。
   

   10 固まったところで、はみ出した部分を削り、やすりがけします。
   

 前回と同様 GEAR TIE を使って人形の台座部分を作ります。
今回使用したのは6インチのものです。
(2本で500円ぐらい)

   11 これを2つ折りにして、先ほどのステンレス線に結束バンドで
    取り付けます。
   

   12 人形の形に合わせて形状を整えます。人形の落下が怖いの
    で、脇腹と又の3点を固定する形にしてみました。
     

   13 最後に粘着シートを貼りました。塗装だとどうしても色が落ちて
    しまうので、こちらの方が優れていると思います。
   

   14 これを自撮り棒にセットすれば完成です。
   

 こんな感じで人形が固定できます。
 気に入った風景に人形をはめ込んでゆくにはとても便利かと
思います。
 ただ自撮り棒はあまり長く引き出すと、どうしても不安定になっ
てしまうので、ほどほどにしましょう。
 人形の揺れが原因で画像のブレを起こしてしまうときには、次
の解決方法があります。
 (1) シャッタースピードを上げる
 (2) 自撮り棒を三脚に固定する
 なおスタビライザーという、ブレを防止する器具もありますが、
人形撮影でそこまでする必要もないでしょう。
     
 作った台座はそのまま三脚など、様々なカメラ用品に接続でき
ます。
 たとえば先ほど紹介したグリップ型小型三脚と組み合わせも悪
くないです。空中に浮く感じになりますが、きちんとスタンドとして
機能します。
 



 あいにく外は雨。
 ということでこの状態で撮影し、GIMPで作った背景と組み合わせてみました。





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