大井川鉄道



2017.01.02

 年末に大井川の上流にある井川と千頭周辺をまわってきたので、今回はその下流
の地域を巡ってみることにしました。ここにはSLやトーマスで有名な大井川鉄道本線
が通っています。

01.02(月)
8:10
 昔は東海道の難所と言われていた大井川を車で
渡っています。
 島田市はもともと東海道の宿場町として発展した
ところですが平成の時代に対岸の金谷町、大井川
中流の川根町と合併して現在に至ります。

 それにしてもこの橋きれいだなあ・・・。大井川に架
かる橋としては、ロケでよく使われる木造の蓬莱橋
が有名だけど、この大井川橋にも近代的な美しさが
あります。
 こちらは昭和2年に建設されたトラス橋で、専門家
の橋100選にも選ばれています。近い将来に文化遺
産に選ばれるような橋だと思います。
 

 さて前回は大井川鉄道の上流域「南アルプスあぷとライン」沿線を旅したので、
今回は中流域までの新金谷から駿河徳山までを散策したいと思っています。
 ちゃんと時刻表もチェックしたので、タイミングをみて「大井川鉄道本線」にも乗
るよ。




 大井川鉄道本線の起点はJRに接続する金谷駅ですが、本社や整備工場などはお隣の
新金谷駅にあります。有名なトーマス号やSLもここから出発します。
 この日の運行はSLが1往復、どこかで走っている写真を撮りたいね。

 

 SLで有名になった鉄道会社なので、駅前のポストも黒いです。
 駅前には広い駐車場があるのですが、そこからSLを眺めることができます(SL広場・無料)。
こちらはターンテーブルの上のC12。



 EDの向こうにD11。トーマス号やC10、C56もあるはずですが、残念ながらこの日は見ることが
できませんでした。もしかして終点の千頭駅の方にあるのかな?



 普通に走っている車両も、全国あちこちから譲り受けたもので、下は南海電鉄21000系と
よばれるもの。



 客車もレトロですが、注目は架線柱、なんといまだ
に木製です。久しぶりに見た気がします。


nano (オリジナルヘッド+オビツボディ 27cm 2014


8:40
 この新金谷駅のもう一つの見どころがロコミュージアム。(入場無料)
 貴重な車両や資料が展示されてます。





 Cスロフ1形という小さな客車、実際にここで使われていました。

 

 再現された昭和30年代の駅舎もあります。いちばんで入館したので、気兼ねなく
お人形を出して撮影してます。

 



 あとは鉄道模型や鉄道関連のグッズの展示、お土産品のコーナーなどもあります。
 ここロコミュージアムはぜひ立ち寄りたいスポットですね。

 



 このあと車で家山駅まで行き、そこから大井川鉄道に乗って千頭方面に向かうことに
します。

9:20
 大井川に沿って国道473号線を北上してます。
 途中、神尾というところに景色の良い場所がありました。谷間をうねるように大井川が
流れています。嵌入蛇行という地形だそうで、流域にはほかにもこういった地形の見ら
れる場所があるようです。





9:50
 家山に到着、河川敷に車を止めて散策します。
 こちらは桜トンネル。今はもちろん咲いていないですが、桜の巨木が1kmも延々と
続く様はそれでも見応えがあります。
 実際に咲いている風景もすごいです。ここは自分が子供の頃にやってきた記憶の
ある場所です。





 こちらは家山駅。
 レトロな駅舎、ホームの桜並木、抹茶鯛焼きの売店はお休み(食べたかった)、
WIFI使えます。何回もロケの現場になっているというのも頷けます。

 

 



 次の列車の時刻まで1時間近くあることが分かり、
だったら、ここから町を散策しながら、お隣の駅まで
歩こうということになりました。

 ここ家山は旧川根町の中心地で町役場もあったと
ころです。少しではありますが昔ながらの町並みも
残っています。

 





 お隣の駅までは距離2kmぐらい、ただ途中ちょっと
した峠を越えなくてはなりません。まあお正月で弛ん
だ体を引き締めるのには良いかもしれないです。

 峠にあった観世音菩薩様。
 小さいですが存在感があります。

10:55
 30分ほど歩いて小さな峠を越えると、そこが抜里の集落でした。



 お茶畑がひろがってます。そのなかに大きなお寺(万福寺)がありました。金谷から
川根はお茶どころとして知られる地区ですが、ここもその一つです。

 





11:15
 茶畑のなかにある抜里駅。
 可愛い駅舎に素敵な待合室。花壇もあって、きっと
地元の方々に大切にされているのでしょう。
 付近はお茶畑がひろがっていて、有名な撮影スポ
ットの一つです。

 

 

 でも今日のお客様は自分たちだけ、好き勝手に撮影できました。





 金谷方面に向かう電車がやってきたので撮影しました。朝見た南海21000系
ですね。


                             
▲クリックすると動画を見ることができます。



11;40
 このあと千頭行きの電車がやってきたので乗り込みます。目的地は駿河徳山、
26分間の列車の旅です。





 沿線にいくつかの名所を見ることができます。
 下は地名のトンネル。日本一短いトンネルです、気をつけていないとすぐに通り
過ぎてしまいます



 次は塩郷の吊り橋。
 大井川にはたくさんの吊り橋が架かっているのですが、この橋は長さ220mもあって
流域で最長です。



 線路を挟んで山側には美しい池があったりします。
 このあたりから先が川根本町になります。





12:10
 駿河徳山駅に到着。乗ってきた近鉄特急16000系を見送ります。降りたのは自分たちを
含めて4人。



 駅自体は昭和初期の風景そのもの。

 



 ずーっと昔、この駿河徳山にもやってきたことがあり
ます。ここには商店街や高校もあって、沿線では少し
開けた場所という印象がありました。
 ここでお散歩してお昼を食べてと思ったのですが、
開いているお店がほとんどない! 通り歩く人もほとん
どいません・・・。
 まるで印象が違います。みんなどこに行っちゃった
んだろ? 寂しすぎる。

 近くにコンビニもなかったので、結局、駅の自動販
売機で缶ジュースを買って、それがお昼になっちゃい
ました。


 

 150mにわたって続く大きなしだれ桜の並木。ここも家山とならぶ桜の名所です。



13:00
 SLが駿河徳山を通過する時刻なので駅に戻って
きました。

 今はSL急行の撮影ポイントですが、5年前までは、
この駿河徳山駅もSL急行の停車駅でした。

                
▲クリックすると動画を見ることができます。



 大井川鉄道というと観光鉄道のイメージが強いけど、観光客の立ち寄らない場所では
全く別の流れがあるように思いました。
 近い将来、少なからぬ町や村が消えてゆくという話はあるけれど、それがここでは現実
になりつつあるのかなあ。

2017.01
camera:Canon PowerShot G7X / graphic tool: SILKYPIX Developer Studio pro 7 + Ichikawa Daisy Collage 10



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