館林

足利フラワーパーク



2017.01.07

 館林は古くからある城下町ですが、そんなことより夏は当たり前に40℃近くまで気温の上がる
日本一暑い街として有名ですね。夏は行く気になれませんが、この季節なら大丈夫。ということ
でちょっと散策してきました
 あと足利フラワーパークにも行ったよ。

01.07(土)
13:15

 今回は足利フラワーパークのイルミネーションを見ようということで出かけてきたのですが、
そのためだけに遠出するのももったいないので、ちょっと興味のあった館林にまずはやって
きました。



 城址近くの公園の駐車場に車をとめて、駅方面に向かいます。「暑い」と言われる館林だけど、
さすがに冬は寒いね。内陸だから逆に冷え込みも厳しいんだと思います。



 大きな通りにそって流れる鶴生田川、きっとこの川
を利用した水運も発達していたのでしょう。
 またこの川は館林城まで続いていて、外堀の役割
も担っていました。



 宵稲荷神社。 あんまり大きくないけれど、1532年建立という歴史があります。
 初代の館林城主がキツネに導かれて、この地に城を造ったという伝説があり、
その意味でここは歴史的意味のあるお稲荷さんです。
 



 この付近は商店街の裏側の静かな古い住宅街です。画像処理で処理するまでもなく、
風景はセピアからブラウンの色調で統一されています。



13:45
 館林駅前にある花山うどん、3年連続うどん日本一
になったというお店です。
 のどごしの良いもちもちした食感のひもかわうどん
が有名です。館林に来たら、ぜひ立ち寄りたいお店
です。

 



14:20
 館林駅。二つの駅舎があるのですが、古い方の駅舎は昭和12年に改築されたもので、関東の
駅百選に選ばれているそうです。
 ここを起点に歴史の小径が東に続いています。



 館林は徳川四天王の一人である榊原康政や五代将軍徳川綱吉ゆかりの地で、今でも歴史的
建造物や町屋の雰囲気を残した住宅が多く残っています。

 竜の井。もともとは善導寺の井戸だったのですが、
近年、お寺は移転してしまい、銀杏と井戸だけがこ
こに残っています。
 沼に住む竜神の妻が寺を守るためにこの井戸に
姿を消したという伝説が残っています。

 和菓子「伊勢屋」、バターどらやきが名物みたい
なので買ってみました。クリーミーで素朴な味です。





 この町の特徴というか、雰囲気はともかくセピアからブラウンの色調の建物が多いこと。
まだお昼なんだけど、何かもう4時近いような光の加減です。


nano (オリジナルヘッド+オビツボディ 27cm 2014


 銭湯ですね。タイムスリップしてしまったような建物が良い感じです。



 お向かいの居酒屋さん。
 お風呂上がりに一杯というシーンが思い浮かび
ます。



 毛塚記念館。江戸時代創業の分福酒造の店舗です。(国登録有形文化財)



 酒蔵自体は郊外に移転してしまいましたが、こちらの建物はそのまま残され、
今でもその製品が販売されてます。
 感じからすると昔ながらの濃厚なお酒かと思いましたが、飲んでみたら爽やか
な辛口のお酒でおいしかったです。
 

 格子と厚手の波板ガラスを通して入ってくる光が、とても柔らかくて良いです。歴史を
感じる調度品の数々が素晴らしいです。



 せっかく江戸期の余韻に浸っていたのに、表に出たらなぜかソーラーパネル・・・。正直
なところ違和感ありすぎです。



 町の中心の空洞化がすすんでいるのは分かるけど、ソーラーパネルはさすがにないと
思うな。・・・でも館林って都心まで1時間ちょっとの街なわけで、どうしてここまで空洞化
がすすんでしまうんだろ?



 こちらは木造3階建てですね。チャーリーズというレストランみたいです。





 大道寺。境内にはここ館林出身の名士のお墓があります。

 



 通りの奥に神社が見えます。
 両側のお店はいわゆる「ウナギの寝床」、間口は狭くて奥に長い構造の建物です。
いわゆる節税対策ですね。





 菅原道真公ゆかりの神社が全国に4つあるそうですが、こちら青梅天満宮は
そのうちの一つと伝えられます。



 青龍神社。屋根の下にあるのは清龍権現が姿を現したという言い伝えのある
井戸。
 このほかにも館林では小さな神社や祠はあちこちに見ることができます。
 



15:10
 このショッピングセンター、迫力があって何かすごいなあ。
 外装や看板はさび付いてすごいことになっているけど、入っているお店は営業中です。



 下は外池商店、屋号は「和泉屋」。かつてはお酒や醤油をつくっていたそうです。

 

 こちらは旧二業見番組合事務所。二業とは置屋と料亭のことで、二階には芸子の
練習舞台があるそうです。





 このあたりでは繁栄の時代の面影が感じられます。
 少しずつ日が傾き、陰がのびてきました。「3丁目の夕日」の世界だね。
 





15:30
 ここから先は旧武家町になります。
 右の門は昭和21年に、武家長屋門を復元したもの
だそうです。

 武鷹館。江戸時代の藩士の旧宅を移築したもの。(入館無料)

 

 昭和58年に復元された館林城土橋門と三の丸跡。
 城跡には土塁や遺構が残るのみで、櫓や天守などの建物はありません。

 

 城郭の建物があった場所には、市役所ほか様々な公共施設が建てられ、公園などに
置き換わっています。

 下は旧上毛モスリン事務所。(群馬県指定重要文化財) 明治の終わりにつくられた
疑洋風建物です。



 艦内には昭和初期までのたくさんの資料が展示さ
れてます。
 欧米からの輸入に頼っていた羊毛の生産ですが、
その国産化に成功して設立されたのが上毛モスリン
という会社です。





 同じ敷地内にある田山花袋旧宅。
 小さな武家屋敷ですね。



 旧秋元家別邸。最後の藩主、秋元家ゆかりの建物です。



 明治から大正にかけての時代に建てられたという感じの、和洋折衷の素敵な建物です。







16:10
 夕暮れの城沼。



 館林って良くも悪くもセピアからブラウンの色合いを持つ街です。過去の繁栄の時代を今に残している
というか、古典的な写実絵画の背景になりそうな街というか。
 分福のお酒を買ったときに女将さんが言っておられたのですが、外から来られた方はみなさん「館林は
良いところですね」と言って下さるのですが、自分たちは全くそんなこと思っていないと。だから人がここに
住まなくなったり、街の真ん中にソーラーパネルが置かれるようになっちゃうのかな?

 ここから車で20分ぐらいのところに、本日最後の目的地、足利フラワーパークはあります。



17:05
 今回、こちらを訪れたのは、開催中のイルミネーションが専門家の選ぶ2016年イルミネーションアワード
で全国1位になったと聞いたから。
 確かにすごい! (この季節の夜間入園量800円)




 いったいいくつLED使っているんだろう?
 LEDの消費電力がいくら少ないからといっても、電気代もかかるだろうなあ・・・。などと余分な心配
までしてしまいます。テーマごと変化があっておもしろいです。




                             
▲クリックすると動画を見ることができます。


                             
▲クリックすると動画を見ることができます。

 ダイナミックな変化に圧倒されますね。
 暗すぎてきれいに写るわけもないけど、お人形も連れてゆきました。

もの



 この光のピラミッドは水面上に浮かんでいます。あたりを暗くして水面に投影する演出がいいね。



 LED自体はよく見る市販品もあるようだけど、上の花は1輪でも見栄えのする美しさがあります。
売っていたら欲しいな。









 うーんフラワーパークだってことを忘れてしまうぐらい、別世界になってました。
 ちなみにこれから行ってみようと思っている方にひとこと、夕暮れの時間帯は周辺道路がもの
すごーく混雑してます。あとものすごーく寒いです。

2017.01
camera:Canon PowerShot G7X / graphic tool: SILKYPIX Developer Studio pro 7 + Ichikawa Daisy Collage 10



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