三島



2017.01.28

 今回は旧東海道の宿場町として発展した三島を訪れました。富士山麓に降った雨や雪がこの
あたりで盛んに湧き出すことから、水量豊かな小川が何本も市内を流れています。近くには清流
として有名な柿田川や世界遺産になった韮山反射炉があります。


01.28(土)
12:30
 伊豆箱根鉄道「広小路駅」あたりの駐車場に車を止めて歩き始めます。お昼時に到着したので、
適当なお店があれば入って昼食にしようかと考えています。

 

 ちなみに画像右上のお店は安政三年(1856)創業の桜家さんという鰻やさんです。長い行列ので
きる超人気店です。海のない三島ではありますが、清水に鰻をさらすことで、その身がしまり香りも
いくなるということで、鰻は三島の名物の一つになっています。



 その桜家さんの脇を流れる源兵衛川、三島を代表
する清流です。
 川に突き出しているのは「時の鐘」、左側の三石神
社の境内にあります。小さな神社ではありますが、
その歴史は古く、こちらの鐘も江戸時代から時を知
らせる鐘として人々に親しまれていたようです。

 三石神社とそのすぐ横を走る伊豆箱根鉄道。伊豆箱根鉄道は繁華街の真ん中
を走ってます。

 

 源兵衛川そのものが散策路になっているので、そのまま道なりに歩くことに
しました。街の中を流れる川ではありますが、透明度が高く、清流にしか育た
ないと言われる梅花藻がいたるところに自生しています。


nano (オリジナルヘッド+オビツボディ 27cm 2014)



 この橋、風情があるね。右側のお地蔵様?ですがその所以はよくわかりません。
でも煉瓦で囲われていて存在感あります。

 

 dilettante cafe というイタリアンレストランです。
 いいねえ、橋の下をくぐったらこんな風景があるなんて。きっと夏の夕暮れ時の
食事は最高です。



 ここを流れる水は冷たい富士の伏流水だそうで、こんな湧水が三島市内のあちこちから
湧き上がっているそうです。

 そのちょっと先にある「水の苑緑地」。カモが遊んでます。その季節になればゲンジボタル
なんかも見られるそうです。





 和菓子の「雅心苑」さんです。こちらのお店の裏で
梅花藻を育てています。(三島梅花藻の里)
 今ちょうど小さな黄色い花をつけ始めた頃でした。

 実は三島梅花藻はいったん姿を消してしまったそ
うですが、その後、近くにある柿田川のものを移植し
て育てているんだそうです。

 

 ここにも、こんこんと清水が湧き出しています。
 でも梅花藻がいったんはなくなってしまったっていうことは、一時的にでも富士
山麓の湧水まで汚れていたって時期があったってこのとなの?

 お向かいにある佐野美術館。
 日本刀を中心に絵画や陶磁器を展示しています。敷地内には隆泉苑という、
昭和の初めの頃創られた回遊式庭園があって、こちらは無料で見学できます。
(こちらの池の水も湧水)

 



 三島田町駅前にやってきました。
 6本の道が駅前に収束しているのですが、このごちゃごちゃ感がいいですね。





 ここから市役所方面へ向かいます。昔からある静かな住宅街ですね。

 



 市役所前にも湧水。
 大きな桜の木の下で記念撮影。





 お昼はお蕎麦にしようと思っていたのですが、なぜか
散策したコースにはありませんでした。
 水がよければお蕎麦もおいしいと思っていたのです
が・・・。
 一方でたくさん見かけるのがカレーやさん。なんで
清流の街でカレー?



13:30
 三嶋退社の参道に出てきました。ところどころに良い感じのお店があります。

 

 からくり人形が水を汲んでます。富士の伏流水を観光客にサービスしてます。

  



 三嶋神社にやってきました。
 源頼朝が源氏再興を祈願した神社として有名だそうです。本殿は総欅造りでなかなかの重厚感。





 梅が紅白で咲いてました。



 こちらは境内にある樹齢1200年の金木犀。
 高さ10メートル以上あって国の天然記念物だそう
です。満開時にはその香りが周囲8キロの範囲に伝
わるという話です。



 富士山の伏流水は1日100万トンも流れ出ているそうです。この三島市内を流れるのは
ほんのその一部なんでしょうが、それでも水の都といった風情があります。

 

 三島駅前。食事処「みしまや」でアナゴ天丼をいただきました。なかなかのボリュームです。

 



14:35
 三島駅前の市街地の中心に「楽寿園」という市営の
公園があります。(入場300円)
 中心は日本庭園ですが、子ども向けのどうぶつ園
や小さな遊園地などもあります。

 園内にある郷土資料館におじゃましました。(入館無料)
 三島の歴史と文化、人々の暮らしが紹介されてます。ジオラマの出来がいいね。
内容でなく、どうもこちらに目が行ってしまう。

 

 あとは屋外にC58が展示されてました。

 

 こちらがこの公園のメインとなる「楽寿園」。
 庭園の中央にあるのは明治時代につくられた京間風高床式数寄屋造りの建物。1時間おきに内部公開
されてますが、今回はタイミングが合わずにパス。
 ちなみに本来は、建物が池に浮かんだような風景になるのですが、近年は水位が低く、池の底が見える
ような状態が続いています。ちなみにこの日は水位-38cmでした。(水源が地面に届いていない)



 でも梅の花はけっこうきれい。



 東京から西、小田原から先は人口がどんどん減っているそうですが、ただ一つこの三島とお隣の
長泉一帯は唯一人口が増えているんだと聞いたことがあります。
 東京から東名高速でも新幹線でも1時間。空気がきれいで水がおいしい、富士山を望む地にあって
駿河湾にも近い、だから海の幸も山の幸も豊富にある。なるほどなって感じです。

2017.02
camera:Canon PowerShot G7X / graphic tool: SILKYPIX Developer Studio pro 7 + Ichikawa Daisy Collage 10



                   サイトのトップページにとびます