石岡 2017.04.15 今回は茨城県南部の都市、石岡です。古くは常陸の国の国府がおかれ、政治経済の 中心地として繁栄した歴史ある街です。 旅の最初は桜祭りを開催中だった「常陸風土記の丘」からです。 04.15(土)
見どころはこのサクラのトンネル。夜はライトアップされるみたい。 背景の古民家と菜の花。ここがいちばんの撮影ポイントかな。 ちなみにサクラトンネルの途中にひとだかりが・・・。何があるのかというと、枝にウグイスがとまって 盛んに鳴いている。この樹だけで3羽ぐらいいました。
nano (オリジナルヘッド+オビツSBH 27cm 2014) *)OFはヤフオクやイベントなどでお世話になっている kiraramu 12様の作品です。 こちらの施設の特徴は様々な歴史遺産が保存されていること。近隣の遺跡から発掘された考古資料や 復元された古民家などが展示されています。(こちらのエリアは有料、310円) 古代屋敷の再現エリアです。縄文時代の竪穴式住居をはじめとして、各時代の兵舎、工房など様々な「 な形式の屋敷が20以上も展示されています。これだけの規模の展示はなかなか見られないと思います。 縄文時代にはじまり、近代の古民家まで順に見学をすることができます。 でも個人的には整然と建物を並べるんじゃなく、井戸とか納屋とか竹林などのリアルな演出を加えたら、 そのまんま昔の村の姿になってもっと面白いような気がするけど・・・。 あと木造、かやぶき屋根の構造なので、維持のための手間や費用もけっこうかかりそうです。 11:00 周辺にいくつかの景勝地があるようなので巡ってみることにします。 こちらはたまたま出会った絶景。延々と視界に入る限り菜の花畑が続いています。 菜の花っていいね。きれいなのはもちろん、サクラより長い期間楽しめるし。(あと食べられるし) 景観を維持する目的で最近多く見かけるようになった理由も分かります。 11:20 こちらは船塚山古墳です。長辺は186mもあって東日本では2番目に大きな前方後円墳です。(国指定史跡) 築造は5世紀頃、埋葬されている人は相当な実力者だったんでしょう。 すぐ隣にある愛宕山古墳(全長96m、県指定史跡)。こういった古墳が周辺に点在しています。このあたりが とても豊かで古くから開けていた証拠ですね。 日当たりが良いのでツクシがいっぱい。ここでお昼寝したい。
歩き始めて思うことは、まずは人通りが少ないこと。石岡市内には20年ぐらい前に宿泊 した記憶があるけど、ちょっと寂れているような感じがします。 あとは昭和の香りのする看板建築がいくつか・・・。 左は森戸文四郎商店(昭和5年頃に建てられた飼料店)。右は喫茶四季(昭和5年に建てられた洋風看板建築) お昼ご飯はこちら、きそば東京庵さんで天ぷら蕎麦をいただきました。数寄屋風の建物は 内装もとてもおしゃれ。(昭和7年の和風食堂建築) お昼ご飯のあとは、甘いものとコーヒーかな? うろうろしてたら、こちらのお店に目がとまりました。 こちらシャンティは小さなパン屋さん。目立つお店ではありませんがとても美味しいです。 一風変わったシベリアは今時100円! このお値段で本当に良いのでしょうかというぐらい レベルが高いです。おすすめです。 シャンティ洋菓子店 こちらの若いご主人の話では、この10年で町中の人口はなんと半分になってしまったとか。 ご自身は何とかしなくっちゃいけないと思って戻ってこられたのだそうです。 確かに町中にはもう居住していない住居や店舗が目立ちます。そして取り壊されたあとに つくられた駐車場には車がない・・・。 こちらは1374年創建の照光寺。江戸時代にこの地を治めていた常陸府中藩主の墓所があります。 石岡は歴史ある街なので寺社は多いです。今回は行かなかったけど、近隣には奈良時代に創建 された国分寺跡や国分尼寺跡もあります。 <
こちらは常陸国総社宮、創建は奈良時代(1300年頃)。 毎年9月、国府の神祭りには全国から数十万の人が集まるそうです。 パン屋のご主人のお話では、こちらのお祭りを毎年運営するのも大変だそうです。(人手が足りない) こういった状況は近隣の町でも同様だそうで、その時期になるとお互いに人手を出し合って運営を続 けているんだそうです。 こちらでお守り買いました。 再び旧水戸街道だった表通りに出てきました。常陸国総社宮に続く宮下通りと交わるこのあたりが宿場町 の中心だったと思われます。 北に向かって左手。真ん中の木造家屋がお昼をいただいた東京庵。 正面。玉川屋さんは豆菓子の専門店。こちらでお土産買いました。とっても美味しいです。(100円~) 右手。看板建築は左から十七屋履物店、久松商店 福島屋砂糖店、いずれも昭和7年ごろの建築。 こうやってみると昭和の初期、5年から7年ぐらいに建てられたお店が多く残っていることに気づきます。 きっとこの街がいちばん華やかだった時代なんだろうな。 しばし当時の風景を思い描いてみることにしました。 宿場町って、その昔、宿泊と休憩のために旅人が立ち寄った場所なわけですが、交通網が進歩した 現在では宿泊なんかしなくても、その日のうちに全国どへでも行けるし、休憩だって高速のPAやSA、 道の駅がある。 基本、昔の宿場町の役割って旅人の立場で言えばすでになくなっちゃっているんだよね。 あとはそこに人々が残って住む必然性があるかどうか、ということなんだろうと思う。街っていうのは 地元の人にとっては仕事をする場所だったり、あるいはお買い物をしたり、遊んだりして、人々が集う 場所なわけです。そういう意味でも、お祭りを続けるってことはとても大切なことだと思う。 2017.04 camera:Panasonic LUMIX GX8 + OLYMPUS M..ZUIKO DIGITAL12-50mm / graphic tool: SILKYPIX Developer Studio pro 7 + GIMP 2.8 + Ichikawa Daisy Collage 10 サイトのトップページにとびます |