デザインフェスタ vol.45
2017.05.27
4年ぶりのデザインフェスタです。考えてみたらイベントへの参加って、ここが始まりなんだ よね。でも今年はいろんな意味でのが変わりつつあることを再認識した出展でした。
デザインフェスタではテーブルなどは置かれていないため、自由にブースをレイアウト することができます。(つまり有料の展示台を借りるか、持ち込む必要があるということ) 今回のレイアウトはこんな感じです。大きなお人形は7体、小さな方は11体持ち込んだ のですが、スペースの関係で展示できたのはこれだけ。 ![]() 今回も大きなお人形のワンピースはJETRUNNER;Dのみけ様に作っていただきました。 今回もコラージュで仕上げた背景を使っています。ちなみに下の画像の右側は当日朝5時に 完成した娘です。ぎりぎりで仕上がったので、まだ名前もつけていません。よく間に合ったなと 思う一方、それなりにスムースに作業が進むようになったとも思います。やっぱり経験と練習で すね。 ![]() ![]() 1:6サイズの娘達のOFは arisutedyisu0511様につくっていただきました。 こちらの背景も自作。時計やライトを組み合わせて、ベッドサイドやデスクトップに置いて 楽しめるようにレイアウトしています。 ![]() あと大きな問題は照明かな? 東京ビッグサイトって天井が高くて照明が暗いので、どう してもDOLLの瞳にライトが入らない。だからLEDライトを持ち込むんだけど、ブースに奥 行きがないのでどうしても均一に光が当たらない。難しいです。 ちなみに今回の出品物の大きな画像はこちらにあります。こちらの方がちゃんと写ってい るので、詳細はこちらを参考にしてください。 page640
さて実は今回、特に大きなお人形の方は多分全く売れないだろうな、と思っていました。 というのも、デザインフェスタの事務局に出展者紹介の内容を送信したのですが、今回は ほとんどといって良いほどサイトのアクセスが増えない。4年前だと日によってはアクセス 数が数倍にもなったのに・・・。でちょっと調べたら、今回のデザインフェスタではこういった スタンダードな創作人形を持ち込む出展者がほとんどいないことに気づきました。これで はお人形目当てで足を運ぶ人はいないでしょう。 ここでも創作人形の陰は薄くなりました。4年前だと10以上のブースがあったようにな・・・。 こういう状況なので、今回は準備の途中からPRをメインとした出展に切り替えることにし ました。 ![]() そもそもデザインフェスタとは、若手芸術家の意欲的な作品の発表の場として好評を得て きたわけなのですが、少しずつ様変わりしてきているようで、今では出展の半分以上が雑貨 やアクセサリーを扱っているブースです。普通に人間用のお洋服なんかも売っています。 実際、自分のブースのまわりはすべてアクセサリーを扱っているブースでした。もうフリーマ ーケットに近い感じです。 雑貨やアクセサリーが芸術じゃないとは言いませんが、バランスが崩れてきているように 感じるのは自分だけではないように思います。以前見られたような荒削りで完成度は低いけ れど、独創的で意欲的な出展はとても少なくなっているように思います。確かに壁画やパフ ォーマンス、立体造形などアート系イベントであることを裏付けするような出展もあるのです が、何か自分の目には「ここを起点にして何かしでかしてやる」みたいなパワーを雰囲気とし て感じられなくなってきているように思います。 (なんでこういうところは冷静に見てしまうんだろ?) このあたりはワンダーフェスティバルと同じなのかな? 完成度が高くて見栄えの良い物、 売れる物だけが淘汰されて残ってきたのかも。 そして創作人形は淘汰されたものの一つなのかな?
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![]() というjことで、土曜日の出展については、みかけたヒトガタはこれだけ。 ドール服やドール用アクセサリーなどもほんのちょっとあったけど、ドール全般がやはり 低調です。 あとは自分の目にとまったものを2つだけご紹介。
![]() ![]() こちらはNゲージですね。大迫力で新宿駅周辺が再現されてます。道模型関連は あまり多くないけど、レベルは高いです。 ![]() ![]() このほかにもたくさんの作品がありましたが、今回は取材不足もあって ご紹介しきれません。 失礼ながら、後はこちらの主催者様のサイトでご覧ください。
一般的な方々の創作人形や球体関節人形に対する興味関心が次第に薄れてきているって 事実は分かっているつもりだったけど、あらためてその現状が厳しいことを再認識しました。 同時にイベントに創作人形を持ち込む人は少なくなったし、実際持ち込んでも売れないから、 けっこうな作家さんが撤退していってるに違いないです。 というかこれはDOLL一般に言えることかもしれません。ドール誌も定期的に発行されてい るものはなくなってしまったし、企業の製品も従来のドールから売れる物へどんどんシフトし ていってる。 以前は完成度の高い、可愛いお人形をつくることだけを考えていたのですが、このままでは DOLLの世界そのものが急速に収縮していってしまうのではないか、今ではむしろそちらを 危惧しています。 で、そういったことを考えて今回はあえてドールワールドフェスティバルでなく、こちらを選ん でみました。普段あまりお人形を目にすることのない方々にこそ、ご覧いただく意味がある。 まあ焼け石に水かもしれませんが、これって誰かがやらなきゃいけないことだと思ったんで すね。 近い将来個展をやってみようかと思うようになりました。純粋にDOLLの世界を皆さんに知 っていただくのが目的です。 このあたりのことにお考えのある方、また一緒に運営したいと思われる方、ぜひお便り下さ い。自分はまだまだしぶとくがんばります。 ![]() 2017.05 camera:Canon PowerShot G7X / graphic tool: SILKYPIX Developer Studio Pro.7 + GIMP 2.8 + Ichikawa Daisy Collage 10 サイトのトップページにとびます ![]() |