築地・銀座



2017.08.05
 始発電車で築地に行ってきました。この歴史ある施設が近い将来になくなってしまうわけで、
とりあえず今見ておきたいと思った訳です。その後、銀座から東京駅まで歩いて移動します。
暑いのでお散歩するには早朝がいちばんです。



08.05(土)
6:50
 初めての築地です。巨大な市場だということは分かって
いるのですが、それにしてもこの慌ただしさというか、雑多
感のようなものがすごいね。
 関係者に混じってたくさんの観光客、そこをものすごい
勢いでターレットがすり抜けてゆく、事故が起こってもおか
しくない感じです。



 築地市場はもちろん「いちば」なので、基本的には観光客がお買い物できるような場所ではあり
ません。でもいわゆる場外市場には観光客の入ることの出来るお店もたくさんあります。
 朝、6時台だというのにけっこうな混雑ぶり、中国人観光客らしき方々がいくつかのお店で列を
つくっていました。






 で、自分たちはというと、お寿司屋さんとか海鮮丼のお店
には入らず、関係者が普通に入りそうなお店で冷やし中華
などをいただきました。まあこういうのもありだと思います。

 うん、普通においしいです。
 こちらのお店の人気はシュウマイだそうで、これもまたい
ただくことに。しっかりとした味付けがしてあってボリューム
もある。こちらもおいしいです。

 



 先日ニュースになっていた場外市場の火災現場ですが、まだ片づけも終わっていない状況
でした。市場自体の移転という話もあるわけだし、確かに今更再建というのも難しいのかもしれ
ません。


 



8:10
 朝食をいただいたあと、その足で銀座方面に向かいます。
 正面に見る建物は洋風建築のように見えるのですが実はお寺です。



 こちらは築地本願寺。関東大震災の後に再建された本堂はインド の石窟寺院風だそうで、
圧倒的な存在感があります。(本堂、北門、正門、南門が国指定重要文化財)

 



 パイプオルガンが据え付けられているのにちょっと驚きました。しかも中央にはステンドグラス。
お寺でパイプオルガンがあるのって珍しいと思う。でもどういったときにこれを使うのかな? 聖歌
みたいなものでもあったりするのかな?
 調べてみたら、仏教伝道教会というところから寄贈されたものだそうで、法要や結婚式で演奏さ
れるほか、ランチタイムコンサートまで行われるそうです。

 ちなみにもうすでに連載は終わってしまっていますが「月をさすゆび」という漫画があって、こち
らを舞台に話が展開していました。比較的地味な漫画ではありましたが、じんわりとくる名作だと
自分は思っています。


*)今回の案内役はModuler Art のスカルプトヘッドとPhicenボディ (現TBLeague)を
 組み合わせたDOLLです。この都心の風景には合うかなって思って連れてきました



8:30
 築地本願寺にお参りした後はいよいよ銀座です。



 和光ビルです。銀座といえばやっぱりここ、というほど著名な風景ですね。





 こちらは向かいの松坂屋。そして松坂屋といえばライオン、でもなんでライオンなんだろ? 
 待ち合わせの目印? それとも狛犬の代わり? いずれにせよ、何かいわれがあるんだろうね。





 銀座4丁目あたりから東京方面に向かって大通りを歩きます。やっぱり銀座だね。ほかのどことも
雰囲気が違う。ウインドウに商品が美しくレイアウトされています。
 GINZAとかFIGAROといった雑誌をたまにぺらぺらとめくることはあるけれど、30万円のバッグとか
50万円のワンピースとかが普通に飾られているんだろうね。いったいどういう人が買うんだろう?
 





 シャネル、グッチ、ティファニー、ダンヒル、ブルガリ・・・、 著名な国内外のブランドがこの中央
通りにずらりと並んでいます。知ってはい たけどこうやって眺めていると壮観です。この表通り
に店を構えるのが、やはり一流の証なんだろうね。
 ただ8時半という時間帯では店はまだどこも開いてません。ですから表から眺めるだけです。
もちろん開いていても入らない (入れない)ような気はしますが・・・。
 









 もう田舎もの丸出しで写真をばしばしと撮ってきました。ふだんこういったところを歩き慣れて
いる人には当たり前の風景だろうけど、自分たちにとってはとても新鮮な風景です。





8:50
 こちらは銀座のはずれにある京橋親柱(1922年建造)。
その昔、ここに川が流れていたってことですかね? 数少
ない明治時代の建造物の一つです。



 ビルの谷間に小さな緑の空間を発見。ビルの1Fは吹き抜けになっていて風も通ります。
このスポットで休憩をとる人多数です。なんかここはすごく落ち着く場所です。

 



 八重洲口付近にぽつりと銅像が置かれていました。幕末の江戸で名医として知られた尾台榕堂
の像で2012年につくられたものらしいです。



 尾台榕堂調は幕末に活躍した漢方医のようで、幕府の侍医を務める一方で庶民の治療にも
熱意を注いだという方のようです。



9:25
 東京駅に到着です。



 修復の終わった東京駅を見るのは、これが初めてです。
 観光客がちらほらいて記念撮影してます。でもそれほど人通りは多くない、だって
暑いんだもの。これだけ暑いと、特に理由がなければ、このあたりに張り巡らされた
地下通路を使って移動しますよね。





 東京駅ってもう100年も前につくられたものですが、その
頃は西洋建築についての知識はまだほとんどなかったは
ず。それでもこれだけのものをきちんと造り上げたのはたい
したものだと思います。
 きっと設計した辰野金吾だけでなく、おそらくは当時最も
有能だった職人が建築に携わったのだと思います。
 ちなみに右はホールの天井を撮影したもの。東京駅で最
大の見どころの一つです。


 あと地下通路にC62の動輪が展示されてました。

 


 今回はたくさん画像を撮りだめしたのですが、これらは
DOLL画像の背景につかうつもり。ためしに emma の画像
と東京駅の風景を合成してみました。












 東京駅で撮影を終えたところで散策はおしまい。だってもの
すごく暑いんだもの。
 このあとは自分たちも地下にもぐり、新宿方面に向かうこと
にします。
>


10:25
 新宿に移動してやってきたのは損保ジャパン日本興亜本社ビル。こちらの美術館で
吉田博展が今開催中です。(入館1200円)

 

 吉田博というと洗練された木版画を思い浮かべてしまうのですが、最初は水彩と油彩の作品を
描いていて、むしろ晩年になって木版画を始めたんですね。てっきり浮世絵の世界からそのまま
移行してきたんだと思ってました。
 現物を見るのはこれで2回目ですが、やっぱりいいですね。水と光の表現が絶妙。木版画でここ
まで空気感を取り込める作家はなかなかいないです。「インドへの旅」のシリーズは特に自分にとっ
ては新鮮でした。
 あと図録と扇子などをお土産に買って帰りました。



11:45
 せっかく新宿にやってきたので、東京都庁の展望台に行ってみることにしました。(入場無料)

  

 展望台へは直通エレベーターで行くのですが、荷物検査などがあったりします。オリンピック開催
に向けてテロ対策もきちんと行うということなんでしょうね。



 眺望はご覧の通りです。ただ天気が今ひとつで遠方は霞んでますが・・・。
 (そのため画像はちょっと加工させていただいております。)





 こちらにはレストランやお土産の売店もあったりします。がしかし東京名物というよりは日本を代表する
もの、たとえばアニメ系グッズが多かったりして、どちらかというとトレンドな日本のお土産が中心になって
います。まあ外国人観光客も多いのでこれでOKなのかな。

 今回の旅はこれでおしまい。始発で出かけていって人通りの少ない時間帯のお散歩をするって、おもし
ろいし自由に写真も撮れるので、自分には合っているかな?この早朝シリーズはこれからも継続したいと
思ってます。



2017.08
camera:Canon PowerShot G7X / graphic tool: Digtal Poto Pro. + GIMP 2.8 + Ichikawa Daisy Collage 10



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