鎌倉から江ノ島
2017.09.09
普段からお散歩するのは大好きなのですが、今回は鎌倉から江ノ島まで延々と歩いてみることにしました。スタートはJR鎌倉駅で、
ここから海岸線に出て西に向かいます。ゴールは江ノ電の江ノ島駅。途中、見どころもたくさんあって誰もが楽しめるコースだと思います。
08.09(土)
9:10
旅のスタートはJR鎌倉駅の西口。
鎌倉というと、やっぱり東口の方が華やか、鶴岡八幡宮とその手前の雪ノ下、小町の通りは観光客が多いです。一方の西口はちょっと
地味な感じ。でも昔ながらの庶民的な雰囲気があって落ち着く町並みだね。

商店街を抜けたところに江ノ電の停留所跡がありました。今は15駅だけど昔は39もの駅があったんだって。知らなかった。

鎌倉は海と三方を山に囲まれている地域ですが、そこに住宅地や観光スポットが密集しているので、狭い道は慢性的に渋滞しています。
そんなこともあって自転車を利用する人が多いです。間違いなく自動車より速く移動できます。また江ノ電も経営難の時代があったらしい
けど、渋滞が激しいので逆に電車を利用する人が増えてきたんだって、それも分かる気がする。
レトロな感じのクリーニング屋さんの横にあるのが六地蔵。
鎌倉時代には近くに処刑場があったそうで、その霊を鎮めるために奉られたんだそうです。

駅前の商店街から由比ヶ浜あたりにかけて、ちょっとおしゃれな歴史的建造物があります。

左は旧安保小児科医院(1924年建築)、大正時代に建てられたものとしては実にモダン。右はトリック由比ヶ浜教会(1913年建築)。
この界隈でいちばんよく知られているのは次の2つかな。

こちらはもともと1928年に建てられた旧鎌倉銀行由比ヶ浜出張所だったところをバーに改装したもの。いったん閉店したらしいですが、
最近になって復活したみたいです。

こちらは鎌倉彫の寸松堂(1936年建築)、寺院建築と城郭建築が融合した独特の建物。
ほんとにこのあたりは歩いていて飽きないです。

nano (オリジナルヘッド+オビツSBHボディ 27cm 2014 )
そのまま西に向かうつもりだったのですが、せっかく鎌倉までやってきたので、ちょっと山の方に遠回りします。
「海街ダイアリー」の聖地をちょこっと巡礼です。
10:00
銭洗い弁天です。商売繁盛、金運の神様として有名ですね。

お金をこちらの湧水で洗うと何倍にもなって帰ってくる
という言い伝えがあるので、自分も100円玉でやってみま
した。ただ「何倍にも」というのであれば、もともとのお金は
1万円札の方が良かったのかなあ・・・?
ちなみに今回は一人旅だったので家にお守りを買って
帰りました。
現在のところ、まだ御利益はありません。
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ちなみに銭洗い弁天の入口って今はトンネルなんですが、元々の参道っていうのは、反対側の佐助稲荷神社から続く
暗くて狭い道だったんだそうです。
画像下のように、細い山道の続く反対側に鳥居があったり、お土産やさんの昔の建物があるのはそんな理由からです。

この話を伺ったのは、その鳥居の先、昔の参道にあるそのGULAというお店です。(上の画像右が入口)
ちょっと入りづらい感じもあったのですが、ちょうど休憩には良い頃合いだったので入ってみました。

外見からは全く分からない素敵な和の空間、もともとは別荘として建てられた古民家だったそうです。
とても静かで充実した時間を過ごさせていただきました。そしてアップルパイとクッキーとアイスコーヒーをいただいて300円という
嘘のようなお値段。また行きたいです。皆さんも探してみてください。但し土日のみ営業だそうです。

10:30
佐助稲荷神社です。ここまでやってくる観光客は少なめです。でも海街ダイアリーの重要な聖地の一つ。

こちらは平家討伐を決意した源頼朝と係わりのあるところで、立身出世、開運のスポットとして有名みたいです。
こちらもちゃんとお参りしたので、そのうち良いことがあると思います・・・。とりあえず来年個展が開けるといいな。


源氏がここに幕府を置いた一つの理由は、この地が海と三方を山に囲まれた天然の要害であったということらしいです。
だから一つ集落を越えるごとに坂があったり、トンネルがあったりします。見通しもきかないのでマップやスマホのGPS
機能は必需品です。

10:55
鎌倉大仏のある高徳院大仏、山から下りてきたら、大仏様がおられたの参拝させていただきました。

久々にやってきたけど、やっぱり大きいね。
周辺にはお土産屋さんもあって、こちらは観光客でいっぱい。ただほかの観光地同様、こちらも日本人より外国からの観光客の方が
多いくらいです。なんか声だけを聞いていると日本じゃないみたい。
10:10
長谷寺です。今回は歩くのが目的だったのでパスしましたが、素敵なお庭と眺望の良さで有名です。

周辺には古い建物がいっぱい。下は明治末期に建てられた旅館や鎌倉彫のお店です。

こちらのお店も昔からあるね。様々なオルゴールが比較的リーズナブルなお値段で手に入れることができます。(鎌倉オルゴール堂)

ここもときどき映画やドラマに出てくる御霊神社。

こちらの神社は鳥居の前に江ノ電が通っているという、まあ特殊な場所なわけです。
で、鳥居と電車が同時に移っている写真を撮ろうとしたのですが、最初はこんな感じ。

2回目はこんな感じ・・・。とりあえずこれでOKとしよう。

11:30
再び歩き始めてこちらは極楽坂にさしかかったところ、ここに虚空蔵堂があります。

あまり所以とかは知らなかったのですが、虚空とは無限の知恵を意味していて、御真言を唱えると頭脳明晰になるとか。
うーん、こちらも今のところ御利益はないですが、今日お参りした効果がぜんぶ出ると、すごいことになっちゃいそうで
期待してます!

ひたすら坂を上る。
途中で日限六地蔵尊を発見、でも詳しい所以は分かりません。

11:40
切り通しの向こうに極楽寺の駅がありました。やっと下り坂だ。

カールのベンチが置いてあります。カールって生産中止になったそうですが、このベンチはどうするのかな?
写真は撮れなかったけどカールのロゴの入った電車も走っていました。今が見納めかも。
ここ極楽寺は鉄道ファンにとっては有名な撮影スポットの一つ。すごく風情があって関東の駅100選にも選ばれ
ています。トンネルも赤煉瓦ですてきです(極楽洞)。ちなみに撮影にはアジサイが咲いている頃がベストです。


稲村ヶ崎の手前でようやく海が見えてきました。

ちなみに画像右上の建物は線路に面して建てられている「ヨリドコロ」というカフェです。江ノ電を見ながら食事ができるということで
入ろうとしたのですが満席でした。(先日NHKでも紹介されていました)
このあとここで江ノ電の電車が通ったので、その様子をここから動画で撮影しました。
良い画が撮れたと自分では思っていたのですが、ここでご紹介できません。ついうっかり3日前に動画ファイルを間違って削除して
しまいました。
ぜんぜん頭脳明晰になっていないです。
早くなりたいです。
12:05
湘南の海。すっかり晴れてきてきれい。でもさすがにまだちょっと暑い。



もう海水浴客はいないけど、サーファーの皆さんはまだまだ元気でした。

ここから先は海岸線。江ノ電と並行して歩きます。
七里ヶ浜のあたりでは県営駐車場でフリーマーケットをやって賑わってました。

12:40
鎌倉高校前。江ノ電の駅ではここがいちばんの人気スポット。

鎌倉高校前の踏切。いろんなドラマ、アニメ、映画に出てくる聖地のなかの聖地! やっぱここは外せないでしょ。
中国でも人気が高いのかな? この踏切付近にそれらしき観光客のひとだかり。なんと観光客を整理する警備員まで配置されてました。

その先の路頭。
砂岩の堆積層に正断層があらわれています。ここで
これを撮影する人って珍しいと思う。
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12:55
鎌倉時代に建てられたという小動神社。ここから江ノ島が一望できます。
ゴールは近い!

13:05
腰越から先、江ノ電は路面電車になります。レトロな町並みのなかをすすむ江ノ電の見どころの一つです。



日蓮宗の本山、龍口寺はここにあります。日蓮上人が危うく処刑されそうになったこの地に1357年に開山されました。

ここも江ノ電の撮影スポット。山門から江ノ電が見えた瞬間をパチリと撮影させていただきました。
13:20
ゴールの江ノ島駅に到着。半日の旅ではありましたが、いろいろ盛りだくさんで満腹です。

こころは満腹でも、現実のおなかは空腹です。
このあたりはさすがに観光地、賑わってます。あちこちにシラス丼の文字があるのですが、あえてがっつりとラーメンにしました。

14:15
帰路は江ノ電に乗って藤沢に。

ちなみに地図上では7kmほどの行程だったのですが、あちこち寄り道したり遠回りして歩数計は2.3万歩、
気づいたら20km近く歩いてました。楽しいと疲れも感じないね。
御利益はまだまだないけど、体力は間違いなくついたという感じでしょうか。
2017.09
camera:Panasonic LUMIX GX8 + M.ZUIKO DIGITAL 12mm-50mm / graphic tool: SILKYPIX Developer Studio pro 7 + GIMP 2.8 + Ichikawa Daisy Collage 10
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