Marilyn Monroe スカルプトヘッドのリメイク
2017.10.03
4ヶ月ほど前にネットショッピングで購入したマリリンモンローのヘッドなのですが、正直あまり良い出来でなくてがっかり。
商品説明の画像に比べると、明らかにレベルの低い仕上がりなのですが、不良品ということではないので返品は厳しそう。
そこでこの際、自分でリメイクしてみることにしました。
1 まずは特に気になっていた厚い唇をデザインナイフで掻いて薄くし、ごってりとしたアイラインも
細くしてみました。
これだけでけっこう見られる感じになりました。ただ顎が尖りすぎている感じがするので、指でちょっと隠してみたら、こちらの方が
ずっと良い感じです。
あと気づいたのは全体に面長になっていて頬も丸みが足りないこと。これらはもしかしたら型からヘッドを引き出す際に生じた
歪みかもしれません。頬をパテ盛りで修正するのは大仕事なので、そちらはメイクで何とかすることにして、顎の尖りは削って
修正することにします。
表面を削ってしまうと当然メイクも全面的にやり直しになるのですが、これもやむを得ません。
2 まずはざっくりとカッターナイフで顎を削ってゆき
ます。さくさく削れます。
3 次に棒ヤスリで形を整えてゆきます。素材は塩化
ビニルのようなものなので、ちょっと削りにくい。
4 耐水ペーパーで磨きをかけて乾燥させます。
このあと再度の塗装を行うのですが、とても細かく微妙な作業なのでエアガンだとちょっと難しそう。そこでパステルで様子を
見ながらちびちびと全体を整えてゆこうと思います。パステルなら塗装膜はやや弱いものの、すぐにやり直しがきくという利点も
あります。
方法は簡単です。パステルをカッターナイフで削り、この粉を混ぜ合わせて必要な色をつくり、綿棒や筆でヘッドの上に置いて
ゆく、それだけです。最後につや消しクリアーを吹き付ければ、ある程度の摩擦にも耐えます。
5 全体につや消しクリアーを吹き付けてゆきます。
パステルの粉を定着しやすくするためです。
6 ブラウンとレッドをベースとして、ヘッドの素材に
似た色をつくっています。
7 ベースカラーを全体に置いてゆきます。つや消しクリアーの吹きつけとベースカラーの塗布
を繰り返して一様な色合いに整えます。
状況に合わせて資料をチェックしています。マリリンモンローの画像はネット上にいくらでもあるので画像に事欠くことはありません。
ちなみに画像左はヘッドの商品画像。まあ見本がいちばん出来がよいのは当たり前としても、いくらなんでも違うだろと言いたくなります。
下はここから先の作業で使う道具です。
8 頬の部分にピンクと赤のパステルで赤みを入れた
ところ。
9 目頭から上瞼にブラウン系のパステルで陰影を
入れてます。細かなところは筆で行います。
10 陰のできるところにベースカラーを少し濃くした
色を置いて立体感をつけます。
11 全体に再びつや消しクリアーを吹き付けて、全体
を整えます。
12 パステルを置く作業とクリアーを吹着付けを何回
か繰り返して少しずつ仕上げてゆきます。
13 これで良しとなったら、パールとクリアーレッドの
塗料を調整し、唇を塗ります。
14 アイラインや眉毛を描き直します。0.1mmレベル
の細かい作業です。
ちびちびと作業を続けてとりあえずはご紹介できるレベルになったかと思います。ちなみにもともとついていたイヤリングは
外して、金色の球に置き換えました。こちらの方がずっと上品な印象です。
せっかくネット上で資料を探したので、それらしきポーズをとらせてみました。うん、なかなか良い感じだ。
「制作講座」としてこのページをUPしましたが、正直なところヘッドのペイントはものすごく難しいです。やはり繰り返し繰り返しの練習が必要です。
ただパステルペイントは様子を見ながら少しずつ作業をすすめることができるので、経験のない人にもおすすめできます。その上でアイラインが
描けるようになったら、思うような作品づくりができるようになると思います。
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