akane





蒼い境界線


人が自分の住む世界が平らでないことを知るようになったのはいつのことだったか。

そもそも地球という言葉を誰が名づけたのか。







まだ紀元前の時代、ギリシアの学者たちはこの世界が球形であることをすでに知り、さらには地球の周囲の長さまで測定していたのだという。

ただ実際に球形であることを証明したのは1522年のマゼラン一行だったし、実際にその姿を外から見たのは1961年のガガーリンだった。

















　でももしこの世界が丸いということを知らなくても、何ら不自由なく暮らしてゆけるに違いない。

　実際、日本でその事実が知られるようになったのは、それからずっと後のことだ。

　「地の果て」　・・・　実際にはない場所を示す言葉がいまだに使われている。











「うん、ちょっとだけ水平線が丸い。」

ほんの少しガガーリンに近づいた気がした。




akane オリジナル球体関節人形　石塑粘土　56cm 2018 )



2018.07
camera:Canon　PowerShot　G7X　＆　Panasonic　LUMIX GX8 + M.ZUIKO DIGITAL 12mm-50mm / graphic tool: GIMP 2.8 + Ichikawa Daisy Collage 10

　御前崎で撮影した風景に、新作DOLL の akane の画像を合成して清涼感のある作品にまとめてみました。
　御前崎は全周囲の視界が開けていて、地球が丸いということが自分の目で確認できるところです。しかも常に外洋の速い流れと強い風にさらされているので、
海岸に降りてみると生の地球の地肌が確認できます。また近くには海水浴場やキャンプ場、海産物の直売所などがあって、夏は特に賑わうところでもあります。





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