eye4工房番外編
Cappuccino
イメージした空間を表現する方法のうち、最も手間のかかるものがジオラマだったり鉄道のレイアウトだったりするわけですが、
そのなかでも 1:12 から 1:35 あたりのスケールは人間の表情まで再現できるので、最もつくり甲斐のある(ごまかしのきかない)
スケールなんじゃないかと思います。
今回はそのなかの一つ、1:24のジオラマに挑戦です。なんで1:24なのかというと、ドールハウスやプラモの世界ではけっこうメジャーな
スケールで、市販品が比較的簡単に入手できるからです。
ベースになるのはこの2つのプラモです。
中心となるのはアオシマのカップチーノ。実車は販売されなくなって久しいので、こちらもけっこう古いプラモデルですね。(1700円)
左側はマスターボックスのフィギュア。ミニ丈のワンピースでタイヤ交換するのはちょっと不自然なので、ここは少しポーズを変更
したいと思います。あと、とても精巧にできているのですが少々お高いのが欠点。(1296円)
1 まずは中性洗剤でパーツを十分に洗います。この
工程を怠ると塗料が乗りません。
2 組み立てと塗装は、当たり前にきっちりと行います。
画像は主要なパーツが完成したところです。
3 汚しは基本的に不要。車体の裏側にさっとつや消し
のタンカラーを吹き付けるだけです。
4 つや出しと塗膜保護のために、ウレタンクリアーを
吹き付けます。
5 最後にボディをコンパウンドで磨きだして、組み上
げます。
一見、きれいに仕上がっているように見えますが、実は久々のプラモづくりでうまくいってないです。塗装にむらや埃が混入があって、
悲しくなっちゃいました。
次はフィギュアの方です。腰の部分と左手を加工してポーズを変えます。
6 腰の部分にパテを挟み込み、後ろを振り返る感じで
腰にねじりを入れます。
7 左腕を3か所で切断、0.5mmのピンバイスを貫通
させ、針金を通します。
8 おしりを抑えるような感じにして固定、パテで形を
整えます。
9 このままだと塗料の発色が良くないので、全体に
ホワイトのサーフェーサーを吹き付けます。
10 Mr.カラーno.111で着色した後、クリアーレッドなど
をうすく吹き付けて肌を表現します。
11 適当なデカールを見つけてきて貼り 付けました。
そのあと、全体につや消しクリアーを吹き付けます。
12 ヘッドの塗装に入ります。パーツ自体が小さいの
でルーペで確認しながら描きます。
13 ドールヘアーを棒に巻き付け、お湯をかけます。
乾いたらこれをヘッドに貼り付けます
風になびく髪を表現しようと思いドールヘアーを使ったのですが、やっぱり髪がオーバースケール気味ですね。
ヘッド自体の大きさが7mmぐらいしかないので、顔の表現についてもこれが限界です。まあ笑顔だってことはお分かりいただけると
思いますが。
14 よりリアルな感じにするために、透けるような薄い半紙でプリーツスカートをつくりました。
そんなシチュエーションありえないとか、偉そうなことを言っておいて、結局、古典的なパンチラかよ・・・。みたいな感じですが、
まあ許しください。
このあと適当な背景をつくってジオラマは完成です。
15 角材とスチレンボードから20cm×25cmの大きさ
のベースボードをつくりました。
16 駐車スペースは着色したスチレンボード。
芝生はシート状の市販品です。
17 DIYショップで購入した白い枝にダークブラウンで
アクセントをつけて白樺ふうの樹木をつくります。
18 先日、さかつうで買った葉っぱが切り抜けるという
パンチを使って葉っぱをつくります。
19 オランダドライフラワーの小枝にこの葉っぱを貼
り付け、更にこの小枝を樹木に取り付けます。
最後の作業はけっこう手間がかかります。ちょっと枝を取り付けたぐらいじゃ、全然緑の生い茂る樹木になりません。
結局は写真に撮ったときに写る下の部分だけ再現するということで良しとしました。
実際の風景と合成してみました。
1:24 というスケールは初めてでしたが、けっこう難しいな。フィギュアの衣類やヘアーを表現できる最小スケールではありますが、
どこまで作り込むかが難しい。またNゲージレイアウトなどに比べればけっこう大きいので、表現したいシーンのすべてを表現する
のは難しく、その一部を切り取る必要があるのですが、その判断fがまた難しい。
次、もう一つ 1:24 の製作予定があります。今度はドールハウス的なものになる予定です。
2018.10
camera: Panasonic LUMIX GX8 + M.ZUIKO DIGITAL 12mm-50mm / graphic tool: GIMP 2.8 + Ichikawa Daisy Collage 10
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