樽見鉄道沿線の旅


2019.04.05
 久々の宿泊旅行に行ってきました。目的地は岐阜県の大垣からその北部に向かって走る樽見鉄道とその沿線です。見どころはもちろん
桜の中を走る樽見鉄道、そして淡墨桜、そして織部焼きといったところです。



4.05(金)
9:25
 4時間半かかって樽見鉄道の沿線にある道の駅「織部の里」にやってきました。平日の連休を使っての宿泊旅は本当に久しぶりです。

 

 道の駅の目印となるのはこの巨大な山門(中はギャラリー)。近くの権現山には美濃国山口城跡があり、茶人として知られる古田織部の
生誕地としても知られているそうです。ということで名産品としてはやはり焼物かな。



10:40
 道の駅から徒歩1分のところに樽見鉄道の「織部駅」があります。ここから終点の「樽見駅」まで列車で移動し、まずは天然記念物の淡墨桜を
見に行くことにします。
 でも列車運行とのタイミングが合わず、最初から1時間待ちです。ただこの季節は「さくらダイヤ」が組まれているために観光客の増える10:00
以降は30分間隔の運行となります、これはありがたい。但しフリー切符のようなものは販売されていないので、もし頻繁に降りようとするとむちゃ
くちゃ運賃が高くつきます。(大垣から1往復するだけで2000円近い)



 樽見鉄道の駅はほとんどが無人駅、ここもごくごくシンプルな駅舎です。



 約5分ほど遅れて列車は到着です。
 平日の朝ではありますがけっこう混んでいる。以前ここを訪れた人とお話ししましたが、ピーク時には満員で乗車できないことも
あるんだそうです。

 

 樽見鉄道の北半分は根尾川に沿ってきれいな風景の続くところ、もちろんこの季節は沿線に植えられた桜を楽しむことができます。



 途中、景色の良いところにチェックを入れながら、30分ほどで終点の「樽見駅」到着しました。




nano(オリジナルヘッド+TBLeague S26A ボディ 27cm 1018)



11:20
 駅から歩いて15分ほどの山の中腹に国指定天然記念物の淡墨桜はあります。



 樹齢1500年というエドヒガンの古木、確かにけっこうな迫力です。



 後ろにあるのが「二代目」。こちらの方はサポートする支柱もなく、花の密度も高い。だから青空との相性も良いです。
 自分はこっちが好き。



 こうやって写真にすると人がほとんどいないように見えますが、実際のところはこんな感じで露店なども多数出ていて賑やかです。
(柵で囲まれている分、被写界に人が写らないだけの話です。)
 歌謡ショーみたいなものもやっていて、桜鑑賞というよりは、どちらかというとお祭りに近い状態です。
 こういうものなのかなー? ちょっとその雰囲気に戸惑ってしまいました。1500年の歴史を経て現在も生き続ける桜を、人工物に囲まれた
中で鑑賞するのは自分としてはあまり好きではないです。



12:25
 再び樽見鉄道で道の駅「織部の里」に戻ってきました。

 

 食事は桜きり蕎麦のセット(1000円だったと思う)。きりきりに冷えていてのど越しも良く、これは〇です。



 食事を終えたところで、先ほど列車移動の時にチェックを入れた場所を車で再び訪れます。



 こちらは上流の「日当駅」。桜のアーチがいいね。

 

 右側の写真が自分ではお気に入り。






 もちろん駅以外のところにも桜はあります。というか、このあたりはヤマザクラをはじめとして、たくさんのサクラが自生している
ような場所なんだろうね。



 手前のソメイヨシノ、背景はヤマザクラの咲く山、そして馬頭観音、こんな感じです。
(電線さえ上になかったら、すごく良い感じだったのに・・・、おしい)

 

 がしかし、お昼を過ぎたあたりから沿線は更に人が多くなり始め、しだいにお人形出しての撮影旅を楽しむ雰囲気ではなくなってきました。
樽見鉄道沿線の桜は有名なので、撮影ポイントでは多数の鉄道ファンがしっかりと場所どりをしています。
 どこへ行ってもピリピリとした緊張感が漂っている・・・。その雰囲気にまいってしまい、途中で沿線の撮影旅はやめてしまいました。あくまでも
自分たちは旅人でカメラマンじゃないから、だって楽しくないんだもの。
 でもなあ、桜満開の樽見鉄道の駅に降り立った観光客が、列車の前で記念撮影することさえためらうような雰囲気ってどうなんだろ?
 今回はたまたま平日の休みがとれたので、ピーク時の観光地ではあっても多少余裕持って遊べるかと思ったけど、そんな感じじゃなかった。
やっぱりこんな時に来ちゃだめだね。
 日当駅は別として、ここまでの旅の満足度は極めて低いです。おかげで撮影数は普段の半分以下。



14:40
 「谷汲口駅」あたりから県道を西方面に進みます。次に目指すのはこちらも桜の名所華厳寺です。
 途中、古めかしい車両が屋外展示されている場所を発見。

 

 ここは旧名鉄の谷汲駅です。名鉄谷汲線が廃止になってから、すでに18年が過ぎましたが今でも駅舎はそのまま保存されています。
 (入場無料) でも周辺には桜も咲いていて良い感じ。訪れる人も少なくて、お人形を出しての撮影ポイントとしては〇です。


sayaka(オリジナルヘッド+TBLeague S26A ボディ 27cm 1018)



14:50
 華厳寺は谷汲駅からほんのちょっと先。

 

 こちらの満足度は△ 時代の重みを感じるお寺のたたずまいみたいなものを感じたいのに、駐車場への呼び込みに始まってイベント準備の
雑然とした雰囲気・・・。何でぜんぶお祭りの雰囲気にしなくっちゃいけないんだろ?



15:30
 次は沿道に桜が植えられているという県道266号線を通って、本日の宿泊予約を入れている大垣に向かいます。



 こちらも満足度は△ 周辺はハイキングコース・公園になっているのですがあまり手入れをされていない様子。草木が生い茂り、桜自体が雑木に
負けています。ところどころに見晴らしの良いところがあったのですが、この展望台には蜂が巣をつくっていて近づけませんでした。



16:00
 そして今日は終わりかなと思って、大垣市内へ。
 途中、観光地でも何でもない根尾川の土手の上に延々と続く桜並木が目にとまります。

 

 土手の上の道はすでに廃止になり、車どころかお散歩している人もいない。
 ここは散歩道としては間違いなく◎ たった二人で何百本という桜並木の下に30分ほどいました。



 なんで? こんなよいところなのに誰もいないの?



16:55
 予約を入れた宿にチェックインした後に大垣市内をお散歩です。
 今日ははずれが多いけど、たくさん歩いてます。健康維持には良い日です。

 

 大垣っていうと戦国時代まではお城が置かれていたわけですが、江戸時代になるとお隣の岐阜に政治経済の中心が移り、交易の町として
現在に至っているということかと思います。

 

 今でも良い感じの町並みがところどころに残っています。



 途中、夕日に輝く大垣城の桜を見ました。こちらは〇



 あちこちに水路がめぐらされています。大垣は水運が発達していたところなんだろうね。その両岸の桜がまたきれいだったりする。




 老舗のお煎餅やさん。みそ味のとってもかたいお煎餅が〇


 

 こちらも老舗の和菓子屋さん。名物は水まんじゅうです。
 あ、ここバス旅に出ていた店だ。ここも〇です。



17:50
 歩き回ったのは晩御飯に入るお店を探すためでもあります。そして慎重な検討の結果、駅前で見つけた「や台ずし」というお店に入りました。
 こういうときにグーグルはあまり使わないです。見た目と直感がものをいいます。

 

 入店は5:45ごろ、6:00になるともうお店は満席状態。食べ物は鮨はもちろん、焼き物、揚げ物などのメニューが豊富でおいしい。店長の腕が
確かで気遣いがすばらしい。しかも飲んで食べて二人で5500円でした。全然知らずに入ったけど、超人気店です。もちろん満足度は◎



 

 帰りに見つけた酒屋さん。
 地酒を求めて入りました。大きなお店ではありませんが全国から良いお酒を仕入れています。あるのはお酒と本格焼酎とワインで、ビールや
発泡酒は一切ない・・・、この潔さがいいね。本当の希少品までは置いてませんが、とても信頼できる酒屋さんだと思いました。

 なんだ、つまんないと言いながら、やっぱりそれなりに楽しんでるな。
 明日は帰り道に多治見に寄ります。



2019.04
ccamera: Panasonic GX8 + LUMIX G 12-32mm / graphic tool: SILKYPIX Developer Studio Pro.7 + GIMP 2.8 + Ichikawa Daisy Collage 10



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