2026
信長の野望
2026.07.25 SAT 天気:晴れ
12:10
今でこそゲームというと、アクション系のものの人気が高いけれど、少し前までは「信長の野望」という歴史シミュレーションゲームを楽しんでいる人が多かった。
自分もその一人で、職場でも3人に1人ぐらいの割合でやっていたような気がします。

さてその「信長の野望」を手がけた会社が現コーエーテクモゲームズで、その創業地が栃木県の足利市でした。そんな関係もあって、現在栃木県立美術館で
「ゲームと美術」という企画展を開催中です。 (9月6日まで、入館1500円)

エントランスには「信長の野望」関する年表やコーエーに関する簡単な説明があって、脇にはシャープのMZ80などが置かれていました。
「信長の野望」が発売された1983年当時、個人向けのPCというと、OSが内蔵されておらず、まずはカセットテープでそのシステムを読み込み、更にアプリケーションを入れる
というものが多く、ゲームをするまでに10分ぐらい待たされることもあった。

これがその最初の「信長の野望」のゲーム場面です。この時代はグラフィックなどを楽しむことなどできず、すべてはテキスト画面でゲームは進行していった。
会場にはこのゲームを楽しむ体験コーナーなどもありました。
第1作は17カ国という狭い範囲で進行するもので、自分はさしたる興味もなく、PCはなんとか仕事で使えたら良いなぐらいのレベルでした。

状況が変わったのは、PCにFDD(フロッピーディスク)が搭載され、グラフィックがそれまでより数段充実したNECのPC98やPC88あたりが登場した頃からでしょう。
ゲームもそれまでよりずっと面白いものが増えていった。
「信長の野望」が高い評価を得るようになっていったのは、これらに対応した「全国版」が出たあたりからだと思う。
「信長の野望」のPC版は、これまでに16作が発売されているのですが、自分は2作目の「全国版」から14作目の「創造」までずっと買っていました。

最新作になると、もう同じゲームとは思えないほどシステムもグラフィックも変化してきている。一時期、NHKの大河ドラマでコーエーの制作したグラフィックが
解説場面で使用されていたというのも頷けます。
内容ももちろん進化していって、ちゃんと国をつくり、武将を育てないと全国制覇はできない仕組みになっていった。ただ経験した者から言わせてもらえば、ゲーム
自体のパラメーターが増え、複雑になって行った結果、だんだんと軽い気持ちで楽しめなくなっていったのも事実です。
楽しむためには、まずはシステムを覚えるというお勉強が必要になったあたりから、自分は少しずつゲームから遠のいていったかな。


テーマとしての「ゲームと美術」という意味では、パッケージや解説書の原画などが展示されていました。
担当した三名(生頼範義、長野剛、日田慶治)の有名イラストレーターの作品で、こちらも必見だと思う。


ゲーム中のエピソードに合わせたショートムービーなども上映されていました。

正直、この企画展がアートと言えるかどうかは意見の分かれるところでしょう。それはともかくとして、PCとゲームの歴史という意味ではとても面白く、懐かしい企画で
あったことは間違いないです。
ちなみに「信長の野望」のゲームとしての販売は、現在はプレステ等のゲーム機向けが主流のようですが、古いPC用ならばwin95のCD版、具体的には「将星録」以降で
あればwin11でも動きます。
メルカリあたりでは1000円以下のものも見かけます。「試しに」という意味では良いかもです。自分も時々「烈風伝」あたりで遊んでます。
13:10
信長の野望というゲームを取り上げた「ゲームと美術展」に行ったあとは、もう一つ宇都宮市内で開催されている人形の企画展に行ってきました。

それが「星の生まれるところ」若月まり子展です。
上の画像はその中心作となる「星の生まれるところ」を撮影したもので、全体は4m×2mほどの大作です。

若月まり子さんは1982年に四谷シモンに師事して人形制作を学び、今でも創作人形の第一人者として知られる。いわゆる西暦2000年ごろの創作人形ブームを
牽引した方の一人です。


今更、完成度がどうしたこうしたと語るべきものでもないでしょう。
おもに妖精をモチーフにした繊細な人形を制作しているところ、そして水や宇宙、花など自然界に存在するテーマ、あるいは伝説や神話をもとにして、情景として一つの
作品にまとめているのが作品群の特徴でしょう。
創作人形の世界に少しでも興味があるならば、見学に行く価値は十分にあると思う。間違いなく人形芸術の頂点の一つです。

「星の生まれるところ」若月まり子展
宇都宮妖精ミュージアム うつのみや表参道スクエア5F 市民プラザ内
2026.7.21~8.31 (入館無料 撮影可)


美術品としの人形は、戦後間もない頃のハンス・ベルメールに始まり、日本では土井典や四谷シモンが球体関節人形を本格的に制作することになって、多くのアーティストが
この世界に参入していった。
その後、球体関節人形は日本のVolksによってレジンキャストされたものが大量に出回るようになって、西暦2000年ごろに球体関節人形のブームはピークに達する。人形イベント
には数万の人が押し寄せ、ドール雑誌も数誌が発行されていた。
しかし、あとはご存じの通りで、もう今となってはそんなブームがあっただなんて知らない人の方が多いかも知れない。
何だったんだろう、あの騒ぎは?

14:50
時間を見つけて、いつのもギャラリーバーンにお邪魔します。
今回も特別な企画はなくて、ギャラリーにはオーナーの清野さんの作品が並びます。

ここのところ力が入っているのが機械仕掛けの海の生物で、今回はこのチョウチンアンコウが初お目見えでした。なかなか味がある仕上がりです。
でもいつもより新作が少ないな。そのあたりのことを聞いてみたら、何でも今は道の駅に降ろす小鳥シリーズやお魚シリーズ(数百円ほど)がたくさん売れていて、とても
忙しいのだそうです。
なるほど、暑い時期の那須は避暑地として訪れる人が多いってことか。スーパーに行っても、ものすごくたくさんの人がいて、混雑してるもんな。
作品としてできあがったばかりのジオラマ cafe を見ていただき、開催する個展の話や「見せる工夫」についての話題があとに続く。近くにある「那須とりっくあーとぴあ」
の錯視、「動きを加える」という工夫、「光と影」の表現など、いろんなところで意見を交換しました。

ということで実験、こちらはプテラノドンが羽ばたくおもちゃ(オートマタ)で、実際に影をつくりながら動かしてみる。
影の映る壁の位置と光の当て方で、当然見え方も違ってくる。

持参した cafe にも光を当てる。影ができるとやはり見え方が違い、印象も変わってくる。
光なら何でも良いわけでなくて、やはり光の直進性のあるスポットライトが良い。影がシャープで立体感が増す。

17:30
草刈りは明朝に回して、夕食に訪れたのはバー&ギャラリーの殻々工房です。

ギネスと枝豆からから始まって、次はモヒートとチキン&チップスです。からっと揚がったチキンをいただいてモヒートで流し込む、もう最高です。
続くメインのお料理はトリッパのトマト煮、合わせるのはブラックブッシュのロック、もちろん本日も大満足でした。

本日の展覧会は内海聖史氏の「2.95°」、2.95°とはこのお店の前の道の傾斜だそうで、それに合わせて抽象的な絵画が傾けて並べられていました。

外に出たらまだ明るい。
そしてものすごくインパクトのある形の雲が空の1/5ほどを覆っていた。

刻々と形を変えながら、日の沈むのにつれて色合いを変えてゆく。
しばらくそれを眺めていたけど飽きなかった。こんな感じの雲は初めて見たような気がします。

これも温暖化による激しい気象現象の影響かもしれないけど、何かすごいアートを見たようで、ちょっと感動しました。
話はもう一度ギャラリーバーンに戻ります。
この日は精神的な障害を持っている若い女性がギャラリーバーンを訪れて、熱心に作品を見てゆかれました。オーナーの清野さんにコーヒーをすすめられて、
最初はたどたどしく話をしていたけれど、自分が受け入れられたことを理解すると、今度は自分からいろいろなことを話し始めました。
清野さんは障害を持った方の芸術活動にも尽力されているので、気持ちを引き出すのが上手だなって思いました。
彼女は精神的な障害を持ちながら働いているのだけど、なかなか難しい場面もあるそうです。
途中であらためて気づいたことは「障害を持っていても一見しては健常者と変わらない人もいる」ということ、だからそれを理解してもらうためには「自らが障害者で
あることを伝え、どのような障害であるかを伝えなければいけない」ということ。
考えたら大変だなって思った。
そして今回の最大震度7の熊本で起こった地震、刻々と大変な状況が伝わってきます。普通の人が大変な状況だから、何か障害があればもっと商況は厳しいこと
でしょう。
こういうときだからこそ、思いやりの心や協力し合う気持ちが大切になると思います。
あらためて亡くなられた方に合掌です。
2026.7
camera: Canon PowerShot G9X Mk.Ⅱ / graphic tool: SILKYPIX Developer Studio
Pro.7 + GIMP 3.2
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