真鶴
2019.11.16
真鶴は伊豆の入口にある小さな半島です。先端には三ツ石という景勝地はありますが、どちらかというとそこが最終目的地でなく、その先の
熱海や伊東、下田方面に向かう中継地点として利用する人の方が圧倒的に多いような気がします。
自分も実際、車で岬まで乗り付けることしかしたことがなかったので、あえて今回はJR「真鶴駅」から徒歩で岬まで歩いてみることにしました。
11.16(土)
09:00
JR真鶴駅に到着です。ここから岬までは片道2kmぐらいなので、単に往復するだけなら1時間ですむ計算です。
地図上では狭い半島なので、とりあえずくまなく歩くことにします。まずは海岸線を時計回りにまわるつもりで東側へ向かいます。
駅前の商店街を抜け、ほどなく町役場を通過。

9:30
20分ほどで海岸線に出ました。ここの地名はその名も「岩」、いいね分かりやすくて潔い。
小さな海岸がまたとってもきれい、こんなところがあっただなんて知らなかった。(夏には海水浴もできるみたい)
遠くに見えるのは真鶴道路(真鶴 ブルーライン・有料道路)の岩大橋です。

但し書きによれば天保15年からここに祀られている道祖神だそうです。

小さいけどとっても趣のある漁港です。

一つ一つが絵になるな・・・。ここは真鶴の穴場的な存在かも。

このあとこの有料道路の上を越えて(トンネルになっている)、真鶴の中心部に向かいます。

ちなみにトンネル手前には画像にあった有料道路の岩ICがあるのですが、その出口周辺の高台にはおしゃれな別荘がたくさん建ってました。
なるほど、交通の利便性良し、眺望良しだもんな。

この山越え(トンネル越え)がけっこうな急坂で大変。毎日毎日、通勤通学していたら、知らず知らずのうちに身体が鍛えられそうです。
登り切ったところにまた道祖神様、そしてお寺さん。

狭い急坂を下ってゆくと町の中心部に出ます。この町の密集具合がまたすごい、フォトジェニックなのは良いけれど、防火対策には
苦労してるんだろうなあ。
10::00
何か良く分かんない道を google を頼りに降りてきた。(さすがの google も網の目のような細い道をすべて網羅しているわけではない)

真鶴港風景です。モナコとは言いませんがなかなか良い感じです。

漁港周辺には市場や食堂、旅館などが立ち並んでいます。観光案内所もここにあります。

こちらは「ししどの窟」。海食によってできた洞窟で、もともとは100mもの長さがあったらしいですが、震災と半島の隆起によって今は入り口付近だけが
残っているみたいです。ここには源頼朝が石橋山から敗走する際にこの窟に身を隠したという言い伝えが残っています。
10:20
真鶴にはたくさんの神社仏閣があるのですが、そのなかでもいちばん有名なのがこちらの貴船神社です。

特に毎年7月に催される「貴船まつり」は300年以上の歴史があり、1万人以上の来場者で賑わうそうです。
(国指定重要無形民俗文化財)
10:40
その先の琴ケ浜というところにやってきました。

海岸に沿って遊歩道があるのですが、こんな感じで巨大な岩がゴロゴロしてる。これを避けたり乗り越えたりして先に進みます。

ひと際大きかったのがこれ、大きさ7~8mぐらいあるんじゃないかな。相模湾と言っても、このあたりの波はけっこう荒いので、台風なんかがやってくると、
こんな岩でも動いちゃうのかな? (ちなみに半島の反対側には採石場もある)

今年は台風の当たり年だったので、海岸には巨木が流れ着き、遊歩道の柵が壊れたりしてました。

波の荒いせいなのか、海岸の砂利のなかには角の取れたガラスの破片がいくつも混じっている。ほんの2分ぐらいでこれだけ集まります。
真鶴はおそらくビーチコーミングの場所としては最高です。
11:05
琴ケ浜を超えると景色はガラッと変わります。


岬まで1kmを切ったあたりからほとんど民家はなくなり、深い森のなかを歩くようになります。車で訪れたときには気づかなかったけど、
高さ30mをゆうに超えるような大木が並んでいます。圧倒的な迫力の原生林です。

この原生林で小さな神社を見つけました。
マップ上には単に「山の神社」とあり、訪れる人もほとんどいないようなところですが、実に神秘的な場所です。
ここもまた歩かなければ立ち寄ることもなかった場所だと思います。

11:25
真鶴岬に到着です。ちなみにここまでやってくるのに30分どころか2時間もかかっちゃいました。遠回りして写真撮って、ビーチコーミングしたってものあるけど、
ものすごいアップダウンでこのコースはけっこう体力が必要でした。

正面に見えるのは初島、左手に伊豆大島、右の山は伊豆高原かな?

駐車場から少し降りていったところの景色です。岬から先に見えているのが「三ツ石」、この辺りでは随一の絶景ポイントです。
干潮時なら歩いて渡ることもできるのですが、とっても滑りやすいところなので要注意です。(この日は渡らなかった)


帰りは半島の真ん中の車道を普通に歩きます。海岸線の道より少しだけ平坦で駅までの所要時間は多分1時間弱。

帰りに立ち寄ったミカンの直売所、このあたりは斜面を利用してつくられたミカン畑が多いです。

途中休憩した荒井城址公園です。桜の名所として知られるところみたいです。
ここは後三年の役に源義家に従って活躍した荒井実継の居城跡といわれています。但し城としての痕跡はほとんどありませんでした。

13:15
駅まで戻ってきました。そろそろお昼ご飯にしたい。あとはお土産なんかも欲しいな。

こちらは駅前のお魚屋さんです。近海物のお魚はもちろん、手づくりの干物やお惣菜なんかも扱ってます。キンメの煮つけがおいしかった。
こちらはおすすめです。(二藤商店)

昼食を求めてたどり着いたのは福浦漁港の「みなと食堂」。
けっこうな有名店のようで、遠方からもお客がやってくる人気店です。メニューは定食中心、お値段はちょっと高めですがそのボリュームがすごい。
どれも大き目の魚料理が3品以上ついている。お魚だけでお腹いっぱい。こうやって正面に初島を眺めながらの昼食は画になります。
今回これまで車で通り過ぎていたところを、あらためて歩いてみたのですが新しい発見があって正解でした。特に原生林はすごい! 岬までバス便
もあるのですが、できれば片道ぐらいは歩くことをおすすめします。
2019.11
camera: Canon Powershot G7X / graphic tool: SILKYPIX Developer Studio pro
7 + GIMP 2.8 + Ichikawa Daisy Collage 10
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