土を再現する塗料ですが、リアルに仕上げるには厚みを持たせなければいけない。レシピとしては、人形制作用の粘土(ラドールプレミックス)を
ペット用のトイレ砂を1:1で混合し、筆で塗ることができるぐらいに水を加えます。(ドロッとした感じ) あとはアクリル絵の具で地面らしい色をつけ、
少量のジェルメディウムをここに加えます。
ジェルメディウムを加えるのは食いつきをよくするためで、もし粘土と砂だけだとボードから剥離しやすいです。
毎回毎回こういうものをつくっているけど、市販の手に入りやすいものから、実物の質感に近いものを作りだすって、とっても大切なことです。
A この下地塗料をベースボードに塗って乾かす。これを2回繰り返す。
B 3回目の塗布のあと、乾く前に適宜小石を置く(鉄道模型のバラスト等)。
C このままだと小石はすぐ落ちてしまうので、下地塗料をサラサラ程度にまで水で薄めて小石を固定する。
D 下地塗料が乾く前に、今度はペット用のトイレ砂を更に撒いて表面をざらつかせる。
E 乾いたところでもう一度薄めた下地塗料を塗り、今度はトイレ砂を固定する。
これで小石混じりのリアルな地面が完成します。
今回は「雨上がり」のシーンを再現したい。だから水に濡れた感じや水たまりも表現することにします。
KATOの「リアリスティックウオーター」が手元にあったので、今回はこれを利用することにしました。(水を再現するためのメディウムは他にもあるので、
ここはお好みで良いと思います)
リアリスティックウオーターを水で3倍程度に薄め、黒のアクリル塗料をごくわずか加えます。これは濡れた部分は少なからず暗く見えるので、それを
再現するためです。
F 窪んだところにはこれを何回かに分けて流し込み、水の浮いた感じを出します。
(大量に流し込むと固まらないので要注意、必ず乾かしてから次の流し込みに入る)
G 筆にたっぷりとリアリスティックウオーターを含ませ、そのほかの部分にも染み込ませてゆく。その量に変化をつけることで、地面に濃淡ができてより
リアルになる。(上の画像)
今回の作業は結構うまくいって、自分的には満足です。