「鎌倉殿の13人」ゆかりの地を訪ねる 特別編


 美味しいスイーツと和菓子屋さん




 新型コロナの関係で、もうここ3年ほど旅行らしきものには行っていません。もうそろそろって感じもしないわけではないのですが、一つには
地元をあちこち巡るお散歩旅が好きになってしまったということもあるかもしれません。
 おりしもNHKの大河ドラマ「鎌倉殿の13人」が始まって、近くにそのゆかりの地がたくさんあるということにも気づきました。
 で、実際に歩いてみると、いろいろな出会いや発見があったりで、とても楽しい。それにいろんな美味しいものも味わえた。
 ということで今回はお散歩旅の特別編ということで、途中で出会った美味しいスイーツのお店をご紹介したいと思います。


洋菓子編



Sakulala
秦野市尾尻(小田急線「秦野駅」から徒歩15分ぐらい)
近隣の名所は、はだの桜みち、震生湖、白笹稲荷神社

 



 今回ご紹介するなかでは最も有名かもしれません。
 種類が豊富でボリュームがある、まさに王道をゆくお味です。名前の通り桜関連のスイーツが目を引きます。イートインスペースもあるので、
そのシーズンになれば桜を眺めながらケーキとコーヒー(200円)をいただくことができます。



 店名の由来は、おそらく店の前を通る「はだの桜みち」からだろうと思います。桜並木としては神奈川県最長で、6.2kmにわたって続きます。
 今年は小田急線の「秦野駅」からスタートして、この「はだの桜みち」をコンプリートしました。





Avril
平塚市真田(小田急線「東海大学前駅」より徒歩8分)
近隣の名所は天徳寺与一堂(真田城址)、大根川(カワセミほか、野鳥が多い) 住宅地にあるお店でけっこうな人気店です。







 種類が豊富で見た目が本当に美しい。カンバスに絵を描いているみたいな感じです。お味も繊細で軽い甘さが気に入ってます。



 こちらは真田与一を祀った与一堂で、天徳寺というお寺の境内にあります。
 鎌倉殿の13人では、本編には登場せず、エンディングで少しだけ紹介されただけでしたが、源頼朝が旗揚げしたごく初期に大活躍した武将です。
おそらくは彼の活躍なしに鎌倉幕府の樹立はなかったと思います。



 規模は小さいですが、毎年お祭りも行われています。



 

モンサンミッシェル
平塚市公所(JR「平塚駅」からバスで15分ぐらい)
近隣の名所は、花菜ガーデン、吉沢八景







 交通の便はあまり良くないけれど、ここも知る人ぞ知るお店らしいです。オーナーは数々の賞を受賞している。
 季節の果物を生かしたスイーツが自分は大好きです。お値段も安くて本当に嬉しい。ケーキ以外では間違いなくシュークリームがおすすめ。ものすごいボリュームで
200円、軽い甘さが癖になります。



 こちらは花菜ガーデン(県営のフラワーパーク)です。1年を通してきれいなお花畑を見ることができます。お人形の撮影には絶好のスポットと言って良いでしょう。
 1年に3回以上行くのなら、駐車料金が無料になる年間パスポートの購入がおすすめです。





ぶるの樹
平塚市岡崎(小田急線「伊勢原駅」からバスで10分弱)
近隣の名所は無量寺(岡崎城址)、岡崎四郎の墓所

 



 こちらは3年前にオープンした小さなお店、若いオーナーが一人で頑張っている感じです。
 種類も数もそれほど多くはないのですが、すごく丁寧に作っているのが分かる。ムース系のものは絶品だと思う。
 あまり交通の便の良いところではないのですが、応援したくなるお店です。



 ここは岡崎城があったと言われる無量寺というお寺です。築城した岡崎四郎は前の真田与一の父親で、鎌倉幕府建立に活躍した人物です。
 今でもわずかな遺構しか残っていませんが、当時としては規模も大きく、名城として知られていたそうです。





 ケーキ屋さんというと、都会の華やいだところにあったり、それなりの人気スポットにおしゃれな感じで立っているみたいなイメージがあるかもしれません。
でもこのあたりのケーキ屋さんは、全然普通の住宅地だったり田んぼや畑の見えるところにあったりするわけで、自分としてはそんな日常的な存在である
ことがいいなって思います。



和菓子編



山口屋
平塚市金目(小田急線「秦野駅」からバス15分、またはJR平塚駅からバス15分)
近隣の名所は、光明寺(金目観音)、真田城址、花菜ガーデン



 正統派和菓子店の名店です。ぜひ味わっていただきたいのは看板商品の「つりがね最中」、餡が絶妙。あとは季節に合わせてつくったお菓子をもう一つ買って
帰るのがおすすめです。この季節なら水ようかんかな。



 こちらは光明寺(金目観音)、こちらには北条政子が安産祈願にやってきたことがあるという。
 文化財もたくさんあって、そのなかでも厨子は国宝に指定されています。





うるしばら煎豆高森店
伊勢原市高森(小田急線「愛甲石田駅」から徒歩10分)
近隣の名所は、石田城跡、丸山城址公園、高部屋神社、太田道灌首塚





 最近知ったのですが、自分の知る範囲で落花生を使ったお菓子なら、間違いなくここがいちばんです。
 種類が多くてしかもリーズナブル。お土産は間違いなくここです。



 こちらは高部屋神社、糟屋荘の総鎮守だったところです。創建年代は不詳。
 目の前に立つと巨大な茅葺の屋根に圧倒されます。(国指定の有形登録文化財)
 鎌倉幕府の御家人だった糟屋有季が、守護神として新たな社殿を造営したと伝えられています。





佐野製菓
伊勢原市笠窪(小田急線「鶴巻温泉駅」から徒歩5分)
近隣の名所は真田城址、塔の山公園、少し離れているけど比々多神社
お店の外観はご覧の通りで、気付かずに通り過ぎてしまう可能性もあるので注意です。



こちらも和菓子の老舗、明治以前から大山詣りにやってきた参拝者を接待していたようなお店ではないかと推測します。
それほど品数は多くないけど、素朴で優しい味、一つ90円ぐらいからいだだけるのは嬉しい。看板商品は「いの子最中」です。



 こちらは延命地蔵尊というとても大きなお地蔵様です。大山詣りにやってきた江戸の大店のご主人が立てたとも伝えられる。
 大山詣りは明治時代に至るまで人気があり、年間20万人もの人が訪れたと言われています。





相原鋭治商店
秦野市今泉(小田急線「秦野駅」から徒歩15分)
近隣の名所は白笹稲荷神社(すぐ先)、震生湖、はだのさくらみちといったところ。

 ここはある意味究極の落花生屋さんです。
 ふだんは落花生は売っておらず、近くの農家から仕入れた野菜などを売っている。
 そして落花生の収穫期に当たる11月になると地元の豆を炒って売り出す。上の写真にあるように、まるまると太った良い豆を仕入れて、まずは仕入れた豆を天日干し、
そして窯で炒る。ここにごまかしはない。一袋900円は国外産のものに比べれば少々お高いけれど、香りや食感、そして少し甘みを感じる味が絶品です。
 ここには遠方からも買いにくるみたいです。ですが本物であるがゆえに、販売期間は限られています。
 お店の名前は「相原鋭治商店」なのですが、検索しても出てきません。だいたいどんなに拡大してもgoogleマップにさえ載っていない。行っても看板すらないという徹底ぶりで、
まさに類まれな存在です。




 NHKの大河ドラマ「鎌倉殿の13人」が始まって、調べたら近くにもそのゆかりの地がたくさんあるということにも気づきました。そして実際に歩いてみると、
いろいろな出会いや発見があったりで、とても楽しい。それにいろんな美味しいものもいただくことができました。
 丹沢山地の麓のあたりって、鎌倉や湘南のような観光地ではないけれど、歴史があってけっこう奥深いところだと思う。





2022.07
camera: Canon Powershot G9X Mk.2 / graphic tool: SILKYPIX Developer Studio pro 7 + GIMP 2.8 + Ichikawa Daisy Collage 10



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