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箒杉



<秦野 大日堂ほか>

























<座間神社のひな祭り>
















<焼津 花沢の里>






















<山北 箒杉>














sayaka(オリジナルヘッド+オビツSBHボディ 26cm 2018 )



2023.04
camera: Canon Powershot G9X Mk.2 / graphic tool: SILKYPIX Developer Studio pro 7 + GIMP 2.8 + Ichikawa Daisy Collage 10



<秦野 大日堂ほか>
 お天気の良い日を見計らって、丹沢大山国定公園の入口にある蓑毛にやってきた。基本、ここより先に集落はない、丹沢の南麓にあっては最も奥にある集落です。
 基本は小田急線の秦野駅からバスで25分、その終点で降りたらそこが蓑毛の集落です。
 この日はお天気が良いこともあって登山客でバスは満員状態。紅葉シーズンを迎えて入山者はピークだったに違いないです。



 蓑毛というのはとても長い歴史のある集落です。そしてその中心的な存在である大日堂は、東大寺大仏造営に尽力した行基によって、742年に建てられたと伝えられて
います。
 相模の国分寺はもともと海老名の国分にありましたが、平安時代になって山岳仏教に推移すると大山信仰とも結びついて、この蓑毛に移ってきたと考えられています。
(878年) 室町初頭にはこの大日堂に道場が設けられ、300人を超える修行僧がここに集まったと言われています。



 高峰顕日によって鎌倉時代後期(1288年)に開山された薬音寺というお寺が以前ここにありました。
 その後一時荒廃したと伝えられますが、この地を領地としていた旗本・揖斐与右衛門が身内の迎接院宝蓮信女の菩提を弔うため薬音寺を再興、そして現在の宝蓮寺に
改名されたと伝えられます。また同時に大日堂全体の建物群が宝蓮寺の預かりとなったそうです。
 こちらのお寺のモミジは見事、一見の価値ありです。
 ちなみに休憩をするなら大日堂の脇にある「山くじらコーヒー」がおすすめです。癒されます。自分は来るたびに訪れます。



<座間神社のひな祭り>
 座間神社というとやはりひな祭り、コロナで中止になったこともあるけど、基本、毎年3月3日前後に開催されています。



 そのいちばんの見どころは境内に続く石段に飾られる雛飾りです。77段の石段には、密度高くずらりと1000体のひな人形が並んで壮観です。重なって上の方まで
見えない。このほかにも舞台や神社内のギャラリーやホールなどにも、様々な雛飾りが置かれていました。
 あと今年は「アートコラアボレーション雛まつり花公望」と題された生け花とアートの融合作品などもあり、パワーアップして戻ってきた感じでした。



 座間神社の前の南北に続く道は「鈴鹿の小径」と呼ばれる古道で、今もなお昔の風情の残るところです。 古いお寺や神社そして湧水群が点在し、その季節にはホタルが
舞うという素敵なスポットです。こちらもぜひお散歩したいところです。



<焼津 花沢の里>
、静岡県焼津市にある「花沢の里」を訪れました。
 場所としては東名高速道の静岡ICと焼津ICのちょうど中間ぐらいです。



 ここは谷を流れる花沢川に沿って続く30戸ほどの集落で、ご覧の通りの美しい景観が続くところです。
 歴史的に見れば江戸時代の東海道が整備される以前、奈良時代の東海道と言われる「やきつべの小径」の上り坂の途中にあって、この先、日本坂峠を越えて駿府(静岡)に
出ることができる。
 石垣と板張りの建物が続く独特の景観で、街並み自体の雰囲気は江戸時代からほとんど変わっていないらしいです。
(平成26年に静岡県で初めて国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されました。)



 そして集落の一番奥にあるのが法華寺です。行基によって738年に開山されたという古寺で、このあたりでは唯一の天台宗寺院だそうです。静岡県指定文化財の
木造聖観音立像のほか、市指定文化財である仁王門など多くの文化財を所蔵しています。
 あちこちに安置されている仏様やお地蔵様にはたくさんの美しい花が添えられていて、この地が特別な場所であることを知ることができます。



<山北 箒杉>
 少し前、何でも山北町の山奥には、箒杉というとても大きくて立派な杉の木があるということをTVで知りました。
 たまたま休みだったこの日は、少しばかり暑い日になるという予報もあったので、渓流沿いの涼し気なところにあるこの杉を見に行くことにしました。



 県道からその姿を望む。周期の樹々よりかなり大きいです。
 近づけば近づくほど大きくなって、とてもではないけれど自分のカメラ CanonのG9X にはその姿が収まらなくなる。
 根まわり18m、樹高45m、樹齢2000年というから、古さで言えば屋久島の「縄文杉」に匹敵するような巨樹です。こういうものが比較的近いところにあるとは知りませんでした。
(国指定天然記念物)

 よく見ると直系1m近い枝が折れたところや様々なキズ、コブなどがあちこちにあって、「歴戦の勇士」とも言えるような力強さがあります。
 この箒杉には逸話があって、明治時代(1904年)に起きた火災の際には、この杉が火の手を防いだために集落は全滅を免れた。また昭和(1972年)になって起こった集中豪雨
の際には、上部で発生した土砂崩れをこの杉が流れを止めて、その被害を小さくしたという。



 箒杉の少し北側には20軒ほどの小さな集落があります。
 小さいけどとてもきれいな集落で、評価の高い宿泊施設やカフェなどもある。心地良い隠れ家のような里だと思いました。



 箒杉を見ての帰り道、やってくるときには通り過ぎてしまった観光スポットやお土産どころなどに立ち寄って帰ることにしました。
 やっぱり観光スポットとしていちばん有名なのは丹沢湖だろうと思います。 1978年に完成した三保ダムによって3つの河川がせき止められて誕生した丹沢湖は全体が公園
として整備され、今は水力発電や貴重な水源として利用されています。
 画像は丹沢湖の中心にある「丹沢湖記念館」の屋上からの景色で、丹沢湖が一望できるスポットになっています。
 そのすぐ横にある「三保の家」、こちらはダム建設によって沈んでしまった民家を再現したものです。立派な家で当時使われていた生活用具なども展示してあります。



 国道246号線に出る手前に道の駅「山北」があります。地元の名産品がとても安く手に入ります。
 春菊100円、ワラビ220円、コゴミ200円、タケノコ3本200円、もうこの時期は山菜がたくさんあって大感激でした。しかもあく抜きのための重曹やぬかなんかもちゃんとついてる。
 コゴミは軽く片栗粉をまぶして揚げ、タケノコは穂先の部分をそのまま焼いて味噌+白だしを塗って食べましたが、この晩は本当に幸せな気分になれました。



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